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【シュートボクシング】宍戸大樹、引退試合で壮絶に散る

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2016/04/03(日)UP

内藤(右)はたびたび佐野(左)をコーナーやロープ際に追い込んで攻撃を加えた

▼第6試合 エキスパートクラス特別ルール 55.5kg契約 3分3R
○内藤大樹(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-28
●佐野貴信(創心会/RISEバンタム級9位)

 SB王者の内藤がRISEランカーの佐野を迎え撃った。内藤は得意の蹴り技を駆使して昨年8月に開催された「BLADE FC JAPAN CUP 2015 -55kgトーナメント」で準優勝。決勝で敗れたRISEバンタム級王者・那須川天心へのリベンジを誓っている。対する佐野は左ミドルキックを武器にし、同じく那須川への挑戦を狙う。

 1R、ローとミドルの蹴り合いからスタート。パンチでプレッシャーをかけていく内藤。佐野をコーナーに詰めて強打を放っていくが、逆に佐野の右フックをもらう。それでも内藤がペースを握る。

 2Rもコーナーへ追い詰めるのは内藤。佐野は左ミドルを蹴ってパンチにつなげ、内藤はパンチからハイキック、ヒザ蹴り。両者ともなかなかクリーンヒットはない。

 3R、下がり続ける佐野に内藤は左ボディブローを突き刺し、左右フックを叩きつける。佐野は手数が極端に少なく下がり続けるため内藤のアグレッシブさが目立つ。

 内藤は左ハイ、顔面前蹴り、後ろ回し蹴り、飛びヒザ蹴りとコーナーやロープを背負う佐野へ多彩な攻撃を放っていく。佐野も左ミドルを時折蹴り返すが、最後は内藤がパンチをまとめ打ちして佐野をコーナーへ釘付けにし、内藤の判定勝ちとなった。なお試合後、佐野は1Rでアゴを骨折したまま最後まで戦っていたことが判明した。


蹴りが目立つUMA(右)だが、パンチでタップロン(左)を番狂わせKO

▼第5試合 エキスパートクラスルール 65.5kg契約 3分3R
○UMA(K&K BOXING CLUB/元REBELS65kg級王者)
TKO 2R 42秒 ※レフェリーストップ
●タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/元WMC世界フェザー級王者)

 タップロンは強烈なミドルキックを武器に、SB世界世界スーパーライト級王者・鈴木博昭に2連勝している。対するUMAは3月9日の『REBELS.42』で元SB日本スーパーライト級王者MASAYAとの元王者対決に臨み、お互い一歩も譲らない打撃戦の末にドローとなった。今回からタップロンはSBチームの一員として、REBELSのUMAを迎え撃つ形に。

 1R、UMAが左ハイで先制し、三日月蹴りにつなげる。その後も蹴りとパンチで積極的に攻めるUMAにタップロンは強烈な右ミドル。UMAのパンチにヒザ蹴りで対抗する。

 2Rも速攻勝負を仕掛けるUMAはパンチのラッシュでタップロンをコーナーへ追い詰めると左ショートストレートでダウンを奪う。

 タップロンは立ち上がるも足元がフラフラ。それでもUMAと打ち合うが、UMAのパンチでバランスを崩して倒れたところでレフェリーストップ。UMAが番狂わせのTKO勝利をあげ、リング上で声をあげての大泣き。

強敵をKOしたUMAは嬉しさのあまり声を上げて号泣

 大会後、シーザー武志会長は「UMAはいいですね。今年のS-cupにはRISE、REBELSからも参加してもらって日本人をなるべく多く出したい」とコメント。現SBスーパーライト級王者・鈴木博昭から3度勝利を収めているタップロンにTKO勝ちしたことで、UMAが秋に予定されるS-cup世界トーナメントにエントリーされる可能性が濃厚となった。

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