【極真会館】11年ぶり日本人同士の決勝を鎌田が上段回し蹴りで制して初優勝
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先にラッシュを仕掛けた上田（左）の鋭いヒザ蹴りが荒田（右）のボディに突き刺さる
▼3位決定戦
○上田幹雄（横浜北支部/2015年第11回全世界選手権6位）
判定5－0
●荒田昇毅（千葉県中央支部/2015年第11回全世界選手権8位）
強力な突きと左右下段回し蹴りで前へ出る荒田に、上田は左下段回し蹴りとヒザ蹴り、前蹴りで応戦。荒田が左右の内股蹴りと突きで押していたが、上田が先にラッシュを仕掛ける。
激しく動き回りながら突きとヒザ蹴りを次々と叩き込む上田に、荒田は後手に回ってしまい突き以外の攻撃が出ない。手数と技の回転力でも上田が上回り、判定勝ちで自己最高位となる3位をもぎ取った。
高橋（左）が起死回生の胴回し回転蹴りで技あり。場内が大きくどよめいた
▼準決勝第1試合
○高橋佑汰（東京城北支部/2016年第33回全日本ウェイト制選手権重量級2位）
判定5－0 ※胴回し回転蹴りで技あり
●荒田昇毅（千葉県中央支部/2015年第11回全世界選手権8位）
今大会で一本勝ちや技ありを量産してきた両者。元々中量級だった高橋は増量して94kg、逆に荒田は100kgをキープしているが以前よりも身体が絞れているように見える。
高橋は序盤、カカト落としや後ろ回し蹴りなどの蹴りの大技と前蹴りを連発し、接近戦を得意とする荒田をなかなか近付けさせなかった。
中盤になると荒田が左右の重い下段回し蹴りと突きで前へ出て、高橋は足にダメージを感じさせる。
荒田の猛攻に食い下がる高橋は、突きの打ち合いから意表を突く胴回し回転蹴り。これが見事に決まり、荒田は尻餅をついてしまう。高橋に技ありが入り、荒田は突きと下段で逆転を狙うが高橋も打ち返し、判定5－0で高橋が初の決勝進出を決めた。
鎌田（右）の上段内回し蹴りがヒット。VTR判定で確認され技ありとなった
▼準決勝第2試合
○鎌田翔平（東京城西支部/2016年第33回全日本ウェイト制選手権重量級優勝）
判定5－0 ※左上段内回し蹴りで技あり
●上田幹雄（横浜北支部/2015年第11回全世界選手権6位）
2014年第31回全日本ウェイト制選手権の重量級決勝戦でも対戦した両者。この時は鎌田が中段回し蹴りで貫禄の一本勝ちを収めている。
序盤は中段回し蹴りの蹴り合い、突きと下段回し蹴りの応酬が見られ、徐々に上田がヒザ蹴りや上段への蹴りを混ぜ始める。今大会で威力を発揮している左下段回し蹴りからの左上段ヒザ蹴りも放つが、鎌田はもらわない。
両者接近戦で突きを打ち合う中、鎌田が右ヒザ蹴りから左上段内回し蹴り。これが上田の顔面にヒットし、上田はすぐに反撃に出たが、最高審判長が試合中断を命じる。場内のスクリーンにVTRがスローモーションで流され、鎌田の左上段内回し蹴りのヒットが確認され技ありの判定となった。
再開後、逆転を狙って上田が胴回し回転蹴りを放てば、鎌田が同じ技を返すと一進一退。判定5－0で鎌田が初の決勝進出を果たした。
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