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【ROAD FC】前王者・福田力が復活勝利、世志琥はMMA初陣でTKO勝ち

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2017/02/11(土)UP

再起戦の佐々木(左)はライト級トーナメント・トライアル1回戦で、UFCに出場経験のあるチェン(右)と激突

▼セミファイナル(第11試合) ライト級トーナメント・トライアル1回戦 5分3R
○佐々木信治(総合格闘技道場BURST/元修斗環太平洋ウェルター級王者)
判定3-0
●アルバート・チェン(中国) 

 昨年10月に開催が発表されたROAD FCライト級世界トーナメント。現時点の情報では、優勝者には現同級王者クォン・アソルへの挑戦権が与えられ、アソルに勝つと新王者の称号とともに優勝賞金100万ドル(1.13億円=2月12日現在)というものだ。

 今大会ではその地域予選にあたるトライアルの1回戦が行われ、日本から元修斗環太平洋ウェルター級王者・佐々木が出場。UFC出場経験を持つチェンと対戦した。

 1R、佐々木がタックルに入ったところを狙い、チェンは飛びヒザ強襲。ヒヤッとさせられたが、佐々木はそこから組みつきケージに押し込む。ブレイクがかかり離れると、チェンが鋭いパンチから距離を詰めてヒザ蹴り。これが急所を直撃し、佐々木は倒れ込む。痛みに顔を歪める佐々木の「めっちゃ痛い。めっちゃ入ったじゃん。やるけどちょっと待って」との声をマイクが拾う。

 5分超のインターバルから試合再開となるが、佐々木はダメージが残っている様子。抱きついてディフェンスを取る佐々木を、チェンはケージに叩きつけて落とし上のポジションへ。いったん立ち上がるが、佐々木が立ち上がろうとするのを見るや否やすかさずヒザ蹴り。佐々木は寝技へと引き込むが、レフェリーがブレイクしてスタンドから再開に。お互い手数を出さずにラウンド終了となる。

 2R、時折スイッチしながらパンチを繰り出すチェンに、佐々木もジャブとフックを返す。右目の下を腫らし、手数が減るチェンにレフェリーが消極的と注意を与える。両者パンチの交錯からケージ際で組みの攻防となるが、ここで再びチェンのヒザ蹴りが佐々木の急所にヒット。チェンにイエローカードが掲示される。再開後、チェンは佐々木を抱え投げてテイクダウンを奪った。

 3R、積極的に前に出て来るチェンのパンチを被弾する佐々木だが、パンチで応戦して左ジャブを当て返す。チェンが再びパンチを振るうと、佐々木は組みつき足を払ってテイクダウンに成功。上から細かくパウンドを落としながらサイドポジションへ。マウント奪取を狙うが、チェンが堪えて試合は再びスタンドに。しかし、佐々木は再び組みつき足を掛けてテイクダウン。上のポジションをキープして試合終了を迎えた。

 終了と同時に下腹部を押さえてかがみ込み、苦しそうにする佐々木。ローブローの痛みに耐えて、気合いと根性で判定勝利をもぎ取った。試合後、マイクを向けられると「めちゃくちゃ嬉しいです。今日負けたら、もうここには戻って来れないと思っていたので」と喜びのコメント。

 さらに、会場のファンに向けて「12月にチャンピオン(ライト級王者アソル)にKO負けして、選手としての限界を感じて落ち込んでいました。でも、ROAD FCのファンが毎日のようにSNSでメッセージやコメントをくれたので、もう一度みんなのために戻って来ようと、今回のトーナメント出場を決めました。応援してくれるファンの皆さんに格闘家として御礼を述べます。ありがとうございました」と、感謝と熱い気持ちを伝えた。

 

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