2017/06/25（日）UP
（最終更新：2017/06/29 13:39）

シンゾーの首を背後から極めるギャラハー

▼第7試合　フェザー級　5分3R
○ジェイムス・ギャラハー（アイルランド）
一本　1R 2分22秒　※リアネイキッドチョーク
●シンゾー・マチダ（ブラジル）

　40歳のシンゾーは元UFCライトヘビー級王者リョート・マチダの兄。空手の世界選手権で準優勝した実績を持ち、2005年にMMAプロデビュー。一度、4年半近くリングを離れたが2013年に復帰。現在4連勝中と好調を維持する。

　対するギャラハーはアイルランド出身で、UFCのスーパースター選手であるコナー・マクレガーの後輩。20歳の若武者だが、総合戦績は6戦全勝と無敗を維持する。勝ち星のうち、5勝が関節技・絞め技による一本勝ちだ。

　試合開始前、ケージ上でギャラガーは自身の名前がコールされると、マチダに近づき鋭い眼光で睨み付けた。

　1R、開始と同時に前進して間合を詰めるギャラハー。マチダが蹴りを放ったところに合わせてタックルからテイクダウンに成功。すぐにマウントを奪取して強烈エルボー。右目上から流血するマチダに対し、ギャラハーはバックマウント奪取からの顔面パンチ、アゴが上がったところを落ち着いてチョークで仕留めた。

　試合が終わるとギャラハーはすぐにマチダに対して真剣な面持ちで頭を下げる。敗者にしっかりと敬意を示してから、7連勝の喜びを爆発させた。

ヨウガー（右）の顔面にジャブを突き刺すハーディ（左）

▼第6試合　女子フライ級　5分3R
○ヘザー・ハーディ（アメリカ）
TKO　3R 4分47秒
●アリス・ヨウガー（アメリカ）

　ハーディは女子プロボクシングで21戦20勝（4KO）1ノーコンテストと無敗の戦績を誇り、WBCインターナショナルのフェザー級＆スーパー・バンタム級の二階級を制覇。今回が35歳にして注目のMMAプロデビュー戦となる。対するヨウガーは4勝5敗のMMA戦績を収める38歳。今年1月のBellator初陣では判定負けを喫しており、今回初勝利を狙う。

　1Rからハーディが鋭い左ジャブを何度もヨウガーの鼻っ柱に突き刺し、豪快に右フックも振るう。劣勢のヨウガーは接近戦からたびたびハーディを首相撲にとらえ、ヒザ蹴りを入れて巻き返しを図る。2R、ヨウガーは組みついて来るが、ハーディはテイクダウンを許ず的確に打撃をヒットさせる。ローとミドルも織り交ぜながら、フックを顔面とボディに叩き込む。

　3R、優勢の展開が続くハーディは、残り約1分のところでバッティングにより左目上をカット。ドクターチェックから試合再開となると、強烈なワンツーでヨウガーかたダウンを奪う。しかし、すぐには追撃に行かないハーディ。ヨウガーが立ち上がるのを待つと、足下がふらついているところにパンチを一気にまとめて、レフェリーストップを呼び込んだ。