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【ムエローク】天才ムエタイ少女・伊藤紗弥がアクシデント乗り越え世界二階級制覇

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2017/08/11(金)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

久世(右)のパンチにミドルを合わせ続けたゴチャサン(左)

▼第12試合 WMC世界フェザー級王座決定戦 3分5R
○ゴチャサン・ウォー・ウィワッタナノウ(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級7位)
判定3-0 ※49-48、50-47、50-47
●久世秀樹(レンジャージム/WMC日本フェザー級王者)
※ゴチャサンが新王座に就く。

 久世は2016年4月にWMC日本フェザー級王者となり、同年7月には歴戦の強者・駿太に勝利している。その後はNKBフェザー級王者やMA日本スーパーフェザー級王者マキ・ピンサヤームら強豪と拳を交えた。

 今回の対戦相手ゴチャサンは、ムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアムが認定するランキングでフェザー級7位という肩書を持つ。これまで久世が対戦してきた中でも一番の大物とのWMC世界フェザー級王座決定戦となった。

 1R、久世がゴチャサンの蹴り足をキャッチして、鮮やかに転倒させる。その後もローと右ストレートをヒットさせ、幸先のいい出足に。ゴチャサンはジャブと右ローで様子見。

 2Rは1Rよりも前に出てきたゴチャサンだが、久世が右のパンチを当てていく。ゴチャサンは右ミドルを蹴り、首相撲に持ち込むとヒザ蹴り。タイミングよく強いパンチ、ヒジとヒザも当てるなど久世の奮闘が目立つ。

 3Rが始まってすぐ、久世のカウンターの右ストレートでゴチャサンが大きくのけ反る。チャンスと見た久世はパンチでラッシュを仕掛けたが、ゴチャサンは右ミドルとヒジ、ヒザ蹴りで逆襲。前へ出て攻めまくる。

 4R、久世は右のパンチをヒットさせるが、前へ出ていくのはゴチャサン。左右ミドルを久世のパンチに合わせ、組み付いてのヒザ蹴りに持ち込む。ゴチャサンは必死だ。

 5R、久世が右のパンチ、ゴチャサンが左右ミドルと組んでのヒザ蹴りという展開に。久世はパンチをヒットさせるが、ミドルを蹴られすぎている印象。首相撲でもゴチャサンが有利に。最後はこの試合を象徴するかのような、久世の右ストレートとゴチャサンの右ミドルが相打ちとなって試合終了。

 久世のパンチのクリーンヒットがあったため意外だったが、判定は最大3ポイント差がつく大差でゴチャサンが勝利。久世は世界王座に届かなかった。


山田(左)が危なげない試合運びで鳩(右)に完勝

▼第11試合 WMC日本スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
○山田航暉(キング・ムエ/WMC日本スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※50-47、49-48、49-48
●鳩(TSKJapan/挑戦者)

 1R、山田は右ローを狙い撃ち。鳩がパンチで前に出てくると前蹴りで距離を取って当てさせない。山田は左ミドルを蹴り、飛び二段蹴りも見せる。

 2Rは左ミドルの蹴り合いから、鳩のパンチvs山田の蹴りという展開。鳩は思い切りパンチを振り回して前に出るが、山田はかわしながらのミドルとロー。

 3R、鳩はパンチの手数を増やしてプレッシャーを強めて前へ出る。それに山田は左ミドルで対抗。鳩は蹴り足をつかんで山田を転倒させるが、山田の左ミドルの的確さが目立つ。

 4R、山田が左右ミドルでペースを握り続ける。鳩はその蹴り足をキャッチしてのパンチ、ヒジを当てに行く。山田は蹴りを上手く使って鳩のパンチをクリーンヒットさせない。

 5R、徹底的にパンチで攻める鳩をミドルで迎え撃つ山田。パンチに上手くミドルを合わせ、組むとヒザ蹴り。ミドルが効いたのか、一瞬、鳩の動きが止まる場面もあり、山田が判定勝ちで危なげなく防衛に成功した。

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