【NJKF】健太がダウン奪い元タイTV王者を撃破
ニュージャパンキックボクシング連盟
「NJKF 2017 3rd」
2017年9月24日 (日)東京・後楽園ホール
▼第11試合 ダブルメインイベント2 67kg契約 3分5R
〇健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)
判定3-0 ※49-47、50-48、50-47
●テーパブット・シッオブン(タイ/タイ7chスーパーフェザー級王者)
4月から月1回のペースで試合が続く健太。今回の対戦相手はタイ7チャンネルTV(タイのテレビ局。タイでは近年、テレビ局主催のムエタイ興行が人気)のスーパーフェザー級王者テーパブット。
1R、健太に対し体は小ささを感じさせるテーパブットだが、健太の脚を払って2回コカすなど巧さを発揮。健太は後半の失速を狙ってか、テーパブットがうるさく飛ばしてくる前蹴りを手で流してボディを叩いていく。だが、健太はこの前蹴りに前進を阻まれる。
2R、テーパブットは1R同様に前蹴りと左ミドルで健太をストップ。健太は蹴りの直後にローを返すなどし、ラウンド終盤、左ミドルに合わせた左フックでテーパブットに尻もちをつかせダウンを奪取する。だが、追加のダウンを狙った追撃はテーパブットにしのがれる。
3R、健太は手応えがあったか、テーパブット(サウスポー)の奥足である左足へのローを増やす。これにテーパブットはボディへのヒザ蹴りで対抗。ボディストレート、ボディフックも見せる健太だが、テーパブットはそこへカウンターのヒジを飛ばし、健太の鼻筋を小さくではあるがカットする。
4R、腹と脚にダメージのあるテーパブットは前に出て来なくなるが、ロープを背に前蹴りとミドル、そしてカウンターのヒジで健太を攻め込ませない。
5Rに入ると、テーパブットはダウンのビハインドがあるものの前蹴りとクリンチで健太を封じて終了。
49-47、50-48、50-48の判定3-0で勝利した健太だが、「階級下の選手だったので圧倒しなきゃいけませんでしたが、ギリギリダウンの差だけの勝利だったので、反省してもっと強くなりますのでよろしくお願いします」と今後の戦いへ気を引き締めた。
▼第10試合 ダブルメインイベント1 57.5kg契約 ※ヒジ打ち無し 3分3分
〇MOMOTARO(OGUNI GYM/WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者)
判定3-0 ※三者とも30-27
●北薗翔大(K-LIFE KICKBOXING GYM/RISEフェザー級6位)
3分5R、ヒジ&首相撲ありの“純”キックボクシングルール(ムエタイルール)においてその真価を発揮するMOMOTAROだが、今回は3分3R、ヒジ無しのルールに挑戦。これは、11月23日(木・祝)東京・TDCホールで開催される『DEAD OR ALIVE TOURNAMENT』への出場を見据えてのものだという。
九州の実力者として知られる北薗はこれまでKOS(キング・オブ・ストライカーズ)、レジェンドといった九州の団体の王座を獲得し、RISEではフェザー級6位にランキングされている。またシュートボクシング、中国遠征などアウェーでの戦いも多く経験。7月には邦博(真樹ジムオキナワ)を左ボディフックで初回KOし、KOS王座に返り咲いた。
1R、距離を取るMOMOTAROはミドルやローだけでなく、カカト落としや後ろ回し蹴りまで繰り出し、北薗を幻惑する。北薗もミドルを返し、バックブローを織り交ぜるなどMOMOTAROに応戦し、右ストレートでとらえる場面を見せるが、MOMOTAROは連続でのヒットは許さない。
距離を作り多彩な蹴り技で北薗の意識を散らすMOMOTAROはいつもよりパンチを多用し、右フックと左ストレートの連打も北薗に打ち込む。そしてラウンド最後には2段蹴り式の顔面前蹴りも決め、好印象を残して初回を終える。
2R、距離のコントロールが巧みなMOMOTAROはやはり蹴りを散らし、容易に北薗に触れさせない。接近戦では組むと投げ捨て、蹴りから一転パンチで出ると、右フックを効かせ北薗をフラつかせる。
3R、MOMOTAROはミドル、後ろ回しといった蹴りの間にパンチを繰り出し、左ストレートで2度北薗の足を止める。しかし北薗はそこで下がらず逆に打ち合いへ呼び込み、右ストレートを当て返す。
だが、MOMOTAROはラウンド最後は首相撲で北薗をとらえてヒザを打ち込み、反撃を封じて終了。
11・23 RISEのDoAトーナメント出場予定であるというMOMOTAROはパンチを増やした新たな姿で三者30-27の判定勝ちを収め、「もし(DoAトーナメントに)呼んで頂けるなら、もっと練習して技術を上げていきます」と、自身の勝利とともに出場をさらにアピールした。
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