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【シュートボクシング】MIOが二冠王達成、対抗戦は4勝4敗で痛み分け

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2017/12/17(日)UP

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3度も投げる圧勝でMIO(右から2人目)が新設されたEnergy Fight×Shoot Boxing48kg級タイトルを獲得

香港シュートボクシング協会
「Energy Fight×Shoot Boxing」
2017年12月17日(日・現地時間)香港・尖沙咀街坊福利會會堂

▼第9試合 Energy Fight×Shoot Boxing48kg級タイトルマッチ 3分5R延長無制限R
○MIO(シーザージム/SB日本女子ミニマム級王者)
判定 ※150-137
●胡凱欣(=Wu Hoi Yan/香港/富德拳館)
※MIOが王座に就く。判定は3名のジャッジの合計点数(以下同)

 1R、長身の胡に組み付いたMIOは背負い投げでシュートポイント1を獲得。打撃のスピードはMIOが勝っているか、細かいジャブとローで胡にペースをつかませないままラウンド終了。

 2R、MIOの飛びこんで打つ右ストレートが胡に何度もヒット。胡はMIOの蹴り足をつかんでコカすが、効果的な打撃は未だ見られない。MIOの右ローが胡の左足に当たると胡は大きくバランスを崩す場面が多く、ダメージを隠せない様子。

 3R、胡はコカされると下から蹴り上げるような仕草を見せ苛立ちの様子を見せる。一方のMIOは淡々と細かなロー、ワンツーで中盤に差し掛かっても一切スタミナのロスがない。

 4R、顔面と腹へサイドキックを蹴り分けるMIO。胡は組み付くがそこから効果的な攻めを見せられない。ラウンド終盤にはバックハンドブローも放ち、余裕すら感じるMIOが試合を完全に支配している。

 5R、あとのない胡は前に出続けるが、MIOは攻撃をいなすように組み付くと背負い投げ、バックドロップでそれぞれシュートポイント1ずつを追加。最後まで試合のペースを譲らなかったMIOが完勝で王座を獲得し、二冠王となった。


坂本(左)が近づくと前蹴りで突き放す向(右)

▼第10試合 メインイベント Energy Fight×Shoot Boxing70kg級タイトルマッチ 3分5R延長無制限R
○向柏榮(=パク・ウィング・ヒョング/香港/BOMBER GYM)
判定 ※150-138
●坂本優起(シーザージム/前SBスーパーウェルター級王者)
※向が王座に就く。

 1R、開始早々、向の右ハイがいきなり坂本のテンプルを捕らえる。ダメージを感じさせない坂本は巻き返そうとワンツーを起点に前へ出る。ローの蹴り足をつかんでコカし、倒れこみ際にはヒザを突き立てる向。坂本は冷静さを失わずパンチのラッシュで向をコーナーへ串刺しにする一幕も。

 2R、ローと前蹴りで距離を取る向。距離が詰まると組み付き、坂本は一切の攻撃を封じられる。飛び上がっての前蹴りからバックハンドブローなどトリッキーな攻めを見せる向が試合のペースを握ったか。

 3R、向はスウェーとヘッドスリップで坂本のパンチをかわしては、時にバランスの崩れた坂本をコカして技巧派な一面も見せる。坂本が攻めれば向はすべてガードで受け止め、打ち終わりをローで返す。

 4R、向は依然速いローと顔面、腹へ前蹴りを蹴り分け坂本の距離を作らせない。距離が近づくとクリンチで逃れ、時にはロープへもたれて坂本へ来い、来いと挑発する余裕すら見せる。

 5R、向が胴廻し回転蹴りを放つと観客が大きく沸く。焦りの見える坂本に対し、向は蹴り足をすくってコカす。試合序盤と変わらぬペースで坂本を翻弄し続ける。

 判定までもつれた試合は、最後まで効果的な打撃をもらうことなく、坂本を完封した向が王座に就いた。これにより、日本vs香港8vs8対抗戦は4勝4敗の痛み分けとなった。

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●編集部オススメ

・香港大会に坂本優起、MIO、MISAKI出陣

・延長戦に及ぶ接戦の末、MIOが初代王座に就く

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