【UFC】スティーブンスのKO勝利が物議醸す
▼セミファイナル 女子ストロー級 5分3R
○ジェシカ・アンドラージ(26=ブラジル/同級2位)
判定3-0 ※29-27、29-28、29-28
●テシア・トーレス(28=アメリカ/同級5位)
アンドラージは2016年にUFC女子のバンタム級からストロー級に転向。階級転向後に3連勝を収めると、昨年5月にはUFC女子ストロー級王座に挑戦したが、当時の王者ヨアナ・イェンジェイチックに判定負けした。しかし、再起の舞台となった昨年9月のUFC日本大会では、トップランカーのクラウディア・ガデーリャに圧勝。再び王座挑戦を見据え、連勝を狙う。
対するトーレスはミシェル・ウォーターソンやベック・ローリングスらを破り、現在3連勝中。戦績は10勝1敗で、唯一の黒星は現UFC女子ストロー級王者ローズ・ナマユナスに喫したもの。しかし、2013年にはInvicta FCでナマユナスに勝利おり、今回は上位ランカーのアンドラージを破ってタイトル戦線浮上を目指す。
1R、アンドラージが一気に間合いを詰めながら持ち前のパワフルな左右パンチを振るう。トーレスはアンドラージの突進を捌きながら、左ジャブや右フックカウンターを合わせる。それでもアンドラージは前に出続け、終了間際には前に出ようとしたトーレスの抱え上げて豪快にテイクダウンを奪う。
2R、なおも勢い良く迫るアンドラージは、左右フックでトーレスをケージ際に追い込んでタックルを仕掛ける。がぶってこらえようとするトーレスに対し、アンドラージは下から抱え上げて今度はスラム。アンドラージはサイドを取るが、トーレスのディフェンスも固く、スペースができると足で突き放して立ち上がる。
打撃戦からアンドラージが再びタックル。トーレスはがぶりながらアンドラージの背中に飛び乗ろうとするが、そのまま抱え上げられ前方へ投げ落とされる。再びトーレスが立ち上がると、今度は足を取って引きずり倒すアンドラージ。しかし、トーレスも下から三角絞めを仕掛け、蹴り上げもヒットさせて応戦する。両者のアグレッシブな攻防に会場は大いに沸いた。
3Rが開始されるとハグで互いを称え合う両選手。会場がさらに沸き上がる中、まずはアンドラージがタックルでテイクダウンに成功。トーレスはすぐに立ち上がるが、左フックを放ったところでアンドラージに組みつかれ、再び豪快に投げ落とされる。
ここでもトーレスは立ち上がるが、アンドラージはしつこく組みついてテイクダウンを奪い、上から重たいパンチを落とす。終盤にはトーレスがバックを取る場面もあったが、最後はアンドラージがトップをキープして試合終了となった。
勝敗の行方は判定に。軽量級離れしたパワーを生かし、テイクダウンを豪快に奪い続けたアンドラージに軍配が上がった。見応えのある戦いを繰り広げた両選手に観客からは大きな拍手が送られた。
▼ウェルター級 5分3R
○マックス・グリフィン(32=アメリカ)
判定3-0 29-27、29-27、30-27
●マイク・ペリー(26=アメリカ)
共に2016年8月からUFCに参戦し、ペリーは4勝2敗、グリフィンは1勝2敗の戦績。ペリーにとっては地元フロリダで迎える凱旋試合、グリフィンにとってはUFC生き残りが懸かる試合だ。
1Rはリーチで勝るグリフィンが間合いを保ちながら巧く攻撃を上下に散らす。終盤にはペリーが右ハイを空振りさせたところに、グリフィンが背中から組みついてテイクダウンに成功。だが、ペリーもすぐに立ち上がり、組みの攻防からパワフルな裏投げでテイクダウンを奪い返す。
2Rは打撃戦が続き、終盤にはペリーが左ジャブをかわされた直後にグリフィンの左フックを被弾してダウン。グリフィンの追撃の鉄槌で頭がバウンドするペリーだが、そこから立ち上がるとパンチの猛攻にも耐え抜き、脅威のタフネスぶりを見せる。
3R、左右フックで前に出るグリフィン。しかし、ペリーは体を投げ出すように右フックを振るって、グリフィンの連打を断ち切る。逃げ切りを狙うグリフィンに対し、ペリーは大振りの左右フックや右ハイをヒットさせ、終盤にはテイクダウンも奪った。
勝敗の行方は判定に持ち込まれ、2Rにダウンを奪ったグリフィンがペリーの終盤の猛追を振り切り勝利。グリフィンが価値ある2勝目を上げた。
Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
<プレリム>
▼バンタム級 5分3R
○ブライアン・ケレハー(アメリカ)
判定3-0 ※29-28、30-27、30-27
●ヘナン・バラオン(ブラジル/元UFCバンタム級王者)
▼女子バンタム級 5分3R
○マリオン・レノー(アメリカ/同級10位)
一本 2R 3分40秒 ※トライアングルチョーク
●サラ・マクマン(アメリカ/同級8位)
▼女子ストロー級 5分3R
○アンジェラ・ヒル(アメリカ)
判定3-0 30-27、30-27、30-27
●マリナ・モロズ(ウクライナ/同級15位)
▼ウェルター級 5分3R
○アラン・ジョバーン(アメリカ)
KO 2R 2分38秒
●ベン・サンダース(アメリカ)
<アーリープレリム>
▼ライトヘビー級 5分3R
○サム・アルビー(アメリカ)
TKO 1R 4分23秒
●マルチン・プラフニオ(ポーランド)
▼バンタム級マッチ 5分3R
○ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
一本 3R 2分32秒 ※ヘッドアンドアームチョーク
●ラッセル・ドゥアン(アメリカ)
▼フライ級 5分3R
○アレックス・ペレス(アメリカ)
判定3-0 ※30-27、30-27、30-27
●エリック・シェルトン(アメリカ)
▼バンタム級 5分3R
○マニー・バミューデス(アメリカ)
一本 2R 2分33秒 ※ギロチンチョーク
●アルバート・モラレス(アメリカ)
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