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【MA日本キック】宮崎勇樹が大野貴志の3階級制覇を阻止

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2018/05/20(日)UP

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首相撲からのヒザ蹴りに活路を見出した臼井(右)が勝利、新王者に

▼第10試合 MA日本クルーザー級王座決定戦 3分3R延長1R
〇臼井憲史(はまっこムエタイジム/MA日本クルーザー級3位)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-28
●後藤龍治(41=VTK蹴道喰楽舞/元MA日本ウェルター級王者)
※臼井が新王座に就く。

 道衣を着用して試合に臨むベテラン後藤に対し、臼井は国士舘大学レスリング部出身でインカレベスト16という経歴を持つ異色のキックボクサー。

「僕のフィジカルと首相撲に注目してほしい」という臼井は、レスリング仕込みの圧力とタフさを生かして前進。後藤は入り際に右クロス、ミドルキックを合わせるが、臼井を止めるには至らない。臼井は組んで首相撲から細かなヒザ蹴りを仕掛け、後藤は2R以降、次第に疲れが見えてくる。

 攻撃の威力を落とした後藤に臼井はその後も組んでのヒザ連打を加えて終了。判定3-0で古豪・後藤を降し、ベルトを腰にした。

 敗れた後藤だが、MAの名王者であり先月亡くなった港太郎さんの遺影を持ち、「負けてしまったんですけれど、少しだけ付き合ってください。先日、キックボクシング界がお世話になりました港太郎さんが46歳で亡くなってしまいました。違うリングで追悼の10カウントをやってもらったんですけれど、このMAのリングではやってもらっていません。みなさん、僕と港さんに10カウントだけお時間頂けますでしょうか」と訴えた。

 後藤は1996年6月にプロデビュー。この時のメインイベントが港太郎vs吉鷹弘戦であったといい、偉大な先輩にホームリングで別れを告げた。


SHUN(左)が鷲尾(右)との打ち合いを制した

▼第9試合 MA日本ライト級王座決定戦 3分3R延長1R
〇SHUN JANJIRA(JANJIRA GYM/J-NETWORKスーパーフェザー級4位)
KO 3R 2分38秒 ※右フック
●鷲尾亮次(レグルス池袋/J-NETWORKスーパーフェザー級王者)
※SHUNが新王座に就く。

 両者ともにサウスポー。170cmのSHUNは、177cmの鷲尾に対し身長差があるが、距離感がよく鷲尾のジャブとミドルを空振りさせつつ前に出る。そして鷲尾が蹴ってくると左のストレート、クロス、フックでのカウンターを合わせる。

 SHUNの前進にやり辛そうにしていた鷲尾だが、最終3Rは吹っ切ったかパンチを振り回して打ち合いを展開。左クロス、右フックと決めてSHUNをヨロめかせる。形勢逆転と思われたが、SHUNは左フックから顔面ヒザを当て流れを再び引き寄せる。そして右フックで鷲尾をバッサリと刈り取りノックアウト。本戦終了間際の決着となった。

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