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 7月20日 (土)東京・新宿FACEで開催された『DEEP TOKYO IMPACT~DEEPライト級GP2013準決勝~』の第2試合で、驚異の新人がプロデビューした。堀内佑馬、15歳。高校1年生の彼は見事な一本勝ちでデビューを飾り、佐伯繁DEEP代表に「今日一番のインパクトがあった。モノが違う」と言わしめた。MMA(総合格闘技)の若き逸材をクローズアップ!(取材日:2013年7月26日)

PROFILE
堀内佑馬(ほりうち・ゆうま)
1997年9月22日、東京都出身
身長168cm、体重59kg(通常)
TANG TANG FIGHT CLUB所属
※詳細は選手名鑑へ→ 

■第1章 太った内気な少年を変えた格闘技マンガ

ーーデビュー戦での見事な一本勝ち、おめでとうございます。どんな感想ですか?

「ありがとうございます。プロの厳しさを味わわされたデビュー戦でした。アマチュアとは全く違い、相手の強さもありましたが、大会の規模が大きくて“ああっ、プロの試合に出たんだな”って気持ちになりました」

ーー相手は大人の選手でした。

「オファーをいただいた時は凄く怖かったです。試合前は控え室でも緊張していたんですけれど、リングに上がったらもう大丈夫でした」

ーー試合ではそんな緊張を感じさせず、のびのびと戦っているように見えましたよ。

「本当ですか? 自分としては課題が残る試合だったんですが、試合前に相手がサウスポーだという情報が入ってきたのでインローを蹴る作戦を立てていたんです。そのインローをけっこう蹴ることが出来たのはよかったと思いますね」

ーーその蹴りですが、試合では驚くほど多用していましたね。ハイキック、ミドルキック、ローキック全て蹴っていました。

「蹴りはけっこう得意なんです」

ーーしかし、あれほどMMA(総合格闘技)で蹴る選手も珍しいですよ。

「そうかもしれないですね。けっこう周りの人からも言われます。元々キックボクシングをやっていたので、その技が出た感じです」

ーー蹴り足をつかまれたり、払われてバランスを崩したりと、コカされてしまう可能性も高いですよね?

「今回の試合はコカされたら寝技にいくつもりだったので、思い切り蹴ろうと思いました」

ーーキックボクシングは何歳から始めたんですか?

「小学4年生からです。僕は内気で暗い感じの子だったんですが、家にたまたま置いてあった『B・B』(石渡治・作)というボクシングのマンガを読んで、ボクシングをやりたくなって。それでジムに行ったら、キックボクシングのジムに入っていたという(笑)」

ーー子供だったからボクシングとキックボクシングの区別がつかなかったんですね。そのマンガにはどんな影響を受けたんですか?

「ボクシングってカッコいいスポーツだな、と思ったのがやりたくなったきっかけです。特に防御する時の技術はどういうものなんだろうって、そういうものを覚えたくてやりたいと親に言いました」

ーー攻めではなく防御の技術に惹かれたんですか? 変わってますね。

「はい。ガードとかの防御をマンガで見ていて、これってどうやるんだろうと思っていました」

ーーでは、元々スポーツ少年というわけではなかったんですね。

「僕は太っていましたし、内気な少年でした」

ーーボクシング、キックボクシングからMMAの方へ向かっていったのはなぜですか?

「僕がパワー・オブ・ドリーム(現在はTANG TANG FIGHT CLUBに所属)に所属していた時、毎週火曜日に宮下トモヤさんが寝技クラスをやっていたんです。そのクラスに出始めるようになって“寝技って素晴らしいな、寝技っていいな”と思いました。そこで宮下さんとも仲良くなって、MMAをやりたくなりました。小学5年生くらいの時です」

ーー小学5年生でMMAを目指すとは。やはり宮下選手との出会いが大きかったですか?(宮下は2011年12月31日、急性巨核芽球性白血病のため帰らぬ人となった。享年30歳)

「大きかったです。凄く優しくて、分からないことを何でも教えてくれる人でした。本当にいい先生でしたね」 ・・・

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