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2016年7月度MVPスペシャルインタビュー 菊野克紀(巌流島)

 毎月イーファイトが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2016年7月のMVPは、7月31日(日)東京・有明コロシアムで開催された『巌流島 WAY OF THE SAMURAI 公開検証Final』で元ムエタイ王者クンタップをわずか“4秒”でKOした菊野克紀に決定!(2016年8月11日UP)

PROFILE

菊野克紀(きくの・かつのり)
1981年10月30日、鹿児島県出身
身長170cm 体重73.0kg
フリー
※詳細は選手名鑑へ

選考理由
1、「元ムエタイ王者を4秒で一撃KO」
2、「メインイベントで大きなインパクト残す」
3、「再びの活躍が期待される」

選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とイーファイトの全スタッフ

受賞された菊野選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

プロカルシウム 300粒

骨の形成に必要なコラーゲンやカルシウムなどミネラルを含むプロテタイトに、骨の成長を考えたカルシウム、乳果オリゴ糖、CPPなどを配合しました。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒

選び抜かれた8種類の成分。トップアスリート達が使用する回復系サプリメントです。
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贈呈:ゴールドジム

MVP記念インタビュー
4秒KOは狙ったものではなく、自分の身体に任せた結果です

■「今回の試合には人生が懸かっていました」

 試合が始まると同時に歩み出た菊野は前蹴りで先制すると、元ムエタイ王者クンタップが放った右ストレートをかわしながらの右フック。この一撃が見事に決まり、クンタップは前のめりに倒れた。試合開始からわずか“4秒”の衝撃的なKO決着となった。

 菊野は、狙った一撃でもなく、短期決戦を仕掛けようと思っていたわけでもないと試合を振り返る。

「僕は何かしようと思っていなかったので、自分の身体に任せた結果、ああいうことが起きただけです。僕が考えていたのはビビらないことだけ。前に出ることだけがビビらないことではないですが、相手が準備万端な状態の時に前に出てもやられるだけなので、攻める気持ちを持って行けそうだったから行ったという感じですかね」

 今回のテーマは“自分に克(か)つ”ことだったと菊野は言う。様々な恐怖心との戦いが“4秒”の中にはあった。

「相手に対する怖さ、メインの重圧、初めてやるルールへの不安、UFCで2連敗してリリースされて1度どん底まで落ちているので、ここで負けたらまた落ちてしまう怖さ。今回の試合には人生が懸かっていました。格闘技はいつ引退が来てもおかしくないですし、本当に怖いです。でも、そこに捉われすぎて勝ちに行くと動けなくなるんです。逆に勝ちを手放さないといけなくなる」

 一撃で相手を沈めたパンチ=突きの威力は、4年前から学び始めた沖縄拳法空手の型で身に付けたものだという。

「沖縄拳法の原理はある程度僕の中にしみこんできたので、それを実戦で使えるようにずっと練習をしていました。最初の頃は自分で意識して重心を乗せようとか、考えないと出来なかったんですが、それが考えなくても出来るようになったから試合という緊張状態の中でも使えるようになったということです」

 UFCで喫した2連敗(2015年3月のケヴィン・ソウザ戦、9月のディエゴ・ブランダオン戦、ともに1RでKO負け)と、今回の巌流島での試合では明らかに菊野の戦う姿勢が違っていた。今の菊野から見て、UFCでの連敗はどう目に映るのだろうか。

「今やったら、また違う結果になると思っています。その2試合での僕は、勝ちたいがゆえに負けたくない、負けたくないから攻められないという状態でした。攻めるということはリスクがあります。だから攻められなくて相手にプレッシャーをかけることが出来ず、逆に相手がどんどんプレッシャーをかけてきて攻められて負ける、というパターンでした。つまり、勝つことに捉われすぎて身体が動かなかったんですね。

 1度目のKO負けでそのことに気付いていたんです。これではダメだと。それでも2回目も同じようなことをしてしまって。それが本当に身に染みたというか。僕的には自信があったし、それでよかれと思ってやっていたんです。相手の攻撃が見える自信もあったし、勝つためにそうしました。でも、結果的にああなってしまった。それで僕は待ちのスタイルはダメだなと思ったんですよね。それでいい選手もいっぱいいると思いますが、僕には向かないな、と」

■「僕には“ヒーローになる”という生涯の夢がある」

 DEEPから始まり、DREAM、UFCと目標通りにステップアップを果たしていったが、UFCからリリースされたことで世界で一番になるとの夢は断たれた。それでも、菊野が戦い続けることを決心したのはなぜか。

「うーん……僕がこれ以上強くなれないと思ったら、本当に断たれたことになるんですけれど、まだ僕は成長している。結果はUFCで負けましたが、少なくとも強くなっている自信はあったんです。自分の中でのその自信がなければもう気持ちが折れていたでしょうね。それが発揮できない苦しさはありましたけれども、自分の中では確実に強くなっている実感があったからここで辞めるのはもったいない」

 ならば、UFCへの再チャレンジを狙うのか。その問いに菊野はこう答えた。

「これはご縁なので、そういうチャンスが来れば出ます。でも今はフラットに考えているところはあって、何が何でもUFCと考えているわけではないんです。ルールが違えば強さは変わるなんてことは当然分かっていますし、UFCが直面しているステロイド問題もあるので、何が何でもUFCでチャンピオンになることが世界で一番だというわけではない。ただ単にUFCは今レベルが高くて、お金も集まっている場所。そこに価値を感じているだけであって、僕の目指すものがUFCのチャンピオンというわけではないんです」

 その求めているものとは何か。地元・鹿児島で極真空手を学んでいた時代に立てた目標は、今も変わっていなかった。

「僕には“ヒーローになる”という生涯の夢があって、世に対する影響力、力を得たい、お金を得たいって目的があるんです。そのためにチャンピオンになりたい。それを得られる舞台がどこなのかを今は模索しています。

 例えばUFCで僕が世界チャンピオンになったとして、実際日本でどうそれを認識してくれるのか微妙なところがあるじゃないですか。どんどんチャンピオンなんて変わっていく。人生で一瞬チャンピオンになったからって、世界がどれだけそれを価値あるものとして見てくれるのかも怪しいですし、そういう意味で何が何でもUFCというわけではありません。

 もちろんレベルは高くて僕が勝てなかった現実はあるので、それをどうこういうつもりはないけれど、今はまだ自分と向き合って考えていきます。“ヒーロー”というものに一番近付くためにはどうすればいいのかを」

 今後については、まずは10月に予定されている巌流島での試合を視野に入れている。

「巌流島もRIZINも、とても魅力的な舞台だと思いますし、もちろんUFCも魅力的な舞台です。とりあえず一戦一戦、戦っていってその中で自分が求めるもの、そして求められるものを、見て行きたい感じですね」

 UFC挑戦で菊野克紀の第1章は終わった。しかし、自分の名前の中にある“己に克つ”をテーマに、第2章の新たなるスタートラインには立ったばかり。ROAD TO HEROには、まだこの先がある。

関連リンク
・ゴールドジム Web site
・試合レポート「菊野が元ムエタイ王者にわずか4秒で一撃KO勝ち」
・過去のMVP選手一覧 



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