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2007年 ピーター・アーツ

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2013/12/10(火)UP

シュルトが3度目の優勝を達成

「Fields K-1 WORLD GP2007 FINAL」
2007年12月8日(土)神奈川・横浜アリーナ

▼メインイベント K-1 WORLD GP FINAL 決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
KO 1R1分49秒 ※左ストレート
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
※シュルトが3度目の優勝、K-1史上初の3連覇を達成。

決勝争いは昨年と同じくシュルトとアーツとなった

 今年のK-1WGP決勝は昨年と同じ顔合わせとなった。前人未到のWGP3連覇に挑むシュルトとアーネスト・ホーストに並ぶ4タイムズチャンピオンを目指すアーツ。

 シュルトは準々決勝のグラウベ戦ではあわやKO負けの場面があったものの、結果的にはグラウベを圧倒。準決勝ではバンナを伝家の宝刀ヒザ蹴りとローキックで葬った。対するアーツも準々決勝の澤屋敷戦では貫禄のKO勝利、準決勝ではボンヤスキーをベテランとは思えない手数の多さで下している。

 1R、シュルトは前蹴りと右ローを蹴る。アーツは左フックから一気に距離を詰めていくが、シュルトはクリンチで逃げる。シュルトの右ローでバランスを崩すアーツ。

攻めるシュルト

 シュルトはアーツが距離を詰めたところに左のヒザ蹴りを突き上げる。そしてガードの間からシュルトの左ジャブがアーツの顔面にヒット!

 バランスを崩したアーツは、何とかその場で踏み止まろうとしたものの、尻餅をついてダウンを喫してしまう。パンチのダメージはあまり感じさせないアーツだったが、踏ん張った際に右膝を負傷したようで、その場から立ちあがることが出来ない。そのままカウントアウトとなり、シュルトがGP3連覇を成し遂げた!


初対戦となったアーツとボンヤスキー

▼第7試合 K-1 WORLD GP FINAL 準決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
判定 3-0 ※30-29、30-27、30-28
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チームボンヤスキー)

パンチを繰り出す両者

 意外にもこれが初対決という両者。二人合わせて優勝回数5回という歴代チャンピオン対決となった。

 1R、ボンヤスキーがいきなり飛びヒザ蹴り! アーツは圧力をかけて前に出てボンヤスキーをロープまで詰める。右フックから左ミドルを返すボンヤスキー。

 アーツはジリジリと前で出て右ストレートから右ローを蹴る。ボンヤスキーはアーツのパンチをブロックして左ミドル。アーツがボンヤスキーの左ミドルに軸足蹴りを合わせると、ボンヤスキーは後方に倒れる。アーツの圧力に押し負けて守勢に回るボンヤスキー。アーツはガードを固めるボンヤスキーに左ボディと右ローを入れる。

アーツは圧力をかけていく

 ボンヤスキーはひたすらガードを固めて、アーツの攻撃をディフェンスするため、レフェリーから注意が与えられた。終盤、ボンヤスキーが2度の飛びヒザ蹴りで反撃を試みる。

 2R、下がりながら左ミドルを蹴るボンヤスキーは、アーツの右ストレートにカウンターの右を狙う。しかしアーツは圧力を緩めずに右ローと左ミドル。

 ガードを固めるボンヤスキーの体を押して右ロー。右ストレートをブロックさせて左ボディを打ち込む。さらにアーツはボンヤスキーのガードを吹き飛ばさんばかりの強烈な右ストレート!それでもガードを高く保つボンヤスキーに左のボディブローを連打する。

 防戦一方のボンヤスキーにレフェリーから注意が与えられると、ボンヤスキーは怒涛の反撃! アーツをロープに詰めると左右の連打を叩き込む。しかしアーツはガードを下げて「効いてないよ」とばかりに余裕のパフォーマンス。再び右ローでボンヤスキーを下がらせる。

アーツがボンヤスキーをロープに追い込む

 3Rに入っても前に出るのはアーツ。ひたすら左ボディと右ローを出し続ける。ボンヤスキーはその右ローに左フックのカウンターを狙うが、手数が少ない。

 逆転の右の飛びヒザ蹴りを繰り出すボンヤスキー。アーツはワンツーから左ボディ。ボンヤスキーも左フックを返す。アーツの右ロー、ボンヤスキーが右のヒザ蹴り。

 両者共に疲れが見えるが、攻め手を休めないアーツ。ボンヤスキーを前蹴りやジャブで突き放す。ボンヤスキーが左ハイキックを出したところで試合終了。アーツが試合開始から3Rまで常に手数を出し続け、ボンヤスキーを圧倒。2年連続の決勝進出を果たした!


アーツが澤屋敷に1R KO勝利

▼第5試合 K-1 WORLD GP FINAL 準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
KO 1R1分29秒 ※2ノックダウン
澤屋敷純一(チームドラゴン)

憧れのアーツとの対戦となった澤屋敷

 今年3月のバンナ戦で一気に大ブレイク、開幕戦では藤本祐介を下し、日本代表として堂々のFINAL進出を果たした。対戦相手は自らがキックを始めるきっかけとなったアーツだ。澤屋敷は憧れの存在を超えることができるか?

 1R、アーツはいきなり前に出て、澤屋敷をコーナーに詰めると強烈な右ローを蹴る。ここは上手く足を使って脱出した澤屋敷だったが、パンチを空振りしたところにアーツの右ハイキックが直撃!この一発で早くもダウンを喫してしまう。

攻撃をするアーツ

 何とか立ち上がった澤屋敷だったが、足元がおぼつかない。アーツはすぐさま澤屋敷にパンチで襲い掛かると、右ストレートからの左フックで澤屋敷を吹っ飛ばす。

 試合開始から1分足らずで大ピンチを迎えた澤屋敷。アーツの攻撃にカウンターを狙っていくが、アーツの強烈なローで澤屋敷はバランスを崩す。そしてアーツが左の前蹴りで澤屋敷をロープまで突き放すと、そこに渾身の右ストレートを一撃! 澤屋敷がその場に崩れ落ち、アーツが格の違いを見せ付けんばかりの豪快なKO勝ちを収めた。

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