2025/03/22（土）UP
（最終更新：2025/03/22 13:03）

絶叫しながら戦う、元国会議員おときた駿

　元参議院議員であり、東京都議も務めた政治家・音喜多駿（おときたしゅん＝41）が、3月21日に東京・目黒雅叙園で行われた社会人キックボクシングイベント『エグゼクティブファイト』に出場、激闘の末、判定負け。しかし相手がボディを連打し不利な状況の中、「君のボディは効かないんだよ」と絶叫し最後まで攻め続けた。

【フォト】音喜多の絶叫の激闘、ヘッドギアを取った顔も

　58kg契約・2分2Rの試合でリングに立った音喜多。学生時代に励んだ中国拳法をバックボーンに鋭い動きを披露した。
　試合開始から前蹴りを中心に試合を組み立てた。しかし、相手の島袋智（すごい会議）は怒涛のパンチ連打で音喜多を追い詰める。それに反撃すると激闘に。
　2R、ボディをまとめる島袋に音喜多は、ラスト30秒で「君のボディは効かないんだ」と絶叫し会場を沸かせる。解説者は「これは喧嘩だ」とその熱いファイトを称えた。島袋は試合後、その一言に「あきらめそうになった」という。

おときたのパンチがヒット！

　しかし、有効打は6-4ほどで島袋が上回り、音喜多は3-0の判定負け。「選挙に続き試合でも負けてしまいました」というも、「最後まで諦めず立っていられたことが何よりも収穫になった」という。

　音喜多は、2013年に東京都議会議員として政界デビューし、その後参議院議員としても活躍。「若手改革派」として知られたが、昨年10月の衆院選への立候補に伴い参議院議員を自動失職。投開票の結果落選し、現在『社会保険料引き下げを実現する会』を立ち上げ代表に就任した。

島袋のパンチが音喜多を襲う

　昨年、落選した翌月の11月にキックボクシングの小比類巻道場に入門。「落ち込んでいてもしょうがない」と友人の紹介で小比類巻道場の門を叩いたという。今回の試合は「感触があり楽しかった。でもやっぱり負けるのは悔しい。スタミナは全然あった。次のラウンドがもしあっても戦えるくらい。私は前蹴りからミドルキックと蹴りの間合いで戦おうと思ったが、（相手は）距離を詰めての接近戦だった。そこの対応がまだ課題」とした。

　 58kg契約だったが、「試合前の練習などで体重が落ちてしまい54kgくらいで戦った。マイナス4kg、その差もあったと思う」と悔しさを滲ませた。