内山高志、那須川天心の初敗北を分析「勝敗を分けたのは…」
11月24日に開催された[WBC世界バンタム級王座決定戦](トヨタアリーナ東京)では、同級1位・那須川天心(帝拳)が、同級2位の井上拓真(大橋)に判定0-3で敗北。キック時代と合わせてプロ公式戦初の黒星となった。那須川の敗北を元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志が、25日のYouTubeチャンネルで分析した。元世界王者から見た勝敗を分けたポイントとは?
【フォト】那須川天心vs井上拓真の壮絶な打ち合い!試合の採点表も
内山は1、2Rの那須川の動きを見て「距離を取るのがうますぎて、拓真選手が入ろうとしても届かない。このままいっちゃうのかなと思いました」と驚いたという。その中でもとくに那須川の動きに注目したのは、「どっしり構えて、パンチを最小限の動きでかわしていて凄いと思った」と、天性の反応に目を見張ったそうだ。
だが、井上が3Rからさらに前へ出て距離を詰める動きに変えた。内山は「距離を取らせてしまうと天心選手のようにうまい選手に好きなように動かれてしまう。そこを拓真選手が距離を潰すことで、動きにくいようにさせた」と指摘し、「それを5Rくらいからやっていたら間に合わなかったですね。さすが井上家、大橋ジムの戦略だと感じました」と3Rが勝負を分けたと分析した。
そして、4Rまでのオープンスコアが出たタイミングにも触れ、「あれが仮に39-37だったら、また展開が変わりましたね(4Rまでのジャッジでは3者とも38-38)。でも3、4Rで拓真選手が取っていたことがわかり、この戦いでいいんだと自信になったはず。あれが分かれ目になった」と断言した。
5R以降も井上は、圧を強めていき着実にポイントを重ねた。接近戦で井上のボディやアッパーの連打がヒットしていた点について内山は「あれをされると天心選手は打てなくなるのと、見た目が悪くなりますよね。あれが経験の差です」とペースを取り返せなかった那須川の敗因は、キャリア8戦目と世界戦を経験してきた井上の差だという。
その上で内山は「技術はもちろんなんですけど、今回は拓真選手の意地と根性が上回ったと思いました」と勝負に出た井上のメンタル面を称賛した。
那須川は初の12Rを経験したが、「最後までしっかり動けていたので問題ないですね。あとは今回悪かったところを直してもらい、またトップ戦線に戻ってきてほしいです。まだまだ行けますよ」と期待をかけた。
那須川は試合後、敗因は「迷い」と「距離感」にあったと挙げていたが、これが経験の差ということなのだろう。内山は井上とともに那須川の成長にも期待を寄せていたが、今回の試合を経て、次はどこまで成長しているのか楽しみだ。
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