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【戦極】8戦中6試合が一本・KO決着!ホジャー鮮烈デビュー、ジョシュは判定勝ち

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2008/05/18(日)UP

ワールドビクトリーロード
「戦極~第二陣~」

2008年5月18日(日)東京・有明コロシアム

▼第5試合 ヘビー級 5分3R
中尾“KISS”芳広(日本/TEAM TACKLER)104.0kg
TKO 2R0分46秒 ※右フック
BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/ファイブ・リングス・ドージョー)92.9kg

 吉田秀彦、藤田和之の唇ならぬ首を狙って戦極初参戦を果たす中尾“KISS”。試合前のVTRでは、現在怒涛の9連勝中で3分以上かかった試合が一試合もないというヨークの写真を見て、「木っ端微塵にしてやる!」と意気込んだかと思えば、「でもけっこうイケメンだね」とキャラクター通りの発言。

 中尾のセコンドには、テレビ中継の解説席を離れた高阪剛が就く。1R、中尾はサウスポースタイルからジャブ、前蹴り、ローキック。思い切った左フックで飛び込んでみるが、これはかわされる。

 なかなか攻めてこないヨークに対し、中尾はノーガードになってお尻をフリフリ挑発する。中尾はタックルと見せて大振りの左フック。ヨークが近寄ってくるとロー、ミドルキック。ヨークもローを返すが当たらない。

 中尾はタックルをフェイントにして何度もフックを放っていく。ヨークはこれに乗らず下がってかわしてローキック。ヨークが左右のフックで前へ出て行くと、中尾はミドルキックを当てて走って逃げる。

 インターバル中にはリングサイドで試合を観戦する秋山成勲の姿が映る。2R、中尾は前蹴り、ローキック。ヨークが右フックを繰り出すと、待ってましたとばかりに中尾が片足タックル! テイクダウンすると慌てて逃げようと背中を見せて立ち上がるヨークだが、中尾はすぐに相手を離して右フック二連発!逃げようとしていたヨークは下がり際にフックをモロにもらい、バッタリ倒れる。そこへ追撃のパウンド! 中尾が鮮やかに復活勝利を決めた。

「中尾です、KISSです! 今日この舞台に辿り着くまでにいろんなことがありました。このリングで生涯闘っていきたいと思います。そして6・8、藤田選手、闘ってください! 戦極の皆様、ファンの皆様、このカードが組まれるようにお願いします」と、次回第三陣での藤田戦をアピールした。



▼第4試合 ウェルター級 5分3R
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)82.2kg
一本 3R2分10秒 ※腕ひしぎ十字固め
佐々木有生(日本/GRABAKA)82.6kg

 三崎和雄、郷野聡寛らを擁するGRABAKAから、PRIDE参戦経験もある佐々木有生が参戦。国内はもとより海外での試合経験も豊富なベテランが、戦極で一気に浮上するか? 

 その日本の名門所属選手と戦うのは、こちらもアメリカの名門アメリカン・トップチーム所属で“黄金のヒザを持つ男”サンチアゴだ。両者はアメリカの格闘技イベント『ストライクフォース』で対戦する予定だったこともあり、研究はバッチリだろう。

 1R、左右の肩を振りながらジリジリと距離を詰めていくサンチアゴ、佐々木をコーナーやロープ際まで圧力をかけて追い込んでいく。

 下がりながらローキックを放っていく佐々木だが、サンチアゴはしっかりとスネブロック。ならばと佐々木は左のミドルキックを連発していく。

 前に出るサンチアゴに左ミドルを合わせる佐々木、サンチアゴは圧力をかけつつ右ストレート。左ハイキックを放ったところで、佐々木が蹴り足を掴んでテイクダウンに成功! バックへ回ってスリーパーホールドの体勢に入る! 

 が、サンチアゴは腕を外してローリングでトップポジションを奪い、強烈なパウンドを叩き込んでいく。

 サンチアゴの両手首を掴み、クロスガードで抑え込む佐々木。サンチアゴは腕を引き抜くと右のパウンドを顔面、ボディへと連打する。サンチアゴはさらに左のヒジでレバーを叩き、顔面へパンチを放つ。ブレイク。

 距離をとる佐々木は左ミドル、サンチアゴの左ハイキックをまたもかわしてテイクダウンを奪い、サイドポジションから腕ひしぎ十字固めにいったところで惜しくもゴング。

 2R、肩を振りながら圧力をかけて前に出るサンチアゴ、右ストレートは空振り、佐々木が前に出てきたところへ左右のフックを繰り出すもやはり空を切る。サンチアゴは右ローキック、佐々木はアッパーのフェイントから左ミドル。

 佐々木が組み付き、テイクダウンに行こうとしたが、佐々木だけが倒れてしまい引き込んだような形に。サンチアゴは強烈な右のパウンド、さらに踏み付け。佐々木はサンチアゴが乗って来た所で三角を狙ったが、サンチアゴは足を外してボディへヒジを見舞う。サンチアゴが立ち上がったところでブレイク。

 佐々木が左ミドルでサンチアゴの前進を止める。するとサンチアゴが飛びヒザ蹴りの奇襲! そこから左右のフックだ。ところが佐々木がパンチで逆襲するとサンチアゴは打たれて下がり、苦し紛れにタックルに行く。

 佐々木はこれを潰してバックからマウント、さらに肩固めから腕十字へ移行したが、またもここでゴング!

 3R、前に出るサンチアゴを左ミドルでストップする佐々木。さらにワンツー。サンチアゴがローを蹴ってくると左右のアッパーを放つ。ローの蹴り合い、サンチアゴはジャブで佐々木をロープ際へ追い詰めて行くが、逆に佐々木のフックをもらう。

 サンチアゴがパンチで来ると佐々木は組み付き、胴に腕を巻いてまたもテイクダウンに成功! しかし、ここでサンチアゴが下から電光石火の腕十字! スタンドでもグラウンドでも試合を優位に進めていた佐々木が、まさかの逆転勝ちを許してしまった。

「戦極で試合する機会を与えてくれてありがとう。これが僕の日本デビュー戦です。日本の素晴らしいストライカーと試合が出来て嬉しい。また戦極に戻ってきます!」と、サンチアゴはマイクで再来襲を誓った。

 なお、休憩後に佐々木と同門の三崎和雄がリングに上がり、「佐々木が負けて本当に悔しい。サンチアゴと闘いたい」とリベンジをアピールした。

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