【Krush】城戸康裕がバックブローによるKO勝利で王座獲得!野杁正明は初の国際戦で勝利
▲第2代Krush-70kg級王者に輝いた城戸康裕
グッドルーザー
「Krush.17」
2012年3月17日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
▲健太(右)を右のバックブローでKOした城戸康裕
▼メインイベント(第10試合) Krush-70kg級タイトルマッチ 3分3R
○城戸康裕(谷山ジム/K-1 WORLD MAX2008日本王者/挑戦者)
KO 2R1分28秒 ※右バックブロー
●健太(E.S.G./王者)
※健太が初防衛に失敗、城戸が第2代王座に就く
昨年7月16日、初代王座決定トーナメントを制して王座に就いた健太。初防衛戦の相手は9月25日に開催された『K-1 WORLD MAX 2011~-70kg Japan Tournament FINAL~』で対戦している城戸。この時は健太が判定勝利を収めており、今回の試合は再戦となる。
1R、いきなり前に出る健太だったが、城戸が距離を取りながらサウスポーに構えて奥足ロー。前蹴りで健太を突き放して、健太が入ってくるところに左のヒザ蹴りを狙う。
健太はパンチから前に出てローにつなげて圧力をかけるが、そこに城戸が左のヒザ蹴り! この一発で健太からダウンを奪う。再開後、城戸が奥足へのローを蹴って、さらに視線を外してからのハイキック。距離が詰まって密着すると、離れ際のハイキックを狙う。
2R、オーソドックスで試合を始める城戸だったが、すぐに構えをサウスポーにスイッチ。前に出てくる健太を前蹴りで突き放す。健太は右ミドル、左ボディフック。さらにインローを蹴って右ストレートで突進する。
前蹴りで距離を取る城戸。健太は城戸の左のパンチに右フックをかぶせて前に出るが、そこに城戸が右のバックブロー! これが健太の顔面を打ち抜き、健太がダウン! 何とか立ち上がろうとする健太だったが、試合続行とはならず。城戸がKO勝利で第2代Krush-70kg級王者となった。
試合後のインタビュースペースで城戸は「勝ったから言えることなんですけど、実は9月のK-1MAXの時は試合の数日前まで体調を崩して入院してたんです。
あの時は健太選手に負けちゃいましたけど、体調が悪い中であれだけ戦えて、それが今回の試合のプラスに作用しました。これは勝つまで言わないでおこうと思っていたことです」と前回の試合ではコンディションが万全ではなかったことを告白。今後の目標について聞かれると「去年のK-1MAX日本王者の名城(裕司)君とやって勝てば、僕が70kg日本最強を名乗れると思うんですよ。自分はK-1MAXでは世界トーナメントでベスト8止まりなんで、日本最強になったら世界タイトルに挑戦したい」と語っている。
▲タフなセドリック・ペイノー(左)から勝利した野杁正明
▼セミファイナル(第9試合) スーパーファイト Krush-63kg Fight 3分3R延長1R
○野杁正明(のいり・まさあき/OISHI GYM/Krush YOUTH GP 2011優勝)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-28
●セドリック・ペイノー(フランス/WKA世界スーパー・ライト級王者)
22歳以下の-63kg日本最強決定トーナメント「Krush YOUTH GP 2011」で優勝を飾った野杁。今回は初の国際戦でWKA世界スーパー・ライト級チャンピオンのペイノーと対戦した。
1R、ペイノーがワンツーで前に出る。野杁は右ローと左ミドルを蹴る。ペイノーのパンチをブロックして右ローを蹴る野杁。ペイノーのローにジャブを伸ばして左ミドルを蹴る。しかしペイノーが野杁のブロックの横から右フック! そして右ストレート!
これが立て続けに入り、野杁がバランスを崩す! 何とか態勢を立て直した野杁はガードを固めて左ミドルとヒザ蹴り、顔面前蹴り。さらにジャンプしての前蹴りとヒザ蹴り! しかしペイノーもジャブからパンチをまとめる! 野杁もハイキック、右ストレートから連打。
2R、野杁が右ロー、左ミドル。ペイノーも右ロー、距離が詰まると左フックを打つ。野杁は飛びヒザ蹴りから右ストレート、そして強烈な左ボディでペイノーを下がらせてヒザ蹴りを連打!
これに下がるペイノーだったが、野杁のヒザ蹴りに右フックをかぶせる。右ローと飛びヒザ蹴りの野杁。ガードを上げて前に出る野杁にペイノーは右フック、野杁は右ローを蹴り込む。
右フックから左ハイキック、片手でペイノーの首をひっかけてヒザ蹴りを連打する野杁。さらに顔面前蹴りと左ミドル、右のボディストレート! 野杁が手数を増やして前に出る!!
3R、ローの蹴り合いから野杁が左ミドル。ペイノーはワンツー、左ミドルと右ロー。野杁も同じようにパンチから右ローを蹴る。野杁はペイノーをコーナーまで詰めるがペイノーに組み付かれる。野杁とペイノーが交互に右ローを蹴り合う展開となるが、ここで野杁は右ローをフェイントにした左ハイキック! これがペイノーの顔をかすめる! さらに右ストレートから左フックを返す野杁。左ボディから右ハイキック、そして奥足ロ―! これでペイノーがバランスを崩す! そこに野杁がヒザ蹴りと左右のフック!
必死の形相で攻める野杁だったが、そのまま試合終了。1Rにヒヤリとする場面のあった野杁だったが、判定3-0で勝利した。
試合後、野杁は「勝つことは出来たけど内容は全然ダメで、本当は圧勝してISKAの世界タイトルを組んでもらおうと思ったけどダメですね。ペイノー選手も強い選手ですが、それ以上の選手と試合を組んで下さい。そこで勝ってISKAの世界タイトルを組んでもらえるように頑張ります」とファンにアピールした。
▲TaCa(左)から左フックでダウンを奪った山崎秀晃
▼第8試合 GAORA杯「Krush -63kg WILDRUSH League 2012」 3分3R
○山崎秀晃(チームドラゴン/勝ち点2)
判定3-0 ※29-27、30-27、30-26
●TaCa(triple-y/勝ち点3)
※山崎が勝ち点2を獲得
1R、山崎が飛び込むようなジャブ、TaCaもプレッシャーをかけて左右のフックを返す。山崎が顔面前蹴り。飛び込むような左フック! 下がる山崎を追いかけるTaCaだったが、そこに山崎が左のショートフック! この一発でTaCaからダウンを奪う。右目じりをカットしたTaCaにドクターチェックが入る。再開後、一気に打ち合うTaCaだったが、そこに山崎が右ストレート→左フック! これで山崎が2度目のダウンを奪う。しかし立ち上がったTaCaは右ストレートから突進! 山崎も右ストレートを返し、左ハイキックを狙う。
2R、プレッシャーをかけて前に出るTaCa。山崎はそこにヒザ蹴り。距離を取ろうとする山崎にボディからパンチをまとめる。山崎もそこに左フック。TaCaは山崎をロープまで下がらせて右ストレート。山崎はTaCaのパンチにヒザ蹴りのカウンターを狙う。ここでTaCaが山崎の蹴り足を掴んでしまいレフェリーから注意が与えられる。お互いにパンチから密着する展開が続くが、TaCaの右ストレートに山崎が右ストレート、左フック! これをもらってもTaCaはパンチでグイグイ前に出る。
3R、パンチで突っ込むTaCaに山崎がヒザ蹴り、TaCaがこれをキャッチしてしまい、レフェリーからは注意が与えられる。強引にパンチで突っ込むTaCa。山崎は左フックとバックブロー。TaCaは右フック、右ストレートで突進。お互いパンチを打って距離が詰まる状態が続く。下がりながら距離を取る山崎、追いかけるTaCaとなったが、そのまま試合終了。ダウンのポイントを守りきった山崎が判定勝利。山崎が勝ち点4、TaCaが勝ち点3となった。
▲左フックでNOMAN(右)をKOした塚越仁志
▼第7試合 GAORA杯「Krush -63kg WILDRUSH League 2012」 3分3R
○塚越仁志(シルバーウルフジム/勝ち点0)
KO 3R44秒 ※左フック
●NOMAN(DTS GYM/勝ち点1)
※塚越が勝ち点3を獲得
1R、リーチで優る塚越は前蹴りと右ロー。NOMANは右ストレートで飛び込んでいく。塚越がボディへの藪から右ハイキック。NOMANは右ストレート、ジャブを突いて奥足ロー。塚越は距離をとって右ロー。
NOAMNはジャブを伸ばす津っ子視に意義アッパー右ストレート、さらに顔面前蹴り。そしてNOMANが飛びヒザ蹴りあら連打! 右ストレート、セコンドの指示を聞いて右ロー、かぶせるような右フック、ボディへ右ストレートを打つ。
2R、NOMANがインローと奥足ロー。塚越はジャブで下がらせて右ロー、右ミドル。NOMANもジャブとローを返して顔面前蹴り。塚越は飛びヒザ蹴りからアッパーとフックを乱れうち! NOMANがパンチで前に出てくると入りフックからハイキック。NOMANが入りボディから前に出て左フック! 塚越もパンチとヒザ蹴りで前。NOMANも飛びヒザ蹴り。塚越はジャブからボディアッパー。手数を増やして前に出る。
3R、NOMANが奥足ロー、塚越もジャブと右ロー。ジャブで下がらせて右ハイキック! NOMANもジャブ、右フック、右アッパーを返すが、ここで塚越が渾身の左フック! これが見事に命中し、NOMANはそのままマットに大の字に倒れ、塚越が鮮やかなKO勝利! この勝利で塚越は勝ち点3、NOMANは勝ち点1となった。
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