【ライズ】フルラウンドの大激闘!裕樹が逆転勝利で初防衛に成功
▲ドラゴン(右)が振り回すようなパンチで菅原を攻めた
▼第7試合 ライト級(-63.0kg) 3分3R延長1R
○モハン・ドラゴン(ネパール/士魂村上塾/MA日本キックボクシング連盟スーパーライト級王者)
判定2-0 ※28-28、27-26、28-27
●菅原勇介(TARGET/RISEスーパーライト級1位、J-NETWORKスーパーライト級王者)
今大会の“裏メイン”とでも言うべき注目の一戦。両者とも激闘派で鳴らす選手だけに、熱い試合が期待出来る。
1R、サウスポーのドラゴンは左ローと右フック、菅原は左インロー。ドラゴンのパンチをしっかりガードして、右ミドルを返す菅原。ドラゴンはうなり声を上げながら左右フックを振り回して前進、菅原は右ストレートを突き刺す。しかし、ローにタイミングよく右のパンチを合わせられ、尻餅をついた菅原がダウンを取られる。
2R、前蹴りから左右フックをぶんぶんと振り回すドラゴンに、菅原も打ち合って足払い。菅原の左フックをもらってもドラゴンは構わず右フックを打ち返す。菅原は右ストレート、右ミドル、右インロー。菅原は飛びヒザ蹴りから右ストレート。菅原は右インローを的確に当てていくが、ドラゴンの突進に押される。
3R、フックを振り回すドラゴンに菅原は左右のハイキック! ドラゴンは左右フックで菅原をガード一辺倒にする。ラスト1分で打ち合いに行く菅原だが、ドラゴンの振り回すフックにガードごと身体を持っていかれる。右ストレートで勝負をかける菅原だったが、ドラゴンの勢いを止めることが出来ず、判定2-0でドラゴンが勝利。リング上で勝利のダンスを披露した。
▲花田(右)のヒザ蹴りが何度も仲江川を捉えた
▼第6試合 スーパーフェザー級(-60.0kg)次期挑戦者決定戦 3分3R無制限延長R
○花田元誓(リアルディール/同級2位)
TKO 3R1分42秒 ※左ヒザ蹴り
●仲江川裕人(フリー/同級4位)
※花田が挑戦権を獲得。
スーパーフェザー級王者・小宮山工介への挑戦権をかけて同級2位・花田と同級4位・仲江川が激突。両者は2010年1月に対戦しており、この時は花田が飛びヒザ蹴りで仲江川にKO勝利。仲江川にとってはリベンジもかかった試合となった。
1R、仲江川がいきなり右ストレートで仕掛け、右ロー。両手をダラリと下げた構えで挑発する仲江川に花田は右フックで突っ込むが、逆に仲江川が左フックを合わせてくる。花田が詰めてくるところに仲江川がカウンターを上手く合わせていく。
2R、前に出る花田に仲江川はジャブと前蹴り、花田がパンチを出すと仲江川は回り込みながらかわして左フック。花田の圧力を出鼻で挫くような戦い方をする仲江川は、回り込みも多用して花田に距離を詰めさせない。しかし、花田の左ヒザが仲江川にカウンターでグサリと突き刺さり、一気に詰めていく花田。その後も左ヒザで仲江川の身体がくの字に曲がる。
3R、どんどん前に出てフックを出していく花田が左右フックをヒットさせていく。仲江川も打ち合い、パンチの応酬に。仲江川はボディを集中的に攻めるが、前に出て圧力をかける花田が飛びヒザ蹴りでダウンを奪う! 一気に間合いを詰める花田が左ヒザをボディへ突き刺し、KO勝ちで仲江川を返り討ちにした。この勝利により、花田が小宮山の保持するスーパーフェザー級王座への挑戦権を手にした。
▲ダウンを奪ったリョウ(左)が島田の追撃を振り切った
▼第5試合 初代フェザー級(-57.5kg)王者決定戦一回戦 3分3R延長1R
○リョウ・ペガサス(アカデミア・アーザ水道橋/同級1位)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-28
●島田洸也(シーザー力道場/シュートボクシング日本フェザー級2位)
※リョウが準決勝に進出。
1月の後楽園大会から開幕した初代フェザー級王者決定トーナメント。今回は同級1位のリョウがシュートボクシングで活躍する島田と対戦。RISEにおける実績で上回るリョウに対し、RISE初参戦の島田が挑む図式の試合となる。
1R、両者ともローからパンチ、島田は右ミドルを混ぜ、リョウはボディからのフック。島田の右ローにリョウは右ストレート。リョウはパンチのコンビネーションから右ロー、ヒザ蹴り。島田は前に出て右ミドル。両者ともパンチとキックをバランスよく使う。
2R、パンチからロー、ボディから顔面と打ち分けていくリョウ。島田のローにリョウが右フックを合わせてダウンを奪う。島田もパンチからの右ミドル&右ハイで反撃するが、リョウの右パンチをもらいすぎな印象。リョウはよく動いて右の強いパンチを突き刺し、細かいパンチのコンビネーションからのローとメリハリをつけた戦い方。
3R、島田が入ってくるところに右のパンチを合わせ、左ミドルを放って距離を取るリョウ。島田はパンチでボディを攻めながら右ミドル、パンチの手数を増やして右フックをヒットさせるが、リョウもパンチを出し続ける。逆転を狙う島田のパンチが連続ヒット。しかしリョウは下がりながらもパンチとローを打ち返し、島田はダウンを挽回することが出来ず。リョウが判定勝ちを収めた。
▲一刀(右)のパンチで佐藤が右目上をカットした
▼第4試合 初代フェザー級(-57.5kg)王者決定戦一回戦 3分3R延長1R
○一刀(いっとう/日進会館)
3R1分34秒 ※ドクターストップ
●佐藤政人(フォルティス渋谷/同級2位・J-NETWORK同級王者)
※一刀が準決勝に進出。
J-NETWORKフェザー級王者・佐藤が関西に活動の拠点を置く一刀(いっとう)と対戦。一刀は東京での認知度こそ高くないものの、過去に元全日本フェザー級王者・前田尚紀を下している実力者で、どんな試合を見せるか注目が集まる。
1R、佐藤は右に左に構えを変えながら右へ大きく回っていく。右ロー、左ミドルを蹴る佐藤に一刀は飛び込んでの右フックとボディブロー。一刀は右ボディを叩き、佐藤の蹴りに必ず強い右ローを返す。
2R、リングを大きく回る佐藤を一刀が追っていく展開に、消極的としてレフェリーからイエローカードが提示される。前の手を細かく刻んで出す佐藤に、一刀は右フックとボディ。両者手数は少ないが、一刀の有効打が目立つ。
3R、蹴りを出してフックにつなげる佐藤に、一刀のボディフックからの右フックがヒット。このラウンドは佐藤も攻めに転じたため一刀の攻撃が当たり始める。しかし、一刀のパンチで佐藤は右目上から出血。さらにバッティングがあり、ドクターチェックが入る。佐藤の出血がひどく、ドクターストップとなった。
▲清水(左)が木村のパンチにハイキックのカウンターを合わせる
▼第3試合 ライトヘビー級(-90kg)3分3R延長1R
○清水賢吾(極真会館/RISEヘビー級1位)
判定3-0 ※28-26、28-26、28-27
●木村秀和(team pitbull/RISEヘビー級8位)
1R、ワンツーからのヒザを上手く使う木村に、清水はパワフルな左右フック。木村の右フックがクリーンヒットし、清水がグラつく場面も。それでも清水は圧力をかけて前へ出て、左ミドルと左右フック。木村の右フックをもらってもかまわず攻撃を仕掛ける。
2R、右ローからの左フックで木村をグラつかせた清水だが、木村も右フックで反撃。パンチをもらっても全く下がらず攻撃していく清水が右ハイキックをクリーンヒットさせ、ラッシュでコーナーへ釘付けにしてスタンディングダウンを奪う。両者打ち合うが、前に出る圧力が異常に強い清水が押していく。しかし木村が右ボディを叩き始めると清水が失速。
3R、パンチとヒザ、前蹴りで清水のボディを攻める木村。それでも清水はパンチと左ミドルを出して打ち合い、木村をコーナーで釘付けに。木村のパンチで下がる場面も出てきた清水だが、左右ミドルと左右フックで反撃し、攻撃の重さで木村の攻撃を止める。両者攻め合った熱戦は清水の判定勝ちとなった。
▲坂本のパンチに右フックをかぶせる羅王丸(右)
▼第2試合 ヘビー級 3分3R延長1R
○羅王丸(TARGET/同級2位)
TKO 3R1分29秒 ※レフェリーストップ
●エドワールド坂本(ブラジル/ブラジリアン・タイ)
1R、左フックからの右ローを多用する羅王丸に坂本も右ローと左右フック。前に出てくる羅王丸に左右フックとアッパーを振り回す坂本、羅王丸はそのパンチをもらいながらも左フックを返す。
2R、空振りが目立つ羅王丸に坂本はアッパーを炸裂させるが、羅王丸が左右フックと右ローで猛然とラッシュをかける。坂本はつかんでの攻撃でイエローカードが提示され、羅王丸はなぎ払うようなフックの連打。坂本も右フックと右アッパーで応戦する。羅王丸のフック連打で坂本はスタンディングダウンを奪われた。
3R、羅王丸が猛然とパンチでラッシュを仕掛け坂本はクリンチでレッドカードを掲示される。その後も羅王丸がパンチで追い続け、坂本が精根尽き果てたところでレフェリーが試合をストップした。
▲前口(右)が右ストレート一発で家元をマットに沈めた
▼第1試合 スーパーフェザー級(-60.0kg)3分3R延長1R
○前口泰尊(まえぐち・たいそん/PHOENIX/同級9位)
TKO 1R2分38秒 ※右ストレート
●家元智明(シルバーウルフ/同級10位)
1R、蹴り合いから始まり、前口が空手出身の家元のお株を奪うような後ろ蹴り、下段後ろ廻し蹴り。家元は右ローをコツコツと蹴っていく。前口は家元の蹴り足をつかんでのパンチを多用し、家元が右ローを蹴ってきたところで右ストレートをジャストミート! 家元は直立不動のままバッタリと倒れ、レフェリーが即座に試合をストップ。前口が豪快なTKO勝ちを飾った。
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