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【修斗】山上が一本勝ちで初防衛!石渡は大激闘の末に宇野を破る

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2012/09/30(日)UP

世界フライ級タイトルの初防衛に成功した山上幹臣(上)

サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦 2012年 第10戦
~東日本大震災復興支援チャリティ~」
2012年9月30日(日)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00

猿丸ジュンジ(手前)をスリーパーホールドで下した山上幹臣(奥)

▼メインイベント 世界フライ級チャンピオンシップ 5分3R
○山上幹臣(総合格闘技道場STF/王者)
一本 2R1分36秒 ※スリーパーホールド
●猿丸ジュンジ(シューティングジム横浜/世界フライ級1位・挑戦者)
※山上が初防衛に成功。

 王者・山上が挑戦者に同級1位・猿丸を迎えて行う初防衛戦。両者は2008年12月に新人王決定トーナメント決勝で対戦し、山上がフロントスリーパーホールドで一本勝ちしている。今回は3年9カ月ぶりの再戦。両者とも強い打撃を持っており、フライ級ならではのスピード感溢れる戦いになりそうだ。

 1R、サウスポーの山上がジャブと左ロー、山上は猿丸のローに左ストレートを合わせにいくが、猿丸のローキックがローブローになってしまう。

  一時中断後、試合は再開。お互いにジャブとローでけん制し、山上が左ストレートを突き刺す。パンチをかわしながらインファイトを仕掛ける猿丸、山上もフックで打ち合う。

 山上の左ストレートに猿丸が左フック、山上のローをキャッチして猿丸がフックを放つ。山上は前蹴りで距離をとってワンツー、ロー。猿丸も踏み込んでの左フック。猿丸のローが再びローブローとなり、またも試合は中断する。

 再開後、両者ともジャブの応酬からフックを狙い合い、山上の左ストレートが突き刺さる。猿丸も負けじと左フック、その直後には山上が左フックをヒットさせる。山上の左フックがもう一度ヒットしたところでゴングが鳴った。

 2R、パンチで果敢に飛び込む猿丸が右フックをヒットさせたが、その直後に山上がタックルでテイクダウン。

  猿丸は押し戻してすぐに立ち上がるが、直後に山上がまたもテイクダウンを奪う。山上は背後から猿丸の左腕をつかみながら右のパンチを叩き込む。

  ここで猿丸の頭がロープの外に出てしまい、頭をリング内に入れた直後に山上がスリーパー! これがガッチリと極まって猿丸が落ち、山上が一本勝ちで初防衛に成功した。

  山上は「気持ちよかったです。本当は打撃で最後まで押していこうと思ったけれど、寝技でいけると思ったので寝技でいきました。僕は打撃のイメージが強いですが、寝技も出来るところを見せたかったので」と試合の感想を語り、「来年は海外、UFCに出たい。僕のMMA(総合格闘技)だったら通用すると思う」とUFC挑戦を希望すると同時に「いろんなところでやらせてもらえるなら、チャンピオンとやりたい」と他団体のチャンピオンの挑戦も受けて立つと語った。


場内大興奮! 大激闘を繰り広げた宇野薫(左)と石渡伸太郎

▼セミファイナル ライト級 5分3R
○石渡伸太郎(CAVE/第2代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
判定3-0 ※29-28、30-27、30-27
●宇野 薫(UCS/第4代修斗ウェルター級王者)

 約8年6カ月ぶりの修斗参戦となる宇野と、バンタム級キング・オブ・パンクラシスト石渡の注目の一戦。石渡は普段パンクラス・バンタム級(61.2kg以下)で戦っており、宇野はDREAMフェザー級(65kg以下)のため体格的ハンディがある。今回は修斗ライト級(65kg以下)での対戦。体格差が試合にどこまで影響するか?

 1R、サウスポー同士の両者は軽快なフットワーク。宇野が片足タックル、これを切ったかに見えた石渡だったが、宇野が石渡の片足を持ったまま立ち上がる。

  宇野はバックへ回るが、石渡は宇野の足を抱え上げてマットに叩きつけた! それでも宇野はバックをキープしたまま。

 もがく石渡が立ち上がり、宇野をコーナーへ押し付ける。離れながら左フックを打つ石渡だが、宇野は手を放さない。石渡は離れると右フック! これで宇野がダウン気味に尻餅をつく。深追いせずに宇野を立たせた石渡がパンチで宇野を追い詰め、宇野もジャブと左ローで反撃。石渡の左右フックに組み付く宇野。

 宇野は石渡をコーナーへ押し込み石渡が離れようとしても腕を放さない。両者とも相手の片腕をつかんだままもう片方の手でパンチを放ち、石渡がテイクダウン。立ち上がるとバックを奪った石渡がジャーマンスープレックスを繰り出す!

 2R、宇野がサイドキックでけん制。石渡が右フック、宇野はバックキック。石渡のワンツーがクリーンヒット! 宇野も左右フックを返すが空を切る。石渡のボディブローに宇野がフックを合わせたところでバッティングがあり、試合は一時中断となる。

 再開後、宇野が左ロー、石渡は飛び込んでの右フックをヒットさせる。石渡はさらに突っ込んでの左フック。パンチでインファイトを仕掛ける宇野に石渡が飛びヒザ蹴りを仕掛けるが、ここで宇野が片足タックル。しかし、両者倒れたところで石渡が上になってすぐに立ち上がる。

 立ち上がらない宇野に石渡は自ら上に乗ってパンチ。宇野は立ち上がってすぐにタックルへいくが、これは切られる。

  宇野が左ストレートから石渡をコーナーへ追い込み、ボディを叩くがこれがローブローとなってしまい、試合は再び中断。再開後、お互いにパンチを放って宇野がタックル。石渡はコーナーを背にして組まれたままパンチを打つ。そして、逆にテイクダウン! 上からパンチを落としたところでラウンド終了となった。

 3R、両者は組み合って宇野がローキック、石渡が持ち上げてテイクダウンするが、宇野がバックを奪ってスリーパーの体勢に。しかし、石渡はすぐに上になる。

  立つと宇野が右ストレートから一気にパンチを連打。バッティングがあるが、両者は構わず打ち合う。

 パンチの打ち合いから石渡がタックルへいくが、宇野がバックを奪ってまたもスリーパーに! 石渡はすぐに脱出して立ち上がる。再び打ち合う両者。エキサイティングかつスピーディーな展開に後楽園ホールに割れんばかりの大歓声が沸き起こる! 両者がパンチを打ち合い、蹴り合う。宇野が左フックをヒットさせ、石渡も左ストレートを返す。

  石渡のパンチに宇野が左ロー、さらに左ハイキック。宇野がタックルにいき、石渡が切ってヒザ蹴りから逆に両脇を差す。離れると宇野はパンチで前に出ながらタックル、石渡は離れる。再びパンチの打ち合いとなり、石渡が飛びヒザ蹴り、右フック、左フック。そしてタックルで宇野をテイクダウン! 宇野が蹴り飛ばして立ち上がり、またも打ち合いに。両者がフックを当て合う中、試合終了のゴングが鳴り、大激闘に場内は大歓声と拍手に包まれた。

 激闘を物語るように腫れあがった顔の石渡は、「宇野選手の応援も僕の応援団も盛り上がってくれて、おかげで動けました。自分は応援してくださる皆様あっての石渡伸太郎です。ありがとうございます。プレッシャーで死にそうだったんですけれど、勝ててよかったです」とマイクで挨拶。

 ここでパンクラスの酒井代表がリングに上がり、マイクを持つと「チャンピオン、ありがとう。今日お集まりの皆様、パンクラスは強いです。今後バチバチやっていきたいと思いますが、いいですよね、坂本さん(サステイン代表=今大会の主催者)」と、修斗陣営を挑発した。今後、パンクラスvs修斗がさらに盛り上がりを見せそうだ。

★第6試合(田村ヒビキvs高木健太)、第5試合(大澤茂樹vs阿部裕幸)~第1試合の試合結果はこちら

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