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【新極真会】史上初!決勝戦で兄弟対決、弟・島本雄二が兄・一二三に一本勝ちで優勝

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2012/10/28(日)UP

兄・島本一二三(=かずふみ・左)と弟・雄二(右)が決勝戦で激突し、雄二が一本勝ちで優勝

NPO法人全世界空手道連盟 新極真会
東日本大震災復興支援チャリティー/骨髄バンクチャリティー
「第44回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2012年10月28日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館

優勝候補の村山努(右)が3回戦で敗退する大波乱

  来年に開催を控えた『第5回カラテワールドカップ』(2013年4月13、14日・リトアニア)の日本代表最終選抜戦を兼ねた全日本大会の2日目が、10 月28日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で行われ、初日の1、2回戦を勝ち上がった32名により3回戦~決勝戦が争われた。

 全日本ウエイト制で4度の優勝経験がある谷川光(西神奈川支部)、2008年全日本王者・山田一仁(兵庫中央支部)が3回戦で敗れるという波乱が続く中、、3回戦の最後の試合でさらなる大波乱が待ち受けていた。

ベテラン・鈴木国博(左)は準々決勝で森健太(右)に敗れる

 今大会の優勝候補、2010年全日本大会&2011年全世界大会準優勝の村山努(京都南支部)が敗れたのだ。“世界女王”将口恵美の兄・祐太(愛知山本 道場)と対戦した村山は、突きと膝蹴りで攻めるも本戦判定2-0で延長戦へ。将口の右上段廻し蹴りを食らうと意識が飛んだか、将口の突きと下段廻し蹴りの ラッシュの前に防戦一方となってしまい、そのまま判定で敗退してしまった。

  また、全日本大会4度優勝&2003年の全世界王者・鈴木国博(厚木・赤羽支部)は準々決勝で森健太(福岡支部)と対戦し、延長戦の末に敗退。

今後期待のホープ、大会最年少の16歳・河瀬惇志(右)は4回戦で将口祐太(左)に敗れるも華麗な足技で会場を沸かせた

  引退した塚本徳臣のあとを継ぐ次期エースは誰なのか、注目を集めたのは若手勢。何とベスト8の6人が20代(そのうち2人は10代)だった。

 2011年・2012年全日本ウエイト制重量級王者で今大会の優勝候補・22歳の島本雄二(広島支部)は、4回戦で2009~2011年全日本ウエイト 制軽量級三連覇を成し遂げた21歳の前田優輝(和歌山支部)に下段廻し蹴りを効かせ本戦4-0で準々決勝へ。そこでも17歳の入来建武(東京城南川崎支 部)を相手に下段廻し蹴りで優位に試合を組み立て本戦4-0で勝利。準決勝で森を撃破し、決勝戦に駒を進める。

最終延長でも決着のつかなかった島本一二三(左)と加藤大喜(右)の一戦

 反対ブロックでは、3回戦(森川琢也)、4回戦(河鰭郁也)、準々決勝(将口祐太)をいずれも本戦5-0と、危なげない勝利で勝ち進んだ26歳の島本一二三(=かずふみ・広島支部)が準決勝へ。

 昨年5月の全日本ウエイト制中量級決勝戦で対戦した20歳・加藤大喜(愛知山本道場)と激突すると、前回は最終延長まで突入したが、この日もお互い譲ら ない展開に。最終延長で決着がつかず、体重判定でも加藤が79.1kg、島本が77.5kgと10kg以上の体重差がなかったために試割枚数決着となる。 加藤の13枚に対し、18枚だった島本が決勝に進んだために、極真空手史上初、決勝戦での兄弟対決が実現した。

最終延長でも決着のつかなかった島本一二三(左)と加藤大喜(右)の一戦

 力強くスピーディーな技の攻防を繰り広げる両者。弟・雄二がプレッシャーを強くかけると一二三が下がりながら応戦する中、1分13秒、雄二の強烈な中段突 きが一二三の胸を強打! たまらず一二三が胸を押さえて膝をつき、雄二が一本勝ち。

 全日本無差別級で初優勝した島本雄二は「決勝戦前に兄とは思いっきり最強の兄弟喧嘩をしようと話しました。小さい時 から兄を目標に頑張ってきて、いつか兄弟で決勝を戦えることを夢に見てきました。今まで兄に引っ張ってもらってきていて、もらってきたものは大きい。今回 は勝ちましたが、兄を越えるにはまだまだなのでまだ勝ったとはいえません。次は世界大会決勝戦での対戦を目標に兄弟で頑張っていきたい」と抱負を語った。

力強い蹴りが放たれる

  同時開催された女子の決勝戦では、2011&2012年ウエイト制大会女子中量級優勝の横山紀子(和歌山支部)、優勝候補筆頭の昨年の全世界大会優勝者で ある将口恵美(愛知山本道場)が決勝戦で拳を交えた。再延長戦までもつれ込む接戦になり、中段突きから下段廻し蹴り、中段廻し蹴りの連打で押し込んだ将口 が差をつけ、3度目の全日本大会制覇を達成した。

<入賞者>

優 勝 島本雄二(広島支部)
準優勝 島本一二三(広島支部)
3 位  加藤大喜(愛知山本道場)
4 位 森 健太(福岡支部)
5 位 前田勝汰(和歌山支部)
6 位 鈴木国博(厚木・赤羽支部)
7 位 将口祐太(愛知山本道場)
8 位 入来建武(東京城南川崎支部)
敢闘賞 入来建武(東京城南川崎支部)
技能賞 河瀬惇志(佐賀筑後支部)
試割賞 島本雄二(広島支部)※19枚

<女子入賞者>
優 勝 将口恵美(愛知山本道場)
準優勝 横山紀子(和歌山支部)
3 位 水野寧々(世田谷・杉並支部)
4 位 谷岡菜穂子(世田谷・杉並支部)
敢闘賞 水野寧々(世田谷・杉並支部)
技能賞 吉沢なつみ(東京城南川崎支部)

★初日レポートはこちら

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