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【VTJ】所英男が佐藤ルミナにわずか39秒でKO激勝!

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2012/12/24(月)UP

▲堀口恭司(右)が元UFCファイターを強烈な打撃で攻める

▼第4試合 135ポンド契約 5分3R
○堀口恭司(KRAZY BEE)
判定3-0 ※三者とも29-28
●イアン・ラブランド(アメリカ/SPORTS LAB)

 いま最も修斗で注目されている期待の超新星・堀口が初の国際戦、初のケージファイトに挑む。

 対戦相手のラブランドは2010~2011年はUFCに参戦、現在はTPFという団体でバンタム級王座を保持している。身長で9cmも上回る(堀口163cm、ラブランド172cm)相手に、堀口はどう戦うか?

 1R、圧力をかけて前に出るラブランドに堀口はフットワークを使う。堀口のパンチにラブランドがタックルを合わせ、ケージに押し込んでいくが、ラブランドはパンチを出して離れる。

 堀口が右ロー、左ロー。フットワークで左右に動きながら蹴り、右フックも放つ。堀口の右ストレートがヒットすると、ラブランドはタックルで組み付き、フロントチョークを狙うが堀口が突き放す。

 パンチ、ローで出入りを繰り返す堀口。ラブランドの蹴りをキャッチしてタックルに行くが、ここは離れる。フットワークで動く堀口はラブランドが追ってくるところに右フック! これでラブランドがダウン気味に倒れる。追撃する堀口がテイクダウンを奪い、上からパンチ。立ち上がると堀口が右フック、左ストレートで前へ出て、ラブランドを追い回す。パンチで飛び込み、ハイキックにつなげる堀口。

 2R、堀口はこのラウンドもフットワークを使いながらローと右フック。ラブランドは右フックから左ハイ! ラブランドがパンチを連打すれば、堀口は右フックで突っ込む。組みに来た堀口を潰し、頭部にヒザ蹴りを見舞うラブランド。ラブランドの蹴りをキャッチした堀口が左ハイ。左右のローを何度もヒットさせる堀口だが、タックルにいったところでラブランドが飛びヒザ蹴りを合わせる!

 そのままグラウンドになり、ラブランドがバックからスリーパー狙い。堀口が正面を向くと、ラブランドは今度はフロントチョークを仕掛ける。これも脱出した堀口が立ち上がり、右フックを入れて離れる。

 3R、堀口はフットワークで動き回りながらロー、右フック。ラブランドも右フックを返してくる。堀口は鼻から出血。堀口がパンチを出し、ラブラウンドがカウンターを合わせに来るという展開が続く。

 堀口が繰り出した左ミドルでラブランドが露骨に嫌な顔をし、ボディをガードして下がり始める。チャンスと見た堀口は左ミドルを集中的に放つが、ラブランドはタックルでテイクダウンを奪い、ヒジを落とす。立ち上がった堀口は左ミドル、右ロー。ラブランドはバックブローを見せる。堀口の左ミドルが入ったところで試合終了となり、堀口が判定3-0で接戦を制した。

 堀口は「KOで勝ちたかったんですけれど、力が入りすぎました。これからもっと上の舞台で戦いたいので、もっと強くなります」と笑顔でマイクアピールした。


藤井惠(右)が腕ひしぎ十字固めでV.V.Meiを追い込む

▼第3試合 115ポンド契約 5分2R
○藤井 惠(AACC)
判定3-0 ※三者とも20-18
●V.V Mei(フリー)

 今大会、唯一の女子マッチは、女子総合格闘技のレジェンド・辻結花を日本人ファイターとしては初めて破ったVが、もう一人のレジェンド・藤井の首を狙う。

 藤井は2004年にプロデビューして以来、日本人相手に無敗を誇り、25勝2敗という驚異的な戦績を誇る。Vの偉業達成なるか?

 1R、いきなりパンチを打ちに行くVに藤井も打ち合いを挑み、パンチ合戦に場内が沸く。その中で藤井はタックルに行き、Vはケージを背にして耐えるが、藤井が投げるようにVを倒す。

 藤井はスリーパーを仕掛け、Vは立ち上がる。藤井はスリーパーをかけたままVを振り回すが、Vは脱出に成功する。

 再びパンチの打ち合いとなり、Vがパンチをヒットさせるが、藤井にタックルでテイクダウンを奪われる。下から蹴り上げて藤井を突き放すVだが、藤井はすぐに上に乗ってパンチ。立ち上がるVに藤井は組み付いたまま。

 パンチを見舞って離れた藤井にVはさらに打ち合いを挑み、藤井もパンチで打ち合うが、藤井が絶妙のタイミングのタックルでテイクダウンを奪う。

 藤井がマウントポジションを奪い、Vはケージを蹴って反転、上を奪い返すが、藤井が下からの腕十字! これは極まらなかったが、藤井が再び上になる。Vは下から蹴り上げて立ち上がり、パンチを打っていくが、やはり藤井のタックルでテイクダウンを奪われる。しかし、Vがフロントチョーク! 藤井が首を引き抜いて立ち上がったところであっという間に1Rが終了した。

 2R、パンチで前に出るVを藤井がタックルに捕らえてテイクダウン。Vは下から殴り、藤井も殴り返しながらのパスガードを狙う。引っくり返そうとしたVのバックを藤井が奪い、Vは仰向けに戻る。立ち上がろうとするVの頭を藤井が押さえつけ、上から顔面へのヒジ! さらにパンチ。それでもVは立ち上がろうとし、藤井がスリーパーを狙う。

 再びVを寝かせた藤井はヒジの連打! さらにマウントポジションを奪ってパンチ連打! しかし、Vが引っくり返して上を奪い、逆にパンチを見舞う! すると藤井が下からの腕十字! Vはディフェンスしながらパンチを見舞い、藤井は腕十字を続行。一度離れてパンチを見舞うVにまたも藤井が腕十字狙い。ここでVがヒジ! そしてパンチの連打! 場内が大きくどよめく中、藤井はしつこく腕十字を仕掛ける。

 これを立ち上がって外したVが顔面へパンチを連打、両者が立ち上がり、パンチの打ち合いになったところで試合終了。スピード感あふれる攻防の名勝負を演じた両者に、場内は大きな拍手に包まれた。判定は3-0で藤井の勝利! レジェンドがvs日本人無敗を守った。

 藤井は「今日は本当にたくさんの人が応援に来てくれて、絶対に勝ちたいと思っていたんですが、V選手は凄く強かったです。楽しんでいただけたと思います」と、息を荒げながら挨拶した。

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