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【ボクシング】井岡、宮崎共に勝利し世界王者に!京太郎は5Rで散る

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2012/12/31(月)UP

井岡ボクシングジム
「ダブル世界タイトルマッチ」
2012年12月31日(月)大阪・BODYMAKERコロシアム 

▲井岡(右)と宮崎がそろって世界タイトルを獲得

▼WBA世界ライトフライ級王座決定戦 3分12R
○井岡一翔(井岡ボクシングジム/元WBA&WBC世界ミニマム級王者、WBA世界ライトフライ級2位)
6R2分50秒 TKO ※右ストレート
●ホセ・ロドリゲス(メキシコ/WBA世界ライトフライ級5位)
※井岡が新王座に就く。

 井岡は日本最短、プロ11戦目で2階級制覇なるか。対するロドリゲスは前WBA世界ライトフライ級王者で、これまで28勝(17KO)1敗、井岡と同じ伸び盛りの23歳。

 1R、圧力をかけ、ボディを中心に攻めていく井岡。1分50秒、井岡の右アッパーから左レバーへのボディブローでロドリゲスがダウン。再開後、ロドリゲスはしっかりボディを固め、井岡の攻撃に合わせてカウンターで顔面へパンチを返す。

 5Rに入ると、ロドリゲスは井岡のコンビネーションの打ち始めや打ち終わりを狙って、左フックをコツコツ当てていく。しかし井岡にダメージはない。ロドリゲスは井岡のコンビネーションに動きが止まり始める。

 6R、圧力をかけ、強いパンチで相手を追い込む井岡。2分30秒、井岡の右ストレートがロドリゲスの顔面を捉え、ロドリゲスはダウン。立ち上がるも、左ボディから顔面への右ストレートで再びダウン。ロドリゲスはそのまま立ち上がれなくなり、井岡は日本人最短で2階級制覇を達成した。

 試合後、井岡は「1Rは昨年と同じパターンでダウンがとれたので、運が良かったです。今日は大みそかということでKOを見せられて良かったです。宮崎が勝って、良いバトンを渡してくれました。絶対にバトンを落とせないと思いました」と語った。


▼WBA世界ミニマム級王座決定戦 3分12R
○宮崎 亮(井岡ボクシングジム/WBA世界ミニマム級2位)
判定2-1 
●ポンサワン・ポープラムック(タイ/WBA世界ミニマム級4位)
※宮崎が新王座に就く。

 WBA世界ミニマム級2位・宮崎は20戦無敗で初の世界タイトルに挑む。対するポンサワンは、元WBA世界ミニマム級王者。スタミナがあり、常に突進するファイトスタイルは、ターミネーターの異名を持つ。

 学生時代、不良で母に迷惑をかけたこともあり、母に恩返しをしたいという宮崎。果たして、元王者に勝つことが出来るのか。

 1R、宮崎はジャブを多用しポンサワンのこめかみに左のジャブ、フックを当てていく。

 2Rから、ポンサワンはガードを固め、前へ前へと出て宮崎へ圧力をかける。そして連打を浴びせる。宮崎はコツコツと顔面にパンチを当て、後半は激しい打ち合いとなる。

 5R、1分過ぎ、宮崎は左ボディブローから右アッパー、左フックでポンサワンをぐらつかせる。宮崎はコツコツと顔面に当て、ポンサワンの顔が腫れ始める。

 しかし7R、ガードを固めてボディを入れていくポンサワンに、宮崎の足が止まる。

 10R、開始早々、ポンサワンがレフェリーの制止を振り切っての攻撃により、減点1が与えられる。ポイントで不利と読んだポンサワンは、積極的なパンチの攻撃に出る。宮崎は、その攻撃をうまくかわし、的確にパンチを当て返していく。

 そして最終ラウンド、左アッパーから左フックがクリーンヒット。ここでターミネーター、ポンサワンの手数が止まり、後半、宮崎の積極的な展開が目立つ。判定2-1で、宮崎が世界初挑戦でプロ無敗のまま世界タイトルを手にした。

 試合後、宮崎は母に「俺を産んでくれてありがとう」とリング上から感謝の言葉を贈った。


▼東洋太平洋ヘビー級王座決定戦 3分12R
○ソロモン・ハウモノ(オーストラリア/東洋太平洋ヘビー級1位)
TKO 5R57秒 ※右フック
●藤本京太郎(角海老宝石ボクシングジム/WBC世界ヘビー級14位)
※ハウモノが新王座に就く。

 藤本京太郎はK-1で日本人初のヘビー級王者となった実力者。昨年のボクシング転向後は、わずか5戦でWBC世界ヘビー級ランキング入りを果たした。今回の試合で、日本人初のヘビー級東洋太平洋王座を狙う。

 藤本は12月14日の公開記者会見で語っていたとおり、前半セーブをして後半戦勝負をかけるという作戦で挑む。1R~4Rまで、足を使ったアウトボクシング。お互い打ち合いが少ない展開。

 5R、藤本はロープ際で連打され、ダウンを奪われる。立ち上がった後、同じ展開で圧力をかけられてロープ際に詰められ、右フックで2度目のダウン。ここでレフェリーが止めTKO負けとなった。

 試合後、藤本は「後半にかけていた。今まで勝ってきたが、負けるときはこんなもんなのか。ヘビー級はすごい。5戦目でランカーになってたので調子に乗っていたかも」と語った。

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