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【DEEP】3王座全て移動!新王者・北岡「これが格闘技です」

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2013/04/26(金)UP

DEEP事務局
「DEEP 62 IMPACT」
2013年4月26日(金)東京・TDCホール

▼メインイベント(第12試合) DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
○北岡 悟(LOTUS/挑戦者)
判定5-0
●中村大介(U-FILE CAMP/DEEPライト級王者)
※北岡が第8代王座に就く。中村は初防衛に失敗。

 メインイベントは、DEEPライト級王者・中村にDREAMや戦極など大舞台で活躍してきた北岡が挑戦するタイトルマッチ。中村は流れるような動きから繰り出す腕十字で一本勝ちを量産。昨年6月の第7代DEEPライト級王者決定戦では岸本泰昭を判定で下し、念願のタイトルを獲得した。一方、北岡はフロントチョーク、アキレス腱固めを得意とする。昨年の大みそかではウィル・ブルックスに2RTKO負けしており、今回が再起戦となる。中村が初防衛に成功するのか、それとも北岡がタイトル奪取か。

 1R、北岡が片足タックルからがぶりの体勢へ。そこから得意のギロチンのセットアップに入る。ジワリジワリ腕を首に回しながら、一気に極めにかかる挑戦者。

 王者はこれを凌ぐも、北岡は試合後に「中村選手はあそこで身体を痛めたのでは?」と振り返った。

 さらに中村はなんとか離れようとするが、北岡は相手を逃がしてマウントを奪い、さらに中村が反転しようとする動きに合わせて、すかさずギロチンのチャンスをうかがう。

 ここで起き上がった両者が、コーナー際で組み合っているところでブレイクがかかる。再開後にジャブ、ロー、ミドルなど打撃で攻め込む中村に対し、北岡はステップを使って距離を取る。

 王者の右ハイと挑戦者の右フックが交錯したあと、北岡が左ストレートを当てていく。

 2R、中村が右ロー。北岡は片足タックルでテイクダウンを奪う。ハーフガードをとる王者に対し、挑戦者はしっかりと一発一発重いパウンドや鉄槌を落としていく。中村も起き上がろうとするが、北岡は再びがぶりへ。顔面やボディへパンチを入れながら、首に手を回しギロチンのセットアップ。続いてサイドポジションで抑えこんでも、腕は首に巻きつけたまま。

 またもがぶりの体勢になった北岡は、その状態から中村の顔面へ細かく蹴りを入れる。立ち上がった中村はテイクダウンに行くが、すぐさまスイープした北岡がトップから鉄槌、さらにがぶりで相手に何もさせない。首を抱えたままボディへパンチ、さらに顔面へ蹴りを打ち込んでいく。

 3R、北岡が左ストレートと右フックをヒットさせてからタックルへ。中村もヒザを合わせるが、北岡はそのまま押し込みテイクダウン。中村は起き上がるもがぶられるという展開を強いられ、対する北岡は抱え方を変えながら首だけで相手をコントロールする。スタンドになり、北岡は中村の強烈な右ハイをブロックし、片足タックルは潰されたが、「このままKOされなければ自分の勝ちだと思った」と、そのまま逃げ切りの体勢へ。

 マットに倒れ、飛び蹴りを放ったり、ステップで回りながら試合終了のゴングを待った北岡が、5-0の判定勝ちでDEEPライト級のベルトを奪取した。

 場内からは北岡の最後の行動にブーイングも起きたが、北岡は「これが格闘技です。何が何でも勝ちたかったんです」とマイクで訴える。さらに沸き起こるブーイングに対しては「これも格闘技です」と言い直した。そして、リングサイドで祝福する青木真也を指差し、「彼がアジアNo.1なら、日本一は俺だ!」と吼えた。



▼セミファイナル(第11試合) DEEPバンタム級(62kg以下)タイトルマッチ
○DJ.taiki(フリー/挑戦者)
TKO 2R1分41秒 ※左フック
●前田吉朗(パンクラス稲垣組/王者)
※DJが第4代王座に就く。前田は2度目の防衛に失敗。

 王者・前田が、DJを挑戦者に迎え2度目の防衛戦を行う。前田は昨年2月に大塚隆史をスリーパーで下しタイトルを獲得。同年8月に、和田竜光を倒して初防衛に成功した。対するDJは、DEEPバンタム級次期挑戦者決定トーナメントにエントリーし、初戦で原田ヨシキを3RTKOで撃破。続く決勝戦で北田俊亮を破り、今回の一戦につないだ。前田とDJはこれまでに2度対戦し、1勝1敗。約7年ぶりの再戦で勝利するのは果たしてどちらか。

 1R、前田が左アッパーでダウンを奪う。立ち上がったDJをテイクダウンすると、そこから丁寧にパスガード、サイドポジションへ移行する。

 下からもがくDJに対し、前田は一瞬マット・ヒューズポジションからパンチを落としたあと、バックマウントを奪い、チョークを狙いながらコツコツとパンチを当てていく。

 2R、前に出ていく挑戦者。両者がパンチの打ち合いを見せたところで、DJの左フックがヒット。グラつく前田へさらにDJは追い打ちのパンチを浴びせる。前田はフラフラになりながら、なんとかピンチから逃れようとするも、DJの右アッパーで再びダウン。さらにカメになったところでDJがパンチを打ち込み続け、レフェリーが試合をストップした。

 逆転KO勝利のDJは、これがキャリア初戴冠。試合後のインタビュースペースでは、試合の記憶が一切ないことを明かしている。


 


▼第10試合 DEEPウェルター級(77.1kg以下)タイトルマッチ 5分3R
○ダン・ホーンバックル(アメリカ/ATT/挑戦者)
判定5-0
●白井祐矢(TRIBE TOKYO MMA/王者)
※ダンが第5代王座に就く。白井は3度目の防衛に失敗。

 DEEPウェルター級王者・白井が3度目の防衛戦を行う。挑戦者は、戦極のリングで郷野聡寛をKOしたダン・ホーンバックル。ホーンバックルは身長188cmというウェルター級では規格外の長身選手で長い手足を駆使したサブミッションを最大の武器としており、戦極消滅後はベラトールを主戦場に活躍し、ベラトールウェルター級トーナメントでは準優勝を収めている。最強の挑戦者を相手に、白井は防衛することが出来るか?

 1R、白井は連打で距離を詰めてから、組みつきテイクダウンを奪う戦法。グラウンドではトップをキープするが、ホーンバックルも足を利かせて、その後の展開を許さない。

 スタンドに戻ると、白井は左ジャブで距離を測る。対するホーンバックルもサウスポーから左ミドルと左ローを放つが、白井は右ストレートから組みつき、再びテイクダウン。サイドまで移行するも、ガードに戻されてしまい、少し離れて試合はスタンドへ。

 打撃で攻めようとするホーンバックルに、またも白井が組みついたところでラウンドが終了。

 2R、ホーンバックルの右ローで少し体勢を崩す白井も、打撃で応戦。さらに組みつこうとするが、ホーンバックルは右ストレート、ヒザを打ちこみながら押し込んでテイクダウン。マウントからバックマウントを奪い、その体勢をキープする。

 立ち上がった白井の足に、下から絡みつくホーンバックル。ここで白井は相手の足を取るアンクルへ! レフェリーはキャッチをコール!

 ホーンバックルは苦悶の表情を浮かべながら、一瞬タップしかけたように見えたが、これを耐えて白井の顔面にカカトを落としていく。さらに白井の左腕を取り、V1アームロックからトップへ。そこからボディへヒザを落とし、腕十字を狙っていくが、ラウンド終了のゴングが鳴る。

 3R開始早々、両者のパンチが交錯したところで、レフェリーが試合を中断。白井に頭部左から大量の出血が見られる。血は止まり、試合は再開されるも、リズムを刻み始めたホーンバックルがじりじりと間合いを制していく。白井は組み合いから一本背負いを狙うも失敗。バックを奪ってきたホーンバックルを、サクラバロックで切り返そうとするも、相手の打点の高いヒザを喰らい、クラッチを離してしまう。

 ホーンバックルは潰してバックマウント、さらに肩固めとマウントを狙う。白井は反転してトップを奪い返すが、ホーンバックルは負傷箇所を狙ってパンチを打ち込んだ後、下から長い足を絡めてサブミッションを狙う。白井はこの足を捌いてパスを仕掛けていくが失敗。ホーンバックルは下から足で相手の上半身を固めて凌ぐ。

 スタンドに戻り、ホーンバックルは左ストレートをボディへ。再び大流血の白井は右ミドルから組みつこうとするが、ホーンバックルはそれを許さず。

 判定は5-0でホーンバックルへ。DEEP初参戦、初挑戦での戴冠となった。

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