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【J-NETWORK】接戦を大石が制す!2人の新王者が誕生

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2013/05/06(月)UP

▲後ろ蹴りを繰り出す大石(左)。高橋(右)との接戦で競り勝った

J-NETWORK
「J-KICK 2013 ~Road to the King of J~ 2nd」
2013年5月6日 (月・祝)東京・後楽園ホール

▼メインイベント 63.6kg契約 3分3R ※ヒジあり
大石駿介(OISHI GYM/J-NETWORKスーパーライト級王者、WPMF日本スーパーライト級1位)
判定2-1 ※29-28、28-29、30-29
高橋幸光(はまっこムエタイジム)

 当初、大石は暫定王者としてJ-NETWORKスーパーライト級王座統一戦で正規王者の菅原勇介との対戦が決まっていたが、菅原が怪我で欠場。菅原がベルトを返上したため、大石が正規王者に認定された。

 王者・大石と対戦するのはJ-NET初参戦の高橋。Krushを主戦場とする高橋は、テコンドー仕込みの華麗な足技を武器に活躍。Krushで2連勝中の高橋だが、果たして王者喰いなるか。それとも、新王者の大石が一蹴するのか。

 1R、サウスポーの高橋がスピードのある左ハイキックと左ミドルキックを連発。左ミドルから続けて右ハイを蹴る二段蹴りも繰り出し、場内を沸かせる。

 しかし、大石は高橋のスピードにも変則蹴りにも戸惑うことなく、右ローを蹴り返していく。高橋はノーモーションの鋭い左ストレートも放つ。

 2R、大石がヒジの猛攻を見せ、ローと前蹴りで主導権を握り始める。高橋は首相撲からのヒザ蹴りと二段蹴り、さらにヒジでも打ち合う。両者譲らず激しい攻防が続くが、圧力に優る大石がやや優勢か。

 3R、高橋は首相撲からのヒザ蹴りと左ミドルで攻めるが、大石は下がらず圧力をかけ続ける。

 大石はヒジ、ロー、顔面からボディへのパンチで押していく。下がる高橋は蹴り続けるが、大石は構わず前に出てヒジとパンチ、さらに後ろ蹴りまで繰り出す。

 判定は2-1と割れたが、大石が接戦を制した。大石は「とりあえず前に出たのがよかったと思います。自分らしい試合を心がけました」と試合を振り返り、次の目標としてWPMF王座の奪取を掲げた。


 

▲若山(左)のハイキックが炸裂!KO勝ちで王座を奪取した

▼セミファイナル J-NETWORKスーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
若山龍嗣(DRAGON GYM/J-NETWORKスーパーフライ級4位、WPMF日本スーパーフライ級6位)
KO 4R1分33秒 ※右ハイキック
優希(Desperado/J-NETWORKスーパーフライ級王者、WPMF日本バンタム級1位)
※若山が新王座に就く。

 王者・優希が挑戦者・若山を相手に2度目の防衛戦に臨む。若山は2月の挑戦者決定戦で山野寛之に勝利し、現在5連勝中。

 対する優希は2月の『蹴拳』で行われたWPMF日本バンタム級王座決定戦で野呂裕貴にTKO負けを喫しており、今回が再起戦となる。

 1R、お互いにローを蹴り合う展開から、若山が優希のローにパンチを合わせていく。クリンチになる場面が目立つが、若山はヒジを叩きつける。

 2R、左右のフックを狙う優希だが、突っ込みすぎるため若山に組まれてしまう。若山はローと組んでのヒザ蹴り。ブレイク後にヒザを蹴ってしまい、若山にはイエローカードが提示される。

 優希は若山を前蹴りで突き放して、ヒザをボディへグサリと突き刺す。前半は若山、後半は優希というラウンドに。

 3R、若山が飛び込んでのパンチを当てる場面が目立ち、優希は組んでのヒザ蹴り。優希は若山の顔面へ飛び前蹴りも見舞う。パンチを細かく当てていく若山は、優希がバランスを崩すと一気にパンチで前へ出る。

 4R、優希は左右フックで飛び込むが、距離が合わず若山にクリンチされる。お互いにパンチで突っ込むようになり、優希がフックを空振りしたところへ若山が右ハイキック! これが見事に決まり、若山がKOでタイトルを奪取した。

 若山は「夢のようで実感がありません。自分の実力はまだ足りないので、軽量級なら若山と言われるようになりたいです」と言い、「ベルトに恥じないようにもっと強くなって、J-NETと被災地にあるドラゴンスタジアムを盛り上げていきたいと思います」と王者としての抱負を語った。


楠(右)がヘビー級ならではの一発を爆発させて逆転KO勝ち

▼第9試合 J-NETWORKヘビー級王座決定戦 3分5R延長1R
○楠ジャイロ(志村道場/J-NETWORKヘビー級2位)
TKO 4R1分16秒 ※セコンドからのタオル投入
●木村秀和(HALEO TOP TEAM/J-NETWORKヘビー級1位)
※楠が新王座に就く。

 ヘビー級王座決定戦では、トーナメントを勝ち上がった木村と楠が対戦する。木村は2008年全日本新空手道選手権大会重量級で優勝した実績を持つパンチャー。一方、楠もボクシングキャリアがあるハードパンチャーだ。

 1R、声をあげながら左右フックで突進する楠に対し、木村はジャブ、右ロー、ヒザ蹴り。楠の前進に合わせたヒザ蹴りが何度も入る。楠は両手を広げて“来い、来い”とアピールするが、手が出ない。

 2R、ほとんど手を出さず前に出るだけの楠に、木村はジャブ、ヒザ蹴り、右ロー。楠は木村が首相撲で組んできた時にだけ左右フックを振り回す。

 3R、楠を首相撲に捕らえた木村はヒザ蹴りの連打! ほぼ一方的に蹴り続ける木村。しかし、これは罠だった。楠が首相撲に捕まったまま左右フックを振り回し、右フックでダウンを奪う!

 立ち上がった木村は再び首相撲からのヒザ蹴りに行くが、やはり楠が左右フックを振り回し、木村がグラつく。そこへ楠が左右フックの連打を見舞い、2度目のダウンを奪う。まさかの逆転劇に場内は盛り上がる。

 4R、またも組んできた木村に楠が左右フックを連打し、通算3度目のダウンを奪う。楠はなぎ払うようなフックをブンブンと振り回し、木村は棒立ち。木村のセコンドからタオルが投入され、楠がTKO勝ちで新王座に就いた。


 

▲リョウ(左)が現王者の小山(右)を降した

▼第8試合 58kg契約 3分3R
リョウ・ペガサス(アカデミアアーザ/RISEフェザー級1位)
判定2-1 ※28-29、30-29、29-28
小山泰明(建武館/J-NETWORKフェザー級王者、WPMF日本フェザー級7位)

 小山は2008年の全日本学生キックフェザー級王者で、プロ14戦目でJ-NETのベルトを獲得。今回、王座戴冠後初の試合となる。一方、リョウはJ-NETには約2年ぶりの参戦。昨年10月のRISEでは初代RISEフェザー級王者決定戦で無念の判定負けを喫した。現役王者を下し、タイトル戦線に大きく前進するか。

 1R、リョウは回り込みながら入り際に左右フック、右ストレートを狙う。小山は左フックからの右ロー、ジャブを多用してリョウのパンチをかわしながら右ローを蹴っていく。

 2Rもリョウは回り込み、飛び込んでのパンチを当てていく。小山はなかなかリョウを捕まえることが出来なかったが、終盤に右ミドルと右ヒザ蹴り、ジャブで捉え始める。

 3Rになるとリョウは首相撲で組んでのヒザ蹴りに持ち込む。さらに小山が組み返してくるとパンチ。小山もヒザ蹴りで応戦するが、リョウの勢いが優り、判定2-1で現王者を破った。

 リョウはJ-NETの喜入プロデューサーに向かい、「チャンピオンの小山選手に勝ったので、いつでもいいのでベルトを懸けてタイトルマッチをお願いします」とタイトルマッチでの再戦をアピールした。


▼第7試合 サバイバルマッチ1
○拓郎(はまっこムエタイ/WPMF日本スーパーフェザー級7位)
判定3-0 ※28-26、29-26、28-26
●下丈一朗(TARGET/J-NETWORKスーパーフェザー級4位、WPMF日本フェザー級4位)
※当初はJ-NETWORKスーパーフェザー級次期王者挑戦者決定トーナメント一回戦として行われる予定だったが、下が計量オーバーで失格。トーナメントは拓郎の不戦勝となった。両者の希望によりワンマッチとして行われ、下は減点2からの試合開始。

▼第6試合 J-NETWORKスーパーフェザー級次期王者挑戦者決定トーナメント一回戦  サバイバルマッチ1
中向永昌(STRUGGLE/J-NETWORKスーパーフェザー級2位、WPMF日本同級6位)
判定3-0 ※三者とも30-28
●押方匡介(レグルス池袋)

▼第5試合 52.8kg契約 3分3R ※ヒジあり
○ティン・リーリバイバル(タイ/Revivalジム/元ラジャナムダンスタジアムフライ級2位、元タイ南部統一フライ級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●稼頭徳(かずのり/JTクラブ/J-NETWORKスーパーフライ級7位)

▼第4試合 フェザー級 3分3R ※ヒジあり
○山元幸也(アカデミアアーザ/J-NETWORKフェザー級8位)
TKO 2R48秒 ※レフェリーストップ
●鷲尾亮次(レグルス池袋/J-NETWORKフェザー級5位)

▼第3試合 スーパーライト級 3分3R ※ヒジあり
○後藤洋平(フォルティス渋谷)
判定2-0 ※30-30、30-29、30-29
●貴雅(ウィラサクレック・フェアテックス/J-NETWORKウェルター級7位)

▼第2試合 63kg契約 3分3R
○威紅狼(いくろう/アカデミアアーザ)
判定3-0 ※三者とも29-27
●将-masa-(team歌舞伎龍)

▼第1試合 55kg契約 3分3R ※ヒジあり
○SHUN(レジェンド横浜)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-28
●大高瑞基(Ten Clover Gym)

▼オープニングファイト ライト級 3分3R ※ヒジあり
○耀織(Y’s glow)
判定2-0 ※28-28、29-28、29-28
●デンジャー内山(Ten Clover Gym)

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