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【シュートボクシング】鈴木博昭、マヌーフからの刺客に辛勝

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2014/02/23(日)UP

シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING2014 act.1」
2014年2月23日(日)東京・後楽園ホール

▲終始ペースを握る鈴木博昭(右)だったが、KOまでには至らなかった

▼メインイベント(第9試合) スーパーライト級 エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/S-cup 65kg級日本トーナメント王者、SB日本ライト級王者)
判定3-0 ※30-28、29-28、30-28
●エルドリッチ・トーレル(オランダ/MFF/WPKL欧州スーパーライト級王者)

 当初、鈴木は米国MMAファイターのトビー・ギラーと対戦予定だったが、ギラーが練習中に頚椎を損傷したために欠場。代替選手としてトーレルとメインで対戦することに。トーレルはK-1やDREAMで活躍したメルビン・マヌーフが主宰するMFF(メルビン・ファイティング・ファクトリー)に所属のWPKL欧州スーパーライト級王者。戦績は18戦14勝(12KO)2敗2分と、師匠マヌーフから受け継いだ豪腕でKOの山を築いている。

 1R、身長とリーチで上回るトーレルに対し、鈴木はガードを固めながら左右のローを散らす。トーレルも伸びのあるストレートや蹴りを繰り出すものの、鈴木のプレッシャーの前に後退し、ロープを背負う。しかし鈴木もパンチのラッシュを仕掛けても、クリーンヒットさせることができず、ローやミドルが中心の攻撃に終始することとなる。

 2Rも同様の展開が続く。鈴木がプレッシャーを強め、相手のガードの中にパンチをねじ込んでいくも不発。コーナー際で組み付き投げを放つが、体勢が不十分でシュートポイントを奪うまでには至らない。ローはコツコツとヒットさせるが、相手の懐が深く、ミドルもクリーンヒットとまではいかず、なかなか高いガードを下げさせることができない。

 3R、ここでも相手の堅いブロッキングの前に決定打を与えることができない鈴木。試合のペースを握っているものの、蹴りとパンチのコンビネーションが見られず。セコンドからも「手と足、一緒に!」とコンビネーションの指示が飛ぶものの、ガードの高いトーレルを突き崩すことができない。さらに終了直前には、トーレルのヒザ蹴りをもらい、眉間をカット。おびただしい出血とともに試合を終えた。

 判定は3-0で鈴木。試合後は医務室へ直行し、カットした箇所を縫うため、インタビュースペースには姿を現さず。勝利したものの、苦しい2014年のスタートとなった。


 

▲ボディブローを打ち合う伏見和之(左)と藤本昌大(右)

▼セミファイナル(第8試合) SB日本スーパーバンタム級タイトルマッチ エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R
○伏見和之(シーザー力道場/SB日本スーパーバンタム級1位・挑戦者)
判定3-0 ※49-47、48-47、49-47
●藤本昌大(龍生塾/SB日本スーパーバンタム級王者)
※伏見が新王座に就く。

 これが5度目の対戦となる両者。前回は2012年6月に、SB日本スーパーバンタム級王座決定戦で激突。藤本が3-0の判定勝利をおさめ、ベルトを獲得しており、今回はそのベルトの初防衛戦となる。

 これまでも対戦するたびに激しいファイトを繰り広げてきた両者。
1R、互いにローで探り合いながら、ボディを中心としたパンチのコンビネーションを繰り出す。藤本のストレートに対し、伏見のフック。双方ともパンチを直撃されても、休むことなく手を出し続ける。ここで藤本は組み付き首相撲へ。細かいヒザを当て、伏見のプレッシャーを止めていくが、ブレイク後も伏見の手は止まらない。

 2Rも両者ノンストップで打ち合うが、藤本のボディ攻撃を嫌がるような表情を見せ始める伏見。少し後ろに下がる場面も。

 しかし3R、伏見は再び前に出始め、さらに前方への投げでシュートポイント1を獲得。左ボディから相打ち覚悟の右ストレートで、流れを自分に引き寄せる。

 4Rにも投げでシュートポイントを奪った伏見。ところが藤本は再開後にパンチのラッシュ。互いに相打ちとなりながらも、手を休めない。

 最終R、伏見が何度も投げでシュートポイントを狙うが、ここは藤本も踏ん張ってディフェンス。終了間際にはノーガードの打ち合いとなり、ゴングが鳴った瞬間、会場に大きな歓声が沸き上がった。

 判定は3-0で伏見。遂にベルトを獲得した新王者は号泣しながら、「俺がこのベルトを巻いた以上、シュートボクシングに上がりたいっていう55kgの選手は全部ブッ倒します! どこからでもかかってこい!」と宣言した。


 

▲MASAYA(左)が手数の多さで強敵・裕樹(右)を振り切った

▼第7試合 スーパーライト級 エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R
○MASAYA(シーザージム/SB日本スーパーライト級王者)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-29
●裕樹(ANCHOR GYM/元RISEライト&スーパーライト級2冠王)

 SB日本スーパーライト級王者のMASAYAが、元RISEライト&スーパーライト級2冠王の裕樹を迎え撃った。

 両者は昨年11月に開催された「S-cup65kg日本トーナメント2013」に出場し、MASAYAはまさかの1回戦敗退、裕樹は準決勝にて同大会で優勝した鈴木博昭に敗れた。今年秋にはS-cup65kgの世界トーナメント開催が予定されており、この階級はこれから日本人出場枠を懸けた戦いが繰り広げられていく。両者の激突はその口火を切ることとなった。

 1R、ゴングが鳴った直後からMASAYAが攻めて出る。速い左ローとミドル、パンチも左ボディから右ストレートと左フックへとつなげていく。

 裕樹も接近戦になるとヒザ蹴り、さらに左ボディから顔面へとパンチを打ち返す。しかしいつものようなローが少なく、蹴りも混ぜて前進してくるMASAYAの勢いを止めることができない。お互い強烈なパンチをヒットさせながら、ファーストラウンドを終えた。

 2R、ペースを変えず打ち合う両者。しかし変わらずパンチ中心の裕樹に対し、パンチも蹴りも上下に散らすMASAYA。ハッキリとした差を生む展開ではないが、MASAYAのほうが手数も多い。

 MASAYAが手数中心で距離を詰めてくるためか、やはり得意のローを出すことすらままならない裕樹。ボディも効いてきたか、ペースがMASAYAに傾く。

 3R、裕樹がパンチでMASAYAの顔をはねあげるシーンが見られるも、MASAYAの手数は減らない。反対に裕樹は少しペースダウン、MASAYAの右バックハンドブローが頭をかすめると下がり始めてしまう。下がりながらパンチを放っていく裕樹。しかしMASAYAのペースは落ちず、速い右ストレートと左フック、左ミドルの連打で裕樹を追い続けた。

 KO決着ならずも、ノンストップの打ち合いで会場は興奮に包まれた。ジャッジは三者ともMASAYAを支持。強敵を相手に復帰戦を勝利で飾った。


 

▼第6試合 スーパーウェルター級 エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R
○坂本優起(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※29-27、29-26、29-25
●ほそえとしひろ(志真会館/SB日本スーパーウェルター級4位)

▼第5試合 50kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R
-RENA(及川道場/Girls S-cup2010・2012世界トーナメント王者)
試合中止
-ケイティ・カシミール(アメリカ/Tapout Training Center)

▼第4試合 女子バンタム級 エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R
-高橋 藍(シーザージム/SB日本女子バンタム級1位)
試合中止
-高橋美優美(たかはし・みゆみ/白龍ジム)

▼第3試合 SB日本フェザー級王座決定トーナメント準決勝Aブロック エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R
○島田洸也(シーザー力道場/SB日本フェザー級1位)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-28
●深田一樹(龍生塾/SB日本フェザー級4位)

▼第2試合 SB日本フェザー級王座決定トーナメント準決勝Bブロック エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R
○篠原基宏(Unit-K/SB日本フェザー級2位)
延長判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
●元貴(立志会館/SB日本フェザー級3位)
※本戦は1-0ドロー(30-29、29-29、30-30)

▼第1試合 ミニマム級 エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R
○MIO(及川道場/JKS48トーナメント2013&2014王者、SB女子ミニマム級1位)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
●Eneos朱里(グラップリングシュートボクサーズ/SB女子ミニマム級2位)

▼オープニングファイト第3試合 スーパーフェザー級 
○村田聖明(シーザージム/2013年アマチュアSB全日本トーナメント60kg級優勝)
判定2-0 ※29-28、29-29、29-28
●荻野裕至(GSB豊橋/2013年アマチュアSB中部地区トーナメント60kg級優勝)

▼オープニングファイト第2試合 ライト級
○海人(立志会館)※デビュー戦
KO 3R2分33秒
●北川 準(ブルーホース)
                   
▼オープニングファイト第1試合 スーパーライト級
○豊三(GSB豊橋/2013年アマチュアSB中部地区トーナメント70kg級優勝)
TKO 3R
●並木仁也(シーザージム新小岩/2013年アマチュアSB全日本トーナメント65kg級優勝)

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