【ムエタイ】世界最大のムエタイ祭典でブアカーオKO勝ち
「スッグ・マハーサジャン ムエタイ モロドックローク ~Miracle Muay Thai~」
2014年3月17日(月・現地時間)タイ・アユタヤ県ランカーカオ寺院
▼特別試合 154ポンド契約
○ブアカーオ・バンチャメーク (タイ/K-1 WORLD MAX 2004&2006世界トーナメント王者)
KO 2R
●ウェイチャオ・チェン(中国)
タイ・アユタヤ県で3月17日(月・現地時間)『第10回ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー』が開催された。このイベント内の大会『ミラクル・ムエタイ・フェスティバル』にK-1 MAX&S-cupの世界2大トーナメント王者ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)が出場、中国のウェイチャオ・チェンと対戦した。
『ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー』は毎年、ムエタイの日(※)として知られる3月17日を中心に開催。今年で10回目を迎える同イベントには毎年参加者が増加しており、今年は実に世界52ヵ国から1188人ものムエタイ戦士が集結し、ムエタイの日を祝い、祈りを捧げた。
※1774年3月17日、ムエタイの始祖といわれるナイ・カノムトムがアユタヤで10人以上のビルマ軍を1人で倒したことから、3月17日はナイ・カノムトムを讃える日となった。
『ミラクル・ムエタイ・フェスティバル』はタイ人を中心に全8試合がラインナップされたが、ブアカーオの特別試合、そしてWPMF世界ウェルター級タイトルマッチの前にはセレモニーを実施。カオサイ・ギャラクシー、ディーゼルノイ・チョータナスカン、サーマート・パヤクァルンといったタイ格闘技界のレジェンドたちがリング上を彩った。
特別試合に登場したブアカーオは世界中のムエタイ戦士たちからこの日一番の声援を浴び、悠々とワイクーを舞う。
ゴングが鳴るとブアカーオはまず顔面前蹴りからスタート。ウェイチャオはジャブから繋いでのストレート、左フックで迫りインファイトを仕掛けるが、ブアカーオはブロッキングでこれを弾き、距離ができると左右ミドルと前蹴りで突き放す。
1R中盤には早くもウェイチャオの力量を見て取ったか、足払いでマットに転がし、跳びヒザ蹴り、後ろ回し蹴りといった大技を繰り出す。
2Rに入るとブアカーオは攻勢を強め、ロープに押し込んでのヒザをウェイチャオに効かせ、さらにすぐさま右ヒジを打ち込みフラつかせる。
強気にパンチから左ミドルで反撃するウェイチャオだが、ブアカーオは再びの右ヒジから左ハイ、そして右ストレートとフルコースで攻めダウンを奪取。立ち上がったウェイチャオが再度向かってきたところへ最後は左ハイを打ち込みノックアウト。大会の顔として、見事世界中から集まったムエタイ戦士たちの声援に応えた。
また、WPMF世界ウェルター級タイトルマッチでは王者シンマニー・ゲーオサムリット(タイ)にサーマートの弟子であるデートリット・ポップティラタム(タイ)が挑戦。
サウスポーのシンマニーが放つ左ミドルに右ミドルを着実に返したデートリットはラウンドが進むにつれ徐々に攻勢を増していき、組んでの攻防からヒジのヒット、ヒザ蹴りの数で上回って2-1の判定勝ち。師である“天才”サーマートから祝福を受け記念写真に収まった。
協力:タイ政府観光庁
<その他の試合結果>
▼WPMF世界ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○デートリット・ポップティラタム(タイ/挑戦者)
判定2-1
●シンマニー・ゲーオサムリット(タイ/王者)
※デートリットが新王者に、シンマニーは防衛に失敗
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