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【新日本キック】江幡がKOで圧勝、双子の世界王者誕生

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2014/04/20(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

▲江幡塁(右)に続き兄の睦(左)がWKBA王座を獲得、双子の兄弟世界王者が誕生した

新日本キックボクシング協会/伊原道場
「TITANS NEOS 15」
2014年4月20日(日)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第13試合) WKBA世界バンタム級王座決定戦 3分5R
○江幡 睦(伊原道場/前日本フライ級王者、WKBA世界バンタム級2位)
TKO 1R1分36秒 ※セコンドからのタオル投入
●チャナエーク・ソー.マンタナーサーンチャイ(タイ/WKBA世界バンタム級6位)
※江幡が新王座に就く。

 江幡睦がWKBA世界バンタム級王座決定戦に挑んだ。

 WKBAは世界初のキックボクシング団体である日本キックボクシング協会が、世界で最初に創設したキックボクシングの世界タイトル。3月には双子の弟・塁がタイ人選手に2RでTKO勝ち、同世界スーパーバンタム級タイトルを獲得している。

 王座を争う相手のチャナエークは75戦55勝(7KO)18敗2分の戦績を持つ28歳のムエタイ選手で、蹴りよりもパンチが得意なパンチャータイプ。

 1R、江幡は強い左ローと左ミドルキック、チャナエークは思い切り振り回す左フックからの右ストレート。

 このパンチが江幡の顔面を捉えるが、江幡は微動だにせず蹴り返す。チャナエークもローを蹴り返すが、明らかに江幡の方が破壊力に優る。

 チャナエークはヒジ、飛びヒザ蹴りなどアグレッシブに攻めるが、江幡の左ローで大きくバランスを崩す。江幡はさらに右ボディブロー。左ミドルと右ローでチャナエークをコーナーに詰めると、左フックから右ボディブロー、崩れ落ちるチャナエークに左フック。

 チャナエークはもんどり打って倒れ、レフェリーがストップするのと同時にチャナエークのセコンドがタオルを投入。江幡が圧勝で世界王座のベルトを獲得。塁もベルトを巻いてリングに上がり、兄弟そろって記念撮影に収まった。

 睦は「タイトルを獲りました。でもこれからが2人の始まりです。このベルトの価値を上げていきます。誰にも渡しません。これからも2人で精進していきます」とマイクアピール。塁も「僕が最初にタイトルを獲ったので兄は負けず嫌いなのでプレッシャーがあったと思います。努力して練習してきてベルトが獲れて嬉しいです。僕らはまだまだ未熟者なので、これからも力を合わせて強くなります」と語った。


▲ボクシングが巧みなスンショク(左)に総合力で勝利した松本(右)

 ▼セミファイナル(第12試合) 日本ヘビー級 3分3R ※ヒジ打ちなし
○松本哉朗(藤本ジム/日本ヘビー級王者)
判定3-0 ※三者とも30-28
●チョン・スンショク(韓国/Phoenix/P.W.F王者)

 39歳にして日本ヘビー級王者に君臨、現在3連勝中と全く衰えることを知らない松本が、19勝2敗の韓国人ファイター・スンショクを迎え撃った。

 1R、スンショクは速いジャブを矢継ぎ早に繰り出し、パンチのコンビネーション。ボクシング技術があるところを見せ付けるが、ローもしっかりと蹴ってくる。それに対して松本は左ロー、左ミドル。

 2R、スンショクがスピードのあるパンチで攻め、松本はローで応戦。松本がパンチの連打から飛びヒザ蹴り、重い左ローと左ミドルでスンショクは度々バランスを崩す。

 3Rもスンショクはボクシングで勝負するが、松本がロー、ミドル、ハイキック、首相撲からのヒザ蹴りと多彩な技で攻め、パンチでも打ち合って判定勝ちを収めた。


▲アンディ・サワーを破った緑川(左)がムエタイ戦士に圧勝

▼第11試合 70.0kg契約 3分3R
○緑川 創(藤本ジム/日本ウェルター級王者)
KO 1R2分 ※右フック
●ダオノーイ・モー.プーワナー(タイ)

 今年2月、アンディ・サワーを破る殊勲の勝利を収めた緑川が新日本キックのリングに凱旋。65勝(7KO)18敗2分のダオノーイと対戦した。

 1R、緑川はジャブから右ロー、ダオノーイもローを返して強いローの応酬に。

 緑川はダオノーイの両手を上から両手で抑え、すぐに左フックから右フック。ダオノーイはクルリと回転するようにダウンし、立ち上がることが出来ず緑川がKO勝ち。

 緑川はマイクを持つと、「ラジャのベルトを巻きます!」と、ムエタイ最高峰のひとつラジャダムナンスタジアムの王座獲得を宣言した。


 

▲喜多村(右)のボディストレート

▼第10試合 日本ミドル級 3分3R
○喜多村誠(伊原道場新潟支部/日本ミドル級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
●ゲンナロン・ブリザードジム(タイ/元M-1ウェルター級王者、元BBTV認定ウェルター級王者)

 4連勝(3KO)と波に乗っている喜多村が、ムエタイの古豪ゲンナロンと対戦。

 ゲンナロンは日本人トップ選手を総なめにしてきたが、36歳となった今でも昨年末から3連勝を収めるなど強さを発揮している。

 1R、喜多村は左右ローを中心に攻め、時折右ストレートで飛び込む。ゲンナロンは蹴られている足を気にしつつ、組んでのヒジ。

 2R、喜多村がローを主軸にハイキックやヒジも狙うが、ゲンナロンのパンチとヒジの圧力に下がる。

 3R、ゲンナロンのボディブローとヒジに、喜多村もボディブローで応戦。ゲンナロンに先手を取られ、ゲンナロンが一発攻撃を当てては下がるためなかなか手が出なかった喜多村だが、最後は左ミドル、右ハイ、組んでのヒザ蹴りと手数を増やして判定勝利をもぎ取った。


 

▼第9試合 日本フェザー級
-内田雅之(藤本ジム/日本フェザー級王者)
試合中止
-ラッジャシー・ソー.ジャティップ(タイ)
※内田が負傷欠場のため

▼第8試合 日本フェザー級 3分3R
○瀬戸口勝也(横須賀太賀/日本フェザー級1位)
KO 3R1分59秒 ※左フック
●兼子ただし(伊原道場/日本フェザー級2位)

▼第7試合 日本ウェルター級 3分3R
○マキ・ヒンレックファイ(真樹ジム愛知)
判定2-1 ※30-29、28-29、30-29
●渡辺健司(伊原道場稲城支部/日本ウェルター級2位)

▼第6試合 日本ヘビー級
○嚴士鎔(げん・しよう/伊原道場/日本ヘビー級2位)
KO 2R1分50秒
●池野榮司(池野道場/R.K.S.リアルカクトウスピリッツWclutchダブルクラッチヘビー級初代王者)

▼第5試合 日本フェザー級
○拳士浪(けんしろう/治政館/日本フェザー級3位)
KO 3R3分 ※パンチ連打
●ゲーンペット・ソー.ジャッキー(タイ)

▼第4試合 日本バンタム級 3分3R
○王子(横須賀太賀)
KO 1R47秒 ※バックブロー
●AKIHIRO(ビクトリー/日本バンタム級6位)

▼第3試合 日本フェザー級 3分3R
△布施木将人(藤本ジム)
ドロー 判定1-0 ※19-19、20-19、19-19
△新垣竣太(Top Fighter)

▼第2試合 日本フライ級 3分3R
○保刈雄大(トーエル)
判定2-0 ※20-18、19-19、20-19
●ウォン・オム・ヒョク(韓国)

▼第1試合 日本ミドル級 3分3R
○徳王(伊原道場)
判定3-0 ※19-18、20-17、20-17
●佐藤勇太(横須賀太賀)

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