【NJKF】健太がハイキックでダウンを奪いWBC王座獲得
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▲4Rにダウンを奪った健太（左）がT-98（右）を破り、王座を奪取した
ニュージャパンキックボクシング連盟
「NJKF 2014 6th」
2014年9月21日（日）東京・後楽園ホール
▼メインイベント（第10試合） WBCムエタイ日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○健太（E.S.G/NJKFウェルター級王者/挑戦者）
判定3-0 ※49-47、49-46、49-46
●T-98（クロスポイント吉祥寺/王者）
※健太が新王座に就く。T-98は初防衛に失敗。
T-98は“ムエタイゴリラ”の異名を持つレベルスのエース。今年2月にNJKFのエース格である大和侑也を首相撲で圧倒して、同タイトルを奪取。今回が初防衛戦となった。
対する健太は“褐色のナルシスト”の異名を持ち、長くNJKFを牽引してきた選手の一人。これまで佐藤嘉洋、城戸康裕、中島弘貴とK-1の日本トーナメント王者を破っている実力者だが、WBCムエタイのベルト奪取には過去2度失敗しており、これが3度目の挑戦となる。
1R、健太のボディストレートにT-98が右ハイキックを合わせるが、健太にダメージは感じられない。両者ともローを蹴りつつパンチを狙う。
2R、両者ともにパンチからロー。健太は左ボディブロー、T-98は右ボディストレートを混ぜる。慎重なT-98に対し、健太は積極的にパンチを打つ。
3RになるとT-98は首相撲勝負に持ち込み、健太も応戦してヒザ蹴り合戦とローの蹴り合いはお互いに一歩も譲らず。離れると健太はストレート、フックとヒジ。
4R、首相撲からのヒザ蹴り合戦から健太が「組み際、離れ際で狙っていた」という意表を突く右ハイキック。T-98が大きくグラつき、レフェリーはダウンを宣告。一気にパンチとヒジでラッシュをかける健太だが、T-98も首相撲とヒジで耐えた。
5R、T-98は執拗な首相撲からのヒザ蹴り。離れるとT-98はハイキック、ヒジで逆転を狙う。健太は首相撲に捕まりながらもパンチを返していき、試合終了。判定3－0で健太がついにWBCムエタイ王座を奪取した。
今春から自分のジムを立ち上げ、「練習することが仕事になった」という健太は「デビューから9年目にして初めて、今年からムエタイを練習に取り入れました」と、ウィラサクレック・フェアテックスジムでの出稽古で首相撲を強化したことが勝利につながったと打ち明けた。
▲お互いが全力を尽くした熱闘は笹羅（左）が勝利、新王座に就いた
▼セミファイナル（第9試合） WBCムエタイ日本フェザー級王座決定戦 3分5R
○笹羅 歩（笹羅/NJKFフェザー級王者）
判定2－0 ※49-48、48-48、49-46
●TAaaaCHAN（PCK連闘会/INNOVATIONフェザー王者）
※笹羅が新王座に就く。
両者は仙台を拠点とし、試合前はお互いにスパーリングパートナーとなって腕を磨いてきた同士であるという。友情で結ばれた両者だが、馴れ合いの試合をするつもりは一切ない、と戦前に語っていた。
1R、TAaaaCHANは左ミドルと右ロー、笹羅は左右フックとローで試合を組み立てる。
2R、笹羅が左ローと優勢に立つが、TAaaaCHANは首相撲からのヒザ蹴り。
3Rと4Rは笹羅のパンチで追い込まれるTAaaaCHANだが、ヒザ蹴り、前蹴り、ハイキックで応戦。スタミナ切れを起こしながらも笹羅にくらいついていく。
5R、両者とも死力を振り絞ってのパンチとヒジの打ち合いに場内は沸く。TAaaaCHANはハイキックも繰り出すが、倒すまでには至らない。足を止めての打ち合いではTAaaaCHANがクリーンヒットを奪うが、笹羅も一歩も退かず反撃する。
判定2－0で笹羅が接戦を制し、「TAaaaCHANは今まで切磋琢磨してきた仲間ということもあって、WBCのタイトルマッチを東北の選手同士で後楽園で戦えたってことで光栄です」と王座獲得を喜んだ。
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