2014/12/14（日）UP
（最終更新：2014/12/22 19:24）

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

TENKAICHIプロモーション
「TENKAICHI 74」
2014年12月14日（日）沖縄・コザ・ミュージックタウン音市場

▼メインイベント2（第15試合）　WPMF日本ミドル級王座決定戦　WPMFルール　3分5R
○廣虎（ひろと/WILD SEASAR/WPMF日本スーパーウェルター級王者）
KO　5R1分45秒　※左フック
●加藤智亮（バンゲリングベイ・スピリット/WPMF日本ミドル級4位）
※廣虎が新王者に

　沖縄最大の格闘技イベントとして成長を続けるTENKAICHIの看板エース、廣虎がWPMF日本タイトル同時2階級制覇をかけて決定戦に臨んだ。対する加藤は、今年の6月まで2年半、アフリカのタンザニアで空手を現地人に指導していたという変わり種。中島弘貴やレオナ・ペタスなどと共に研鑽してきただけに実力は確かだが、日本のリングを離れて久しい中、WPMF日本ランキング上位陣の引退などで棚ぼた的にこのチャンスを手にした。

　そんな加藤が果たして鋭い動きで現地の英雄に肉薄し、中盤以降、圧倒してみせた。三日月蹴りも織り交ぜたミドルキックやヒザ蹴り、更にはパンチでもリード。廣虎は「パンチの直撃で右目が見えなくなりました」との言葉通り、右目が開けられなくなり、これまで田中秀弥や武田一也、清水武、アーサー雅仁、DJ.taikiなど名立たるファイターに打ち勝ち倒してきたプロボクシング出身ならではのハードブロウも鳴りを潜める。

　そして、最終R、後のない廣虎は突如として狙いすました左フックを顎に直撃させ痛烈なダウンを奪う。ダメージが明らかな加藤はそれでも一度は引き寄せた勝利に向かって前進を止めなかったが、右ストレートで頭を弾かれ、ロープまで吹っ飛ぶと、廣虎はそこに打点の高い強烈な右飛びヒザ蹴りをクリーンヒットさせ、続いて左フックの決定打を打ち込み加藤が失神。

　絵に描いたような逆転KO勝利に1000名以上集まった超満員の観客が総立ちとなる凄まじいラストシーンで充実の興行の大円満で締めくくった。

　この勝利を祝福するWPMF日本支局長、ウィラサクレック・ウォンパサーは、来年3月1日、同所で開催される「TENKAICHI 75」における前哨戦で結果を出せば、続く5月31日、沖縄最大の室内会場、沖縄コンベンションセンターで開催が電撃決定したスーパーイベントでWPMF世界タイトルマッチを約束。琉球の虎が世界への切符を手に入れた劇的勝利が冬の沖縄で夏の熱さを蒸し返していた。

▼メインイベント1（第14試合）　PANCRASE公式戦　スーパーフライ級　スーパーファイト　5分3R
○砂辺光久（CROSS×LINE/フライ級キング・オブ・パンクラス）
判定2－1　※29－28、28－29、29－28
●曹　竜也（FIGHT STYLE TOUSHIN/パンクラス・スーパーフライ級8位）

　沖縄で活躍する軽量級パンクラスの頂点対決。テレビCM出演（「スッパイマン」エナジードリンク）などで県内対一の知名度を誇る島の英雄が階級上とはいえ共に切磋琢磨してきた仲間でもあったライバルと満を持しての激突。

　パンクラス王者として堂々たる威風を吹かせる砂辺に対し、曹は派手な入場パフォーマンスで盛り上げつつ、かなりの意気込みを感じさせる。

　初回から共にパンチのハードヒットを交換し一進一退。立ち技も寝技の攻防も綺麗に入れ替わり、抑え込むポジションも目まぐるしく入れ替わる。マットを背にしてもKOしかねない強烈な蹴り上げなど技に幅のある砂辺がリードの印象。

　だが、アグレッシブに攻め続ける曹は最終回に猛攻を繰り返し、致命打こそもらわないものの砂辺の防戦場面が多くなったところでゴング。
　ほぼ互角の印象の中、スプリットデシジョンをものにしたのは砂辺。マイクを握った砂辺は曹に再戦を促し、それを受けて曹は「俺は負けていましたか？」と判定への不満を観客に問い因縁を深めた。

　これをガッチリなれど涼しく受け止めた砂辺はリマッチを約束しつつ、今秋、ガンで急逝した弟子、MEGUを追悼するテンカウントゴングを要請し、かなりの負傷も構わずに故人の気持ちを背負ってリングに赴いたことを明かした。

▼第13試合　セミファイナル　ヘビー級　3分2回戦　TENKAICHI（MMA）ルール
△デリック・ソリート（Military Alliance／TENKAICHI MMA ミドル級王者）
ドロー　判定1-0
△HIROYA（ワイルドシーサー・コザ／TENKAICHI KICK ヘビー級3位）

▼第12試合　60kg契約　TENKAICHI（MMA）ルール　　3分2R
○大場翔（天道會／元粋喧バンタム級王者、DEEPフューチャーキングトーナメント準優勝）
KO　1R0分51秒　※右フックから右顔面ヒザ蹴り
●仲宗根武蔵（Theパラエストラ沖縄／TENKAICHI MMA バンタム王者）

▼第11試合　TENKAICHI Kickフェザー級王座決定戦　3分3R延長1R
○松山力也（赤雲會/TENKAICHIフェザー級3位）
延長判定3－0
●田中将士（上州松井ジム/TENKAICHIフェザー級1位）
※松山は王座獲得

▼第10試合　TENKAICHI MMAライト級王座決定戦　5分2R延長1R
○神谷　勲（Theパラエストラ沖縄/TENKAICHI MMAライト級4位）
判定3－0
●Triston（トリストン/Military Alliance/TENKAICHI MMAライト級3位）
※神谷が王座獲得

▼第9試合　TENKAICHI MMAフライ級タイトルマッチ　5分2R
○山城雄太（CROSS×LINE/TENKAICHI MMAバンタム級1位）
TKO　2R1分52秒　※三角締め
●大場竜（天道會/粋喧フライ級暫定王者）

▼第8試合　TENKAICHI Kickルール　58kgファイト　3分2R　
○玉城　蓮（WARRIOR GYM/TENKAICHIフェザー級4位）
KO　1R2分54秒　※右フック
●鉄弥（SHINE沖縄/TENKAICHIフェザー級6位）

▼第7試合　TENKAICHI MMAウェルター級ファイト　3分2R
○仲西琉一（CROSS×LINE/TENKAICHIウェルター級4位）
判定3－0
●与那城JAPAN（若柔術/TENKAICHIミドル級3位）

▼第6試合　TENKAICHI Kickルール　70kgファイト　3分2R
△tomo (天下一道場沖縄)
ドロー　判定1－0
△リュウ (神風塾/ウェルター級4位)

▼第5試合　TENKAICHI Kickルール　フライ級ファイト　3分2R
○玄卓（げんた/WARRIOR GYM/TENKAICHIフライ級4位）
判定3－0
●アレス龍威（WILD SEASAR コザ）

▼第4試合　TENKAICHI MMA　バンタム級ファイト　3分2R
○山城　翔（Theパラエストラ沖縄）
判定3－0
●KENJI (BRAVERY/TENKAICHI MMAフライ級4位）

▼第3試合　TENKAICHI Kickルール　スーパーライト級ファイト　3分2R
○KAITO（天下一道場/TENKAICHIライト級9位）
TKO　2R1分25秒　※パンチ連打
●真栄田（尚真ジム）

▼第2試合　TENKAICHI Kickルール　79kgファイト　3分2R
△SAKAE（SHINE沖縄/TENKAICHIミドル級10位）
ドロー　判定1－1
△盛志郎（WILD SEASAR コザ）

▼第1試合　TENKAICHI Kickルール　70kgファイト　3分2R
○ジェームス♡光（ASUKI GYM）
KO　1R1分58秒　※パンチ連打で3ダウン
●ドゥーバー・アルティドゥア（Military Alliance）

▼オープニングファイト第3試合　TENKAICHI Kickルール　65kgファイト　3分2R
○與（あたえ/WILD SEASARコザ）
判定3－0
●ドゥリュー・ザ・クレイジー・ギャング（Military Alliance）

▼オープニングファイト第2試合　TENKAICHI Kickルール　スーパーライト級　3分2R
△石崎皓大（SHINE沖縄）
ドロー　判定0－0
△ピーエル・アレクサンダー（Military Alliance）

▼オープニングファイト第1試合　TENKAICHI Kickルール　3分2R　フェザー級ファイト
○真夜（BRAVERY）
判定3－0
●仲村渠裕二（謝苅ジム）