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【ムエタイ】現役高校生・石井一成、ラジャダムナンで惜敗

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2015/12/17(木)UP

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「スックワンギント―ン」
2015年12月17日(木・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム

ヒジ打ちで挽回を狙う石井(右)だが、判定負けを喫した

▼第1試合 110ポンド契約
○ウィラポンレック・ギャットコンポン(タイ)
判定
●石井一成(エクシンディコンジムJAPAN/東福岡高等学校2年/Phumpanmuangミニフライ級王者)

 現在、東福岡高等学校(2年生)に在学している石井は、学業とタイ遠征の両立を図っている。ラジャダムナンスタジアムでランキング入りを目指しており、そのためには本場で最低でも年間6試合をこなし、その勝率によって決定する。

 今回の相手、ウィラポンレックはペッチャブーン県出身の17歳。100戦前後の戦績があり11月6日に山田航暉(キング・ムエ)から勝利を奪っている。

 試合は初回と2R、石井の右の高い蹴りがウィラポンレックに良い距離でヒットするなど、まずますの攻めを見せたが、まだこの時点では両者の手数も少なく、互いに探り合う間合いだった。

 3Rに入り、ようやく両者の距離が詰まる。ウィラポンレックも、ここにきてようやく手数を増やしていく。ウィラポンレックは、サウスポーの構えから一直線に延びる左ミドルが武器。破壊力こそないものの、これで石井の武器でもあるパンチを封じ込める。

 4R、石井はなかなか攻撃のきっかけをつかめずに、ウィラポンレックの小刻みな攻撃を受けてしまう。終了間際になってようやく石井の右ストレート、そして右ヒジ打ちがウィラポンレックにヒットするも、ここから挽回を狙ったところで終了ゴング。

 最終5R、このラウンドで倒さなければ石井の勝利はないといった流れだったが、石井はウィラポンレックの蹴りの間合いに翻弄され、自身の攻撃につなげないまま終了ゴングを聞いてしまう。石井のパンチや蹴りのスピードはタイ選手を凌ぐものがあるが、今回は自分の攻撃につなぐまでに時間がかかってしまった。


 

ペットナムダム(右)の左ミドルを食らう今村(左)

▼第9試合 81.4ポンド契約
○ペットナムダム・ソールンロム(タイ)
判定
●今村竜之助(エクシンディコンジムJAPAN/アディソンスタジアム77ポンド王者)

 今村は9月9日のラジャダムナン初出場で勝利を決め、関係者らもこの試合に注目している。相手はガラシン県出身の13歳、戦績40戦のキャリアをもつペットナムダムだ。

 試合は初回から互いの蹴りが交差する。ペットナムダムが高い蹴りを放つと、今村も素早く高い蹴りを返す。

 2R、3Rもお互いに蹴り合いの攻防が続き、今村の積極的な攻めが目立つ。蹴り数ではペットナムダムに負けていなかったものの、竜之助はペットナムダムの蹴りを腕で受けたりしている場面もあった。こういった細かいところが判定になった時に不利な素材として影響しかねない。

 4Rに入り、今村は、セコンドの指示通りに前に出て、ローやミドルの間に力強いパンチを叩き込む。だが、ペットナムダムの逃げ足も速かった。今村のパンチを寸前でかわし前蹴りやミドルで応戦。今村は最終Rもペットナムダムを捉えることはできず、判定負けとなってしまった。

Photo&Text H.Soda 早田寛

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