【DEEP】北岡悟が最強の挑戦者を熱闘の末に破り、史上最多V4達成
DEEP事務局
「DEEP 76 IMPACT」
2016年6月26日(日)東京・後楽園ホール
▼第9試合 メインイベント DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
○北岡 悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜/DEEPライト級王者)
判定5-0
●下石康太(BLOWS/挑戦者)
※北岡が4度目の防衛に成功。
“絶対王者”としてDEEPライト級王座に君臨する北岡が4度目の防衛戦を迎えた。挑戦者の下石は“西の業師”の異名を持つ2010年修斗ウェルター級新人王。昨年4月には、元UFCファイターで北岡に2度目の防衛戦で挑戦した経験のある吉田善行を相手に完勝を収めている。DEEP5連勝で今回の挑戦権を手に入れた。
1R、先にテイクダウンを奪ったのは下石。北岡はすぐにフロントチョークの体勢になってプレッシャーをかけ、さらに下からのヒジ打ち。ブレイク後、北岡は飛び二段蹴りの奇襲攻撃を仕掛け、パンチでの打ち合いを挑む。
下石が左フックを放ったところで北岡がタックルでテイクダウンし、再びフロントチョークの体勢に。そのままラウンド終了となったが、下石はダメージのためかしばらく立ち上がることが出来なかった。
2R、北岡が左ストレートをヒットさせ、下石はワンツーからタックル。しかし、またもや北岡がフロントチョークの体勢に。北岡が立ち上がると下石は持ち上げてテイクダウンし、さらに立ち上がると今度は片足タックルでテイクダウン。
テイクダウンを連続して奪われる北岡だが、下石もそれ以上攻めることが出来ずブレイクに。北岡がスタンドに戻るとパンチで攻め、下石はパンチとヒザ蹴りで応戦。北岡の左フックで下石がヒザを着き、北岡はフロントチョークを極めにいく。これは極まらず、下石がもう一度テイクダウンしてパンチを入れる。
3Rが始まると同時に北岡が速攻タックルを仕掛け、意表を突かれた下石はテイクダウンされる。下石は下から北岡の頭部にヒジを連打して立ち上がるが、北岡が上から抑え込み、下石の頭部をカカトで蹴り続ける。
ブレイク後、北岡の右フックに下石が組み付いてバックを奪い、テイクダウンに成功。サッカーボールキックを見舞おうとしたがこれは不発。残り時間30秒でブレイクとなり、スタンドに戻ると北岡は勝利を確信したかフットワークを使って下石のパンチをかわしていき、試合終了を迎えた。
判定は5-0で北岡が勝利。DEEP王座史上最多防衛となる4度目の防衛に成功した。北岡はマイクを持つと、「DEEPの王座をインディー王座扱いしたのは許す気はない。DEEPをナメんなよ。どこのベルトでも獲れたらいいだと? ふざけんじゃねえ」と、戦前の下石陣営の挑発に対して怒りを爆発させた。
試合後のインタビューでは、「俺の方が強かったということ。過去最強の挑戦者だったが、俺も進化しているからね」と試合を振り返った北岡。DEEPの試合では今までなかったほどテイクダウンを奪われたが、それは「こいつの寝技ならやられないと思ったので余裕を持ってやりました」と、無理に堪えなかったことを明かした。
今後については、「いいオファーをもらって試合をしたい。(DEEPとの提携を発表したWSOF-GCには)オファーをもらったら考えます」とした。
▼第8試合 セミファイナル 第4代DEEPフライ級王者決定戦(56.7kg以下) 5分3R
○和田竜光(吉田道場)
判定5-0
●柴田“MONKEY”有哉(BLOWS)
※和田が第4代王座に就く。
第3代王者・元谷友貴が、4月17日に開催された『RIZIN.1』を計量ミスで欠場した責任を取って王座を返上。第4代王座が第2代王者・和田と新鋭の柴田で争われた。
1R、和田がパンチで攻めると柴田は自ら倒れ込んで寝技に持ち込む。両足で和田の片腕をロックしてパンチ、ヒジを打ち込み、和田はピンチに。やっとロックを外した和田が上になるがブレイク。
柴田は和田の蹴り足をキャッチしてテイクダウンしにいくが、和田は倒れると同時にバックを奪ってスリーパーを狙う。これが極まらないと見るや和田は立ち上がり、寝たままの状態の柴田へ蹴りやパンチを見舞う。
2R、和田が足払いでテイクダウンを奪い、立ち上がるとサッカーボールキックを見舞う。柴田は頭部から出血が見られる。下から三角絞めを仕掛ける柴田だが、和田はすぐにヒジを打って技を解除。柴田は下からの関節技を全て防がれ、手詰まり状態に。
3R、和田が首相撲からテイクダウンを奪う。柴田はアキレス腱固めを仕掛けるが和田は脱出し、上になる。柴田が立ち上がっても和田は逃さず、足を掛けて再度寝かせる。バックを奪った和田は背後からのパンチを見舞う。
ほぼワンサイドの展開で和田が判定5-0で勝利。再びDEEPフライ級王座のベルトを腰に巻いた。
和田はマイクを持つと「2代目と4代目チャンピオンの和田です。毎回言っていますが、僕はこんなもんじゃない。このベルトは通過点でもっと上に行きます。もっと上の強い選手とやらせてください」とアピール。
試合後のインタビューでは「UFCに行きたい」と目標を掲げ、「いきなりは出られないのでその前にWSOF-GCで外国人と試合がしたいし、RIZINにも出て強い外国人とやりたい」と、とにかく強い外国人選手とやりたいと語った。
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