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【MA日本キック】46歳で初の栄冠、瀧川リョウが新王者に

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2016/09/25(日)UP

大ベテランの瀧川リョウ(右)が林武重(左)と王座を懸けて激突した

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「~STAIRWAY TO DREAM2~」
2016年9月25日 (日)東京・ゴールドジムサウス東京ANNEX

▼第7試合 MA日本クルーザー級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○瀧川リョウ(MA日本クルーザー級3位/RKS顕修塾)
延長判定3-0 ※三者ともに10-9
●林 武重(MA日本クルーザー級4位/士道館ジム)
※本戦判定は30-29、29-29、30-30
※瀧川が新王者に

 瀧川はキャリア20年以上を数え、旧K-1のリングにも上がった大ベテラン。MAヘビー級で奮闘してきた林と、クルーザー級王座を懸けての対決となった。

 1R、林は内・外のローとミドルを繰り出し、ヒット・アンド・アウェイ戦法を見せる。瀧川は詰めると得意のフックを放っていき、重いローも繰り出す。後半には瀧川のパンチで林が左目尻をカット。ドクターチェックが入る。

 2Rも林は出入りを生かし、ローとミドルを出していく。瀧川がフックを振るとかわしてミドルをヒット。瀧川はミドルや前蹴りも繰り出しつつ詰めてのパンチを狙っていく。林のヒザがローブローとなり一時中断も再開。

 3Rもロー、ミドルを出してくる林に、瀧川はフックから詰めて組むとボディにヒザ蹴り。中盤、林のフックがヒット。組む展開になると林はヒザを出し、瀧川は体を浴びせたり投げ捨てるようにこかす。本戦が終了し、判定は林に1ポイント入ってのドローで延長に。

 延長Rは疲れの見える林に瀧川が前蹴りや右ボディをヒット。前蹴りで尻餅をついた林はダメージが明らかで、終盤にかけても瀧川は前蹴りで追い打ちをかける。延長判定はジャッジ三者とも瀧川を支持。瀧川は46歳にして長いキャリアで初めてのチャンピオンベルトを巻き、感無量の表情を見せた。

ベルトを巻いた瀧川

 試合後、瀧川は「これまで何度かタイトルマッチはありましたが、この年でベルトを獲れたのはある意味で奇跡だと思います。仕事の関係で以前ほど練習時間は取れず昔のような武器はありませんが、仕事の合間に坂道ダッシュなどを繰り返していたので、延長に入った時に林選手はバテバテでしたがスタミナは全然平気でした」と振り返った。

 初戴冠を成し遂げ、「長くやっててよかったという感じです。これまでケガも少ないし、この年でできていることが幸せなので目標とかはないですが、この先もやれるところまでやりたいです」と満足そうにコメントした。

●次ページ:新鋭たちが激突したフレッシュマンズトーナメントの決勝戦

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