【ホーストカップ】裕樹が必殺ローでKO勝ち、西日本選抜が世界選抜に全勝
アーネストホーストジムJAPAN
「HOOST CUP KINGS OSAKA」
2016年10月2日(日)エディオンアリーナ大阪第一競技場
▼第19試合 ダブルメインイベント WEST JAPAN TOP TEAM vs ホースト選抜海外トップファイター 62.0kg契約 3分3R延長1R
○裕樹(アンカージム/RISE推薦選手/RISEスーパーライト級王者)
KO 3R 1分54秒 ※左ローキック
●イリアス・ハジューイ(オランダ/アーネスト・ホースト選抜選手/FMT 61kgヨーロッパ王者)
WEST JAPAN TOP TEAM vs ホースト選抜海外トップファイターの4vs4対抗戦は、ここまで西日本選抜チームであるWEST JAPAN TOP TEAMが3戦3勝で大将戦の裕樹にタスキを渡した。
裕樹は国内随一のローキックの使い手として長年にわたって活躍。RISEで史上初の三階級制覇を達成し、“Mr.RISE”と呼ばれる。ピエトロ・ドウリャ戦、鈴木博昭戦と黒星が続いているが、今回はベストウェイトの62kgで再起戦に臨む。
ハジューイは2012年『HOOST CUP SPIRIT 1』に初来日し、日下部竜也と対戦。KO負けを喫するもその後は階級を上げて実力を発揮、6月のREBELSで裕樹を破ったドウリャをA1トーナメントで下している実力者だ。
1R、裕樹は試合開始直後から左ローと右インローでサウスポーのハジューイの右前足を狙い撃ち。ハジューイがローで転倒すると、見下ろしてニヤリと不敵な笑みを浮かべて挑発する。ハジューイは素早く回り込んでパンチをボディ、顔面と打ち分けていくが、しっかりガードしてローを蹴る裕樹が早くも左ローでダウンを奪った。
2R、ローを蹴られてもハジューイはフットワークを止めずに回り込み、左右フックを叩き付ける。裕樹は左ローだけでなく右ローでハジューイの左足も蹴り、ハジューイの動きがついに止まる。ラウンド終了間際には左ローで2度目のダウンを追加した。
3Rも裕樹は徹底して左右ローキック。ハジューイも顔面とボディへのパンチで反撃するが、足を蹴られるたびに大きくバランスを崩す。裕樹はコーナーに詰まったハジューイを強烈な左ローでダウンさせると、何とか立ち上がったハジューイにまたも左ロー。
仰向けに後ろへ倒れたハジューイはもはや立ち上がる気力もなく10カウントを聞き、裕樹が心もへし折ってのKO勝ちを飾った。
復活勝利を飾った裕樹はマイクを持つと、「今後は世界をもちろん目指していきたいが、HOOST CUP 60kg(ライト級)王者の辻出(優翔)、俺とやろうよ」と、辻出へ宣戦布告。辻出もリングに上がり「やります」と対戦を受諾する。
さらに裕樹は「RISEの60kg(スーパーフェザー級)王者の野辺(広大)君、それは俺が巻いていたベルトだ。取り戻しに行くから」と、野辺にも挑戦状を叩き付け、再び60kgに階級を落とすと宣言した。
▼第18試合 ダブルメインイベント WEST JAPAN TOP TEAM vs ホースト選抜海外トップファイター 54kg契約 3分3R延長1R
○谷山佳菜子(正道会館/HOOST CUP日本女子バンタム級王者)
判定3-0 ※三者とも30-28
●マリーナ・ゾエワ(ポルトガル/TOP TEAMアルブフェレイラ/WKU女子世界バンタム級王者)
谷山はJ-GIRLSバンタム級王者・陣内まどかを破り、国内女子バンタム級の頂点に立つ。当初はWBCムエタイ世界女子バンタム級王者ジャマイマ“GOLDEN GIRL”べトリアンとの対戦が決まっていたが、ジャマイマが負傷欠場したため、ゾエワとの対戦が組まれた。
ゾエワは前日計量で200グラムオーバーし、減点1からのスタートに。
1R、谷山は軽快なフットワークで動きながら、離れた距離から前蹴りで飛び込む。さらにジャブもヒットさせて優勢。ゾエワは打ち下ろすような右ストレートを谷山のロー、ミドルに合わせる。
2Rも谷山が前蹴りをタイミングよく蹴るが、ゾエワは一気に前へ出てきて右のパンチを放ち、谷山を脅かす。
3R、ゾエワの3連打をもらった谷山は足を止めて打ち合う。すると谷山のワンツーがゾエワにヒットし、谷山はパンチ勝負に切り替える。ゾエワの右ストレートをかわしての谷山の右ストレートがクリーンヒット。ゾエワはバックハンドブローで応戦し、谷山の顔面前蹴りが決まったところで試合終了。
判定勝ちした谷山は、「マリーナは強くて自分が練習してきたことをあまり出せなかったのが反省です」と試合内容には満足していなかったが、「強い外国人選手と戦って世界チャンピオンを目指したい。もっともっと強くなります」と、これらも世界と戦っていきたいと語った。
●次ページは70kgと55kgトーナメント決勝戦
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