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【修斗】“ドS格闘家”高橋が必殺ふくらはぎローでKO勝ち

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2017/05/12(金)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

 

高橋(左)の必殺技、相手のふくらはぎを蹴るローキックが今回も威力を発揮した

サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦」
2017年5月12日(金)東京・後楽園ホール

▼第6試合 メインイベント フェザー級 5分3R
〇高橋遼伍(KRAZY BEE/修斗環太平洋フェザー級王者)
KO 3R 1分35秒 ※右ローキック
●アーノルド・クエロ(フランス/MMA FACTORY)

 全試合がKOまたは一本決着となった今大会のメインを飾るのは、高橋vsクエロの国際戦。高橋は打撃戦を好むストライカー(打撃主体の選手)で、特にローキックを得意とする。昨年11月に平川智也を右フックからのパウンドでKOし、環太平洋ライト級王座に就いた。

 対するクエロは昨年2月に開催された『WSOF-GC』日本大会に参戦し、当時パンクラス・バンタム級5位の中島太一をパンチ、ヒジの打撃戦で破った。戦績は14勝(9KO)5敗1無効試合。両者ともKO率は60%を超えており、KO決着必至の好カードとなった。

 1R、いきなり得意の右ローを蹴り込んでいく高橋。クエロは長いリーチからのパンチを繰り出すが、高橋の右ローをもらって早くも動きが止まり、右フックで倒れる。すぐに立ち上がったクエロに右ローを連打する高橋。クエロは右足一本で飛び跳ねて何とか立っているような場面も。それでも危険なワンツーを放つクエロ。終盤、高橋の右ローでクエロはもはやダウン寸前。

 2R、高橋は右ミドルと左ローも蹴り、フックを狙っていく。クエロは1Rのダメージを感じさせないフットワークで回り込み続ける。高橋はカウンター狙いに切り替えたかケージを背に回り込み、クエロが前に出てくるところにパンチを狙う。ラウンド終了間際、高橋の右フックが2度ヒットし、さらに強烈な右ローでクエロの身体が大きく泳ぐ。

 3R、高橋が右ローからのワンツー。クエロは片足立ちになる。高橋はケージまで追い詰めるとパンチ連打からの右ロー。クエロは片足立ちとなってぴょんぴょんと飛び跳ね、根性で立っているのがやっとの状態。ここでレフェリーが試合終了を宣言し、高橋のKO勝ちとなった。クエロはその場に倒れ込み、足の激痛に初めて表情を歪めた。

 高橋は「自分がローを蹴ってそれが効いて、相手が痛そうな顔をして足を引きずれば引きずるほど自分の打撃の感度が上がっていくから、今日は3R戦えてよかったです」とドSなコメントで締めくくった。

 試合後のインタビューでは、「普通に戦ったら大丈夫だと思っていて、すぐにローが効いた。でも、相手がもらわないことに徹底し始めたから3Rまでかかってしまった。ローで倒すと宣言したから僕が狙いすぎてしまったのもあった。相手は効いていても顔が変わらないのが凄いと思った」と試合を振り返った高橋。

 必殺のローは今後研究されていくだろうが、「対策されても自信がある」と言い、「次はミドルキックで腕を折りたい。ローで足を折ってミドルで腕を折って、倒れたところに顔面へパンチを入れて最後は三角絞めを極められればフルコース」と、ドSな理想の勝ち方を語った。


3R、清水が右フック一撃でKO勝ち

▼第5試合 セミファイナル フライ級 5分3R
〇清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A./元パンクラス・フライ級王者)
KO 3R 32秒 ※右フック
●征矢 貴(パラエストラ松戸/修斗世界フライ級6位)

 元パンクラス・フライ級王者の清水が3月大会から連続参戦。フライ級屈指のハードパンチャーである征矢と激突する。

 清水はパンクラス・フライ級王座を2014までに6度の防衛に成功し、“絶対王者”として君臨した。しかし、2015年にパンクラス以外の大会で4連敗を喫するなどスランプに陥り、王者査定試合に敗れたため王座返上に。復活を懸けて臨んだ昨年9月の再起戦に勝利すると、3月の修斗後楽園大会では大里洋志を右フック一発で初回KO勝ち。再び調子を取り戻している。

 対する征矢は2013年の修斗バンタム級新人王決定トーナメントで3戦全てKO勝ちでMVPを獲得した実力の持ち主。現在2連勝中と好調を維持する。

 1R、前に出る征矢に対し、清水はフットワークを使って大きく回り込む。お互いにパンチをヒットさせる場面はあるが、ほぼ間合いの取り合いに。征矢が右のカウンターを入れ、さらに追っていってテイクダウンするが清水はすぐに立ち上がった。

 2R、タックルに来た征矢を逆に投げる清水。征矢もすぐに立ち上がる。清水がジャブを当てるが、手数は多くない。このラウンドも征矢が追い、清水が回り込む展開が続く。

 3Rも追いかける征矢のパンチがヒットした次の瞬間、清水が飛び込んでの右ロングフックを直撃。左フックを合わせようとした征矢だが間に合わず、後方にバッタリと倒れて清水の見事なKO勝ちとなった。

 清水はマイクを持つと、「KOする前のパンチで左目が見えなくなって、ヤバいなって右フックを出したら当たりました。今度、大阪でフライ級の上位ランカーがやりますよね? 僕、前田吉朗と以外なら誰でもやりたいのでベルトを狙っています。ベルトを狙ってまた修斗に来ます」とフライ級タイトル戦線に絡んでいきたいとアピールした。

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