【J-NETWORK】21歳のMISAKIが紅絹を破る金星、決勝は無敗女子高生との再戦に
J-NETWORK
「J-FIGHT&J-GIRLS 2017~J-NETWORK 20th Anniversary~3rd」
2017年5月28日(日)東京・新宿FACE
▼第10試合 J-GIRLSミニフライ級王座決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
〇MISAKI(SB・グラップリングシュートボクサーズ名古屋/J-GIRLSミニフライ級10位)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●紅絹(NEXT LEVEL渋谷/J-GIRLSミニフライ級1位)
※MISAKIが決勝戦へ進出。
紅絹は元J-GIRLSミニフライ級王者で、2006年10月にデビュー。以降J-GIRLSを主戦場に女子キック界を牽引してきたベテランファイターだ。かつて自分が保持していたタイトルを取り戻すためにトーナメントに参戦した。
対するは女子シュートボクシングの超新星・MISAKI。常に前へ出続ける“猪突猛進女子”で、昨年6月にはMIOと対戦し、敗れはしたものの格上相手に最後までアグレッシブに攻め続ける戦いを見せた。黒星はそのMIOに喫したものだけで6勝1敗1分の戦績。
1RからMISAKIが猛然と前に出る。右ミドルを的確にヒットさせ、右ストレートを中心としたパンチでアグレッシブに手数を出して攻め続けた。紅絹は回り込みながらパンチを返すが、勢いに押された印象。
2R、紅絹は前に出てくるMISAKIに右フックを合わせ、左フックもフォローする。しかし、MISAKIは全く怯むことなく前進を続けて打ち合いを挑む。思い切ったパンチの連打で手数はMISAKIだが、ヒットは紅絹が多いか。
3Rも前へ出続けて右ミドル、パンチを繰り出し続けるMISAKI。止まることを知らない恐るべきスタミナだ。紅絹も勝負と見たかフットワークを使わず足を止めての打ち合いを挑む。紅絹が左ミドルと左右フック、MISAKIは右ミドルと連続したワンツーで両者攻めに攻め、フルに動いてあっという間に試合終了。
判定は2-1と割れ、MISAKIが勝利。50戦近いキャリアを持ち、タイトルマッチ経験も豊富なベテランを破る大金星を得た。MISAKIは思わずリング上で号泣。
これにより、決勝戦(王座決定戦)は21歳のMISAKIと16歳の寺山日葵という新世代対決に。両者は3月のJ-GIRLSで対戦し、判定1-1のドローに終わっている。
寺山は「前回はドローでしたが完全に自分が負けていました。このままでは負けてしまうので、もっと練習して、勝ってチャンピオンベルトを巻きます」、MISAKIは「紅絹選手は凄く強くてずっとビビっていましたが勝ててよかったです。寺山選手とは自分らしい試合が出来ずにみんなをガッカリさせてしまったので、今度は必ず決着をつけていい試合をして、ベルトを巻いて帰りたいと思います」と、それぞれ決勝の意気込みを語った。
▼第9試合 J-GIRLSミニフライ級王座決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
〇寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級5位)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●美保(KFG URAWA/J-GIRLSミニフライ級4位)
※寺山が決勝戦へ進出。本戦は29-30(美保)、30-30、29-29
※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら
美保は長い手足を利したストレートパンチと前蹴りを得意とし、29戦をこなしてきたベテラン選手。これまで幾度もタイトルへ挑戦してきたもののあと一歩及ばす、今回悲願のタイトル奪取へ向け3年ぶりにJ-NETのリングへ上がる。
対する寺山は“神童”那須川天心の妹分であり、デビューから5戦無敗の16歳の現役女子高生。元々、前王者・山口友花里と元王者・紅絹に憧れていたと言い、「その2人が巻いたベルトを自分も巻きたい」とトーナメントに参戦してきた。
1R、寺山は前蹴りを巧みに使い、ワンツーを当てに行く。美保はジャブ、ローで前に出ていこうとするが、寺山はハイキックでけん制。終盤にはパンチをまとめて優勢を印象付ける。
2R、美保が右ミドルと出入りしながらのワンツーを多用する。寺山は前蹴りで応戦するが、美保が上手く当てて手数も多かった。
3R、同じくワンツーで入ってくる美保を右ストレートで迎え撃つ寺山。離れ際には蹴りを出す。美保は一発当ててはすぐ離れるという出入りを繰り返し、寺山がそれに返すという展開。
本戦の判定はジャッジ1名が美保を指示したがドロー。延長戦になると寺山がミドルキックからのパンチを連打して先制。
しかし、美保が単発ながらパンチを当てに行くと寺山は3Rと同じく後手に回ってしまう。そのまま終了かと思われたが、終盤に寺山がパンチで前へ出て一気にラッシュ。美保を押し込んでいき、判定勝ちで決勝へコマを進めた。
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