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【パンクラス】14年ぶり再戦は高谷が日沖を壮絶KO

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2017/10/08(日)UP

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高谷(左)の右フックを喰らった日沖(右)は前のめりに崩れ落ちる。なおも攻撃を続ける高谷

パンクラス
「PANCRASE290」
2017年10月8日(日)東京・ディファ有明

▼第12試合 メインイベント フェザー級 5分3R
〇髙谷裕之(FIGHT FARM/DREAMフェザー級王者)
TKO 1R 1分12秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●日沖 発 (ALIVE/パンクラス・フェザー級5位)

 両者は2003年7月、ともにプロ4戦目の時に修斗で対戦しており、高谷が判定勝ちを収めている。

 その後、日沖はカナダの大会『TKO』で世界フェザー級王者となり、修斗世界ライト級王座、SRC(戦極)フェザー級王座も獲得。日本を代表する選手となって2011年10月からは世界最高峰の『UFC』にも参戦。2016年1月からはパンクラスで戦っている。

 一方、高谷は『HERO’S』、アメリカの『WEC』などでキャリアを積み、タイトルには縁がなかったが2010年12月にDREAMフェザー級王座を獲得。奇しくもDREAMのライバル団体であったSRCで日沖が王者になったのと同じ年だった。その後は海外で2試合行っているが、国内の団体に上がり続けている。しかし、3連敗を喫して後がない状態だ。

 今回は実に約14年ぶりの再戦となった。

 1R、ジャブの応酬から高谷が右ローを当てだすと、日沖は右アッパーを突き上げる。これに下がった高谷へ日沖がパンチを出しながら前進。何度も右アッパーでアゴをかち上げられ、ケージ際に追い込まれる高谷。

 日沖は一気にパンチでラッシュを仕掛けるが、ワンツーの右ストレートを空振りしたところへ高谷が渾身の右フック。これがカウンターで見事に決まり、日沖は前のめりに崩れ落ちる。高谷がパウンドで追撃したところでレフェリーストップ。14年ぶりの再戦は壮絶決着で高谷の返り討ちとなった。

 ケージ(リングを囲む金網)の上に登り、大喜びした高谷は「自分のジムを2月にオープンさせて大変だと思ったんですが、スタッフがよくしてくれて100%試合に集中できました。感謝しています。またいい試合をするので見に来てください」と控えめなコメントを残した。


強烈なパンチを田中(右)に見舞う中原(左)

▼第11試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
〇中原由貴(マッハ道場/パンクラス・フェザー級9位)
判定3-0 ※三者とも30-26
●田中半蔵(シューティングジム横浜/パンクラス・フェザー級1位)

 5月大会で日沖を1Rわずか14秒でKOし、一気にランキング1位に上り詰めた田中。この試合に勝利してのタイトル挑戦を目論む。対する中原は現在5連勝中でトップランカーに挑んだ。

 1R、距離の取り合いの展開が続いたが、田中の左フックがクリーンヒットして一気に火が付く。両者打ち合う中、今度は田中の右フックがヒットして中原がダウン。しかし、立ち上がると今度は中原の左フックがヒットして田中がダウンする。中原が追撃に行くと田中はバックを奪ってこのラウンドを終えた。

 2R、中原はジャブをしっかり当てていく。両者とも手がなかなか出ず1R序盤と同じ展開に。田中は指を前に出す行為を数回注意され、それがサミングとなってイエローカードが提示された。

 3R、パンチの打ち合いから中原がタックル。さらに上から覆いかぶさるようにしてパンチを打ち、フロントチョークの体勢にも。

 田中が脱出してスタンドに戻り、田中はタックルに行くも中原はケージを背にしてテイクダウンを許さず、残り30秒になると立ったままフロントチョークを仕掛けて優勢を印象付けた。

 判定3-0で勝利した中原はマイクを持つと、流ちょうな英語で「チャンスが欲しい」とUFCへの参戦をアピールした。

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