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【GLORY】王者リコが元UFCの“ビッグフット”にTKO完勝

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2017/10/14(土)UP

Glory Sports International
「GLORY 46」
2017年10月14日(土・現地時間)中国・広州市 広州体育館

 欧州最大のキックボクシングプロモーション『GLORY』(グローリー)の中国初進出となる今大会。ワンマッチから成る「GLORY 46 SuperFight Series」(スーパーファイト・シリーズ)と、タイトルマッチやトーナメントから成る「GLORY 46 China」との二部構成で行われた。

GLORY 46 SuperFight Series

シウバ(手前)をパンチ連打でコーナーに釘付けにする王者リコ(奥)

▼ヘビー級(+95kg)スーパーファイト 3分3R
○リコ・ヴァーホーベン(28=オランダ/GLORYヘビー級王者)
TKO 2R 47秒
●アントニオ・シウバ(38=ブラジル)

 リコは極真空手出身で、“ピーター・アーツ2世”とも呼ばれた、GLORYヘビー級の現王者だ。これまでにエロール・ジマーマン、グーカン・サキ、バダ・ハリといった元K-1強豪から勝利を収め、2014年6月に元IT’S SHOWTIMEヘビー級王者ダニエル・ギタからGLORYヘビー級王座を奪取。以後、5度の防衛に成功している。

 対するシウバは世界最高峰のMMA(総合格闘技)団体『UFC』で活躍。松濤館流空手とブラジリアン柔術をバックボーンとし、エメリヤーエンコ・ヒョードルやアリスター・オーフレイムにKO勝ちしたこともある強打の持ち主だ。今回がキックボクシングデビュー戦となる。

 下馬評は圧倒的にリコが有利とされているが、脅威の一発を持つシウバはビッグアップセットを起こせるか。

 1R、右フックを振るって前に出るシウバだが、リコに左インローを合わされバランスを崩す。リコは前蹴りとジャブで距離を取りながら、シウバが再びパンチで前に出て来ると左インローをタイミング良く当てていく。

シウバ(右)をダウンさせた王者リコ(左)の右ハイ

 ラウンド中盤にリコの左インローがシウバの下腹部に当たり、インターバルが取られる。試合が再開されると、ワンツーで前進して来るシウバに対し、リコは左右ロー攻め。シウバはローを受ける度に体が横へ流れるようになる。

 2R、シウバがワンツーを繰り出しながら前進し、リコをコーナーへ追い込むと、さらにパンチ連打で畳み掛ける。リコはしっかりとガードを固め、シウバのクリンチを捌くと、すかさず右フックから右ハイ。これが側頭部をとらえ、シウバはダウンする。

 ゆっくりと立ち上がるシウバだがダメージは大きい様子。リコは豪快な後ろ回し蹴りでシウバをコーナーへ追い込み、左右のフックとアッパーを連打。シウバがサンドバック状態になったところで、レフェリーが試合を止めた。

 リコがキック初挑戦のシウバに危なげなくTKO勝ち。下馬評通りの結果を示した。

PHOTOS(C)James Law, GLORY Sports International

●次ページ:白熱のミドル級タイトルマッチ

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