【ONE】ビビアーノ・フェルナンデスがV7達成、ヌグエンの三階級制覇を阻む
▼ライト級 5分3R
○ゲイリー・トノン(26=アメリカ)
TKO 2R 3分40秒
●リチャード・コーミナル(36=フィリピン)
トノンはグラップリング(打撃禁止の組技限定ルール)の世界的強豪として知られ、北岡悟、今成正和、青木真也といった日本の名手からも一本勝ちを収めている。以前からMMA挑戦を自身のSNSなどでアピールしており、今回満を持してONEでMMAデビュー戦を迎えることになった。
対戦相手のコーミナルは4勝3敗のMMA戦績を持ち、勝ち星のすべてがKO勝ちという強打者だ。
1R、左右に構えをスイッチしながらジャブで間合いを詰めていくトノン。コーミナルが右ローを蹴ると、トノンはすぐさま右フライングハイ2連発を返し、左右フックや右アッパーもヒットさせる。
終盤、トノンはようやくタックルを仕掛けてテイクダウンを奪う。さらにコーミナルが立ち上がって右フックを放ってきたところに、トノンは右フックカウンターを見事に合わせてダウンを奪い、鉄槌連打を浴びせ続けた。
2R、胴タックルから足を掛けてテイクダウンに成功したトノンは、パンチを落としてサイドに回り込み、ニーオンザベリーからマウント奪取。パンチ連打を浴びたコーミナルはたまらず背を向けるが、トノンが背中に組みついたところで立ち上がる。
トノンはそのまま組みついてコーミナルの体勢を崩しながら再びテイクダウンに成功。そのままマウントを許したコーミナルは、トノンの鉄槌連打で防戦一方に。トノンがさらに腕を高く振りかざしてとどめのエルボーを落としたところで、レフェリーが試合を止めた。トノンがMMAデビュー戦をTKO勝利で飾った。
▼セミファイナル ストロー級 5分3R
○ジェレミー・ミアド(25=フィリピン)
KO 1R 1分29秒
●デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(39=タイ/元ONEストロー級王者)
元ONEストロー級王者デェダムロンは、昨年12月のバンコク大会で渋谷莉孔に一本負けを喫し、今回が再起戦だ。対戦相手のミアドはボクシング出身のハードパンチャー。ONEでの戦績は2戦2敗と未だ勝ち星を掴めていない。
1R、デェダムロンの蹴り一発に対し、回転の速いパンチ連打を一気に振るうミアド。左右フックからアッパーやローにつなげるミアドのコンビネーションはかなり鋭い。
デェダムロンはミアドの右アッパーにカウンターの右フックを返すが、これはクリーンヒットせず。するとこの直後、ミアドが右フックでデェダムロンのアゴを打ち抜き、試合は決着を迎えた。
ムエタイ最高峰のルンピニースタジアムで三階級を制覇したデェダムロンの秒殺失神KO負けに会場は騒然。ミアドは元王者を相手に値千金の初勝利を掴むこととなった。
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