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【ONE】ビビアーノ・フェルナンデスがV7達成、ヌグエンの三階級制覇を阻む

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2018/03/24(土)UP

勝ち名乗りを受けて笑顔のビビアーノ(右)

ONE Championship
「ONE:IRON WILL」
2018年3月24日(土・現地時間)タイ・バンコク インパクト・アリーナ
Photo by ONE Championship

▼メインイベント バンタム級タイトルマッチ 5分5R
○ビビアーノ・フェルナンデス(37=ブラジル/ONEバンタム級王者)
判定2-1
●マーチン・ヌグエン(29=オーストラリア/ONEライト級&フェザー級王者/挑戦者)
※ビビアーノが7度目の防衛に成功。

 ビビアーノはかつて日本の『DREAM』でバンタム級とフェザー級の二階級王者として活躍。『ONE Championship』(以下ONE)には2012年8月から参戦し、2013年10月にバンタム級の暫定王座、同年10月に正規王座を獲得した。以降は元修斗世界バンタム級王者・上田将勝らの挑戦を退け、6度の王座防衛に成功している。

 対する挑戦者ヌグエンは2014年11月からONEに参戦し、昨年8月に難攻不落と見られたマラット・ガフロフからKO勝ちを収めてフェザー級王座を奪取。さらに同年11月にはライト級王座も獲得し、団体史上初の二階級制覇を達成。今大会で前人未到の三階級制覇を目指す。

 1R、間合いを詰めてくるヌグエンに対し、ビビアーノが鋭いタックルから組みつく。ヌグエンはケージを背負ってテイクダウンを回避すると、ヒザ蹴りを突き刺して離れる。打撃戦では、ビビアーノの右フックと右ロー、ヌグエンの左右ローがそれぞれヒット。ビビアーノは終盤にもタックルを仕掛けるが、テイクダウンは奪えない。

 2R、圧力を強めるビビアーノはヌグエンの左ハイをキャッチしてすかさず組みつく。だが、腰が強いヌグエンはテイクダウンを許さない。再び打撃の攻防が展開される中、ヌグエンの右ミドルに合わせて、ビビアーノが左フックを叩き込み、直後にタックルでようやくテイクダウンに成功。ヌグエンはすぐに立ち上がるが、離れ際にビビアーノの右フックを被弾する。

 3R、開始早々に右フックを連続ヒットさせて勢いづくビビアーノ。ヌグエンの右フックを被弾して一瞬腰が落ちる場面もあったが、ビビアーノはここで退かずに前進を続けてタックル。ヌグエンに尻餅を着かせると、ビビアーノはすかさず背後に回り込んでチョークを狙う。ヌグエンはビビアーノを背負った状態が続くも、ここは何とかしのぎきった。

 4R、ヌグエンがパンチで踏み込んだところに、ビビアーノがタックルでテイクダウンに成功。ヌグエンはケージを背負いながら上体を起こし、ビビアーノの押さえ込みを何とか跳ね返して立ち上がる。だが、守勢に回り始めたヌグエンは、ビビアーノの右オーバーハンドを被弾。ビビアーノはヌグエンをケージに押し込んだ状態で、細かいパンチを顔面に打ち込み続ける。

 5R、ジャブの突き合いから、強烈な右ローでたびたび快音を響かせるビビアーノ。キレを失ったヌグエンは後ろへ下がろうとしたところで、ビビアーノの右オーバーハンドを被弾し、ついにダウンを喫する。ビビアーノが立ち上がったヌグエンをケージに押し込み続け、試合終了となった。

 勝敗の行方は判定に。2R以降はタックルでのテイクダウン、5Rにはパンチでダウンも奪ったビビアーノは、ジャッジ1名がヌグエンを支持したことにかなり驚いた表情を浮べたが、残り2名からの支持を無事に勝ち取ると安堵の笑顔を見せた。

 ヌグエンに三階級制覇を許さず、7度目の王座防衛を果たしたビビアーノは「コーチと家族、そして今、僕の試合を見てくれている世界中の人たちに感謝したい。自分がこの階級のベストファイターであり、チャンピオンなんだ。バンコクの人たちにも、自分を迎え入れてくれてありがとうと言いたい」と喜びを伝えた。

▶︎次ページ:ゲイリー・トノンがMMAデビュー戦でTKO圧勝

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