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【UFC】女王ヌネスがタフな挑戦者を最終回TKO、3度目の防衛果たす

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2018/05/12(土)UP

日本でも活躍したビトー(右)がリョート(左)を相手に引退試合に臨んだ

▼ミドル級 5分3R
○リョート・マチダ(39=ブラジル/元UFCライトヘビー級王者/UFCミドル級12位)
KO 2R 1分00秒
●ビトー・ベウフォート(41=ブラジル/元UFCライトヘビー級王者/UFCミドル級9位)

 ビトーはカーウソン・グレイシーに柔術を習い、1997年2月に19歳でUFCに参戦。1999年4月からは日本のPRIDEにも出場し、桜庭和志と激闘を展開(判定負け)するなど活躍した。その後は両団体で試合を行い、2004年1月にはUFCライトヘビー級王座を獲得。UFCでは5度のタイトルマッチを経験し、多くの強豪と拳を交えて一時代を築いたが、今大会が現役最後の舞台となる。

 対するリョートは日本人の父とブラジル人の母を持ち、2003年5月に松濤館流空手三段の実績を引っさげ、総合格闘家として日本でプロデビュー。2009年5月にはUFCライトヘビー級王座を獲得した。昨年10月に迎えた約2年半ぶりの復帰戦では1RKO負けを喫したが、今年2月の復帰2戦目で約3年ぶりとなる勝利を掴んでいる。

リョート(奥)の華麗な蹴り

 1R、序盤の2分間は両者の慎重な探り合いが続き、リョートは時おり左ミドルと左ローを蹴る。ビトーがようやくパンチを繰り出しながら間合いを詰める動きを見せ始めると、リョートは距離を取りながら左右の蹴りを返す。

 2R、構えをスイッチしながら前蹴り、ミドル、ハイを散らすリョートに対し、ビトーはじっくりと様子見。しかし、両者が再び間合いを取り直した次の瞬間、リョートがビトーの意表を突く左前蹴り。

 下から上へと直線的に向かう軌道で、リョートのつま先はビトーのガードの間を抜けてアゴをしっかりと捉えた。この一撃でビトーはその場にばったりと倒れて失神。リョートが一撃必殺のKO勝ちでビトーを下した。

倒れたビトー(手前)を前に座り込むリョート(奥)

 ラストマッチを勝利で飾ることが叶わなかったビトーは、「マチダチームにおめでとうと言いたい。そして、家族、チーム、ファンに感謝している。僕は大丈夫だ。これからは家族と過ごすことにしたい」と笑みを浮かべ、観客の大合唱が響き渡る中、手にしたグローブをマットに置いた。

 一方、リョートは「ビトーに感謝している。彼がこれまで成し遂げてきたことに敬意を表したい」と対戦相手に感謝の言葉を述べ、「前蹴りはそれほど練習していなかったが、しっかりと準備をしていれば、練習していないことさえもできるようになる。UFCが次の対戦相手を用意してくれるのを待ちたいが、自分はマイケル・ビスピンとやりたい。組まれそうで実現しなかった試合だから」と語った。


ソウザ(下)の関節技から抜け出そうとするガステラム(上)

▼セミファイナル ミドル級 5分3R
○ケルヴィン・ガステラム(アメリカ/UFCミドル級5位)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●ジャカレ・ソウザ(ブラジル/元Strikeforceミドル級王者/UFCミドル級2位)

 ガステラムはウェルター級で計量オーバーを重ねたため、2016年12月の試合からミドル級に転向。以降は2勝1敗1ノーコンテストの戦績で、昨年11月の試合では元ミドル級王者マイケル・ビスピンを1RKOしている。

 対するソウザは2010年8月にStrikeforceミドル級王座を獲得した実績の持ち主。UFCには2013年5月から参戦し、岡見勇信やゲガール・ムサシなどを破り、ミドル級ランカーとして活躍する。今年1月の試合でデレク・ブランソンに1RKO勝ちし、今回は連勝を狙う。

マウントを奪ったソウザ(上)

 1R、グラウンド勝負に持ち込みたいソウザは、ガステラムの左足を抱え上げながら、残った軸足に蹴りを入れてテイクダウンを狙う。絶妙なバランスを発揮して踏ん張るガステラムであったが、ソウザに下へ引き込まれると、ここでグラウンドに移行。ソウザがマウントから腕十字を仕掛けるなどペースを握る。

 2R、巻き返したいガステラムは積極的に左ジャブを突きながら前進し、右ストレートや右アッパーにつなげる攻め。すると、ガステラムの右フックからの左ストレートがクリーンヒットし、ソウザはダウン。だが、ガステラムはここで追撃に入らず、その後の打撃戦は一進一退の攻防に。

 3R、左右に回り込むガステラムに対し、ソウザは追い掛けながらの右ストレートや右フックをヒットさせ、タックルでテイクダウンも奪う。すぐに立ち上がったガステラムが今度は前に出てパンチを振るい、ソウザにプレッシャーをかけていく。終了間際にガステラムはパンチをまとめた。

 接戦の行方は判定に委ねられ、2Rにダウンを奪って、試合終盤にも有効打を重ねたガステラムが、判定2-1のスプリットでソウザを下した。

▶︎次ページ:期待の新星ダーンがまさかの計量オーバー、契約体重で試合に臨む

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