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【GLORY】ペレイラがダウン奪って新旧王者対決に圧勝、3度目の防衛果たす

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2018/09/18(火)UP

ウィルニス(左)の圧力を捌きながら正確に強打をヒットさせたアデグバイ(右)

▼セミファイナル ヘビー級 3分3R
○ベンジャミン・アデグバイ(33=ルーマニア/GLORY世界ヘビー級1位)
判定5-0 ※五者とも29-26
●ジャファー・ウィルニス(32=オランダ/GLORY世界ヘビー級4位)

 アデグバイは2015年6月と12月の2度、GLORY世界ヘビー級タイトルマッチを経験。いずれも現王者リコ・ヴァーホーベンに敗れて戴冠を逃したが、以降も他団体の試合も含めて8勝1敗の好成績を収め、トップランカーとして活躍している。黒星は昨年7月のグト・イノセンテ戦で喫したもの。

 対するウィルニスは中国最大級の格闘技団体『Kunlun Fight』で、2015年1月から6月にかけて開催されたキックボクシングのスーパーヘビー級トーナメントを制覇した実績を誇る。ここ最近は3連敗を喫していたが、今年5月にGLORY世界ヘビー級タイトルマッチ経験者のジャマール・ベン・サディックを下し、復活の狼煙を上げた。アデグバイとは2015年10月に一度対戦して敗れており、今回はリベンジマッチとなる。

 1R、序盤は互いに左ジャブを突き合いながら、アデグバイが左ミドルと右ロー、ウィルニスが左インローと左ミドルを蹴る。両者ともガードを高く保ったまま徐々に間合いを狭めたところで、アデグバイが右アッパー、ウィルニスも右アッパーと左ボディ。終盤にはアデグバイが左右ボディを入れ、ウィルニスが右ボディを返したところで右フックと右アッパーを顔面に叩き込んだ。

 2R、ウィルニスは間合いを潰しながらの左右ボディ&アッパーで、アデグバイにたびたびコーナーを背負わせる展開が続く。しかし、残り30秒を切ったところでバックハンドブローを狙ったウィルニスに対し、アデグバイが鋭い左フック。これを被弾したウィルニスが尻餅を着くと、レフェリーがダウンを取る。

 ウィルニスはすぐに立ち上がって不満をアピールし、試合が再開されるとすぐさまパンチを放ちながら間合いを詰めていく。アデグバイはコーナーを背負うが、ウィルニスが左ジャブを放ったところでカウンターの右フック。側頭部を打ち抜かれたウィルニスは頭からマットに倒れ、今度は完璧なダウンとなる。ウィルニスが足を震わせながら立ち上がったところでラウンド終了。

 3R、後がないウィルニスは左右フック、右アッパー、右ストレート、ヒザ蹴りを次々と放つが、アデグバイは堅いガードでヒットを許さず、間合いが開くと左ジャブを突きながら左右ロー、左ハイ、前蹴りを返す。終盤にウィルニスは右フックと右ストレートのフルスイングをアデグバイのガードの上から何度も叩き込むが、ダメージを与えることはできなかった。

 アデグバイが2度のダウンを奪い、判定3-0でウィルニスを返り討ち。試合後の勝利者インタビューで、アデグバイは「バダ・ハリでもリコ・ヴァーホーベンでも構わない。GLORYで強い相手と戦いたい」と、元K-1の悪童と現GLORY王者とのビッグマッチに向けて意欲を示した。


バックスピンキックで強襲するボイナザロフ(右)

▼フェザー級 3分3R
○アンヴァー・ボイナザロフ(29=アフガニスタン/元GLORY世界フェザー級6位)
判定3-2 ※30-27、27-30、28-29、29-28、29-28
●ベイリー・サグデン(20=イギリス/GLORY世界フェザー級12位)

 ボイナザロフはムエタイも含めると93勝(54KO)26敗2敗の戦績を誇る実力者。しかし、昨年10月のGLORYフェザー級4人制トーナメント・決勝でアブデラ・エズビリに判定負け、同年12月のGLORY世界フェザー級暫定王座決定戦でケビン・ヴァン・ノーストランドにKO負け、今年8月のワンマッチでは元GLORY世界フェザー級王者セルゲイ・アダムチャックに判定負けを喫し、現在3連敗中だ。

 対するサグデンは11勝(2KO)2敗1ノーコンテストの戦績を収める新鋭。昨年7月のGLORYデビュー戦から2連勝を飾るも、今年3月のザカリア・ゾウガリー戦で判定負け、続く6月のアレクセイ・ユリアノフ戦も偶発的なバッティングのためノーコンテストに終わった。ボイナザロフと同じく、今大会で復活を目指す。

 1R、サグデンがいきなり左ボディで切り込み、そこから左右ストレート連打と左インローに素早くつなげる。勢いづくサグデンはキレのあるパンチを連打していくが、前がかりになったところでボイナザロフに見事な顔面ヒザ蹴りを合わされてロープ際まで後退。直後にボイナザロフの左フックを浴び、サグデンはマットに両ヒザが着いてしまう。しかし、これはダウンとはみなされずサグデンは難を逃れた。

 2R、パンチ連打で畳み掛けてくるサグデンに対し、ボイナザロフは右フックのカウンターとバックスピンキックで迎え撃つ。終了間際にサグデンは右ミドルから左フックを放つが、ボイナザロフに左右フックのカウンターを合わされてぐらつく。

 3R、荒々しいパンチの打ち合いになる中、左右フックを先に届かせていくボイナザロフ。サグデンは被弾覚悟でパンチをラッシュするが、ボイナザロフの飛びヒザ蹴りで動きが止まる場面もあった。手数で上回ったサグデンに対し、鋭く正確なカウンターでダメージを与えたボイナザロフが、スプリット判定で勝利した。 

▶︎次ページ:“マーク・ハント二世”が秒殺KO勝利

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