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【UFC】元王者ドス・アンジョス、絶好調ウスマンに完敗

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2018/12/01(土)UP

▼フライ級 5分3R
○ジョセフ・ベナビデス(34=アメリカ/UFC世界フライ級3位)
TKO 1R 4分19秒
●アレックス・ペレス(26=アメリカ/UFC世界フライ級12位)

2016年12月に現UFC世界フライ級王者ヘンリー・セフード(左)を破ったベナビデス(右) Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

 ベナビデスは2013年12月のUFC世界フライ級タイトルマッチで、当時の王者デメトリアス・ジョンソンに敗戦。その後は現UFC世界フライ級王者ヘンリー・セフードを破るなど6連勝と好調であったが、約1年半ぶりの復帰戦となった今年6月のセルジオ・ペティス戦で敗れ、今回の試合が再起戦だ。

 対するペレスは、デイナ・ホワイトUFC代表が新たな才能を発掘する企画「チューズデーナイト・コンテンダーズ・シリーズ」の査定試合で勝利し、UFCと契約を結んだ選手。昨年12月のUFCデビュー戦から無敗の3連勝を飾っている。

 1R、右ミドルを単発で蹴るペレスに対し、パンチのコンビネーションを振るっては離れるベナビデス。ペレスは左フックで飛び込んできたベナビデスに押し倒されてしまう。ベナビデスはがぶりの体勢に持ち込んで鉄槌連打。ペレスは一方的に打ち込まれる状態になる。

 ここでレフェリーがストップに入ったため、ベナビデスのTKO勝ちが決まった。かと思いきや、ペレスは立ち上がろうとするベナビデスの足を捕らえたまま離さず、試合を続けようとする。すると、なんとレフェリーも何事もなかったかのように試合が続く様子を見守り始めてしまう。

 ベナビデスは目を丸くしながらも、再びペレスのタックルをがぶって潰して鉄槌を連打。ペレスが頭を抱え込んだまま動かなくなると、再度レフェリーがストップに入り、今度は確実に試合が止められた。

 予想外の展開に落ち着いて対応したベナビデスが再起戦をTKO勝ちで飾り、「一晩で2回のフィニッシュ。過去にないクレイジーな経験ができたよ」と笑顔を見せた。


▼女子フェザー級 5分3R
○リア・レットソン(26=アメリカ)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●ユリア・ストリアレンコ(25=リトアニア)

日本の『SEI☆ZA』や『ラウェイ』で活躍したユリアが、UFCに初参戦を果たした Photo by eFight

 ヘビー級と女子フェザー級の二階級で行われた今回の『TUF 28』。ユリアvsレットソンは女子フェザー級の契約争奪トーナメントの準決勝で敗れた者同士のマッチアップだ。

 ユリアは2016年から17年にかけて日本で実施された女子格闘家の育成企画『SEI☆ZA』で活躍し、来日中に挑戦したミャンマーの過激格闘技『ラウェイ』でも女子王座を獲得。リトアニアに帰国後は総合格闘技に復帰し、『Bushido Lithuania』で3戦連続の一本勝ちを収めた。今大会にはUFC初のリトアニア人選手として出場する。

 対戦相手のレットソンは『King of the Cage』や『Invicta FC』などに出場経験がある。試合開始前、ユリアは自身の名前がコールされると、気合いの入った表情でラウェイのポージングを決めて見せた。

 1R、ユリアの左ローに左ストレートを合わせるレットソン。直後にワンツーの相打ちからユリアがバックハンドブローを振るうと、レットソンは落ち着いてかわして再び左ストレートを突く。以降もレットソンがユリアの空振りを誘いながら、カウンターのワンツーと左ストレートをヒットさせる。

 2R、右ボディストレートを放ったレットソンに対し、ユリアが左ハイを合わせにいくが、これは惜しくもヒットせず。レットソンもユリアのタックルをカットしてテイクダウンは許さない。レットソンがワンツーで仕掛ければ、ユリアも渾身の右ストレートを返す。終了間際にはレットソンの組み際にユリアのエルボーがヒット。眉間をカットされたレットソンが出血する。

 3R、2分ほど打撃戦が続いたところで、ユリアが左ジャブからの胴タックルでテイクダウンに成功。立ち上がろうとするレットソンの首をユリアがチョークに捕らえて下に引き込む。レットソンは顔が紅潮していくが、親指を立てて大丈夫とアピールして脱出。スタンドに戻っての終盤は、レットソンが飛び回し蹴りやスーパーマンパンチで積極的に仕掛けた。

 勝敗の行方は判定に持ち込まれ、有効打で勝ったレットソンにスプリットで軍配。ユリアのUFC初戦は惜敗となった。


▼セミファイナル TUF 28 ヘビー級 決勝 5分3R
○フアン・エスピーノ(スペイン)
一本 1R 3分36秒 ※アームロック
●ジャスティン・フレイジャー(アメリカ)
※エスピーノが優勝。

▼TUF 28 女子フェザー級 決勝 5分3R
○メイシー・チアソン(アメリカ)
一本 2R 2分11秒 ※リアネイキドチョーク
●パニー・キアンザド(スウェーデン)
※チアソンが優勝。

▼バンタム級 5分3R
○ペドロ・ムニョス(ブラジル)
TKO 1R 2分39秒
●ブライアン・キャラウェイ(アメリカ)

▼ミドル級 5分3R
○エドメン・シャバージアン(アメリカ)
判定2-1 ※29-28、29-28、28-29
●ダレン・スチュワート(イギリス)

▼女子フライ級 5分3R
○アントニーナ・シェフチェンコ(キルギスタン)
判定3-0 ※三者とも30-27
●キム・ジヨン(韓国)
※ジヨンは前日計量オーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のシェフチェンコに報奨金の30%を支払う。

▼フェザー級 5分3R
○ケビン・アギラー(アメリカ)
判定3-0 ※三者とも30-27
●リック・グレン(アメリカ)
※グレンは前日計量をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のアギラーに報奨金の20%を支払う。

▼ヘビー級 5分3R
○モーリス・グリーン(アメリカ)
一本 1R 2分14秒 ※三角絞め
●マイケル・バティスタ(アメリカ)

▼ライト級 5分3R
○ルーズベルト・ロバーツ(アメリカ)
一本 1R 4分50秒 ※ギロチンチョーク
●ダレル・ホーチャー(アメリカ)

▼ウェルター級 5分3R
○ティム・ミーンズ(アメリカ)
TKO 1R 1分18秒
●リッキー・レイニー(アメリカ)

▼バンタム級 5分3R
○ラオーニ・バルセロス(ブラジル)
一本 2R 4分12秒 ※リアネイキドチョーク
●クリス・グティエレス(アメリカ)

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