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【ONE】”近代ムエタイの最高傑作”センマニーがKO負け、エストニアの強豪ムエタイ美女がLittle Tigerを下す

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2020/08/22(土)UP

ルーメット(右)が肘打ちで優勢、宮内のまぶたを切った

▼アトム級(-52.2kg)ムエタイ
◯マリー・ルーメット(エストニア)
判定 3-0
●宮内彩香(=Little Tiger)(日本)

宮内は鋭いローキックを蹴り返す

 宮内は日本女子ムエタイ界の第一人者として世界を股にかけ活躍。WMC(世界ムエタイ評議会)とWPMF(世界プロムエタイ連盟)の世界ミニ・フライ級および世界ピン級を制するなど、5つのムエタイ世界王者となった逸材。日本タイトルなどを含めると9つのベルトを獲得してきた。

 昨年10月の「ONEウォリアーシリーズ」に初参戦し、サンドラ・ゴドヴィクに惜しくも判定負けを喫したが、初のONE本戦出場を手にした。

 今回対戦するルーメットはエストニア出身のファイター。タイのBear Fight Club所属で身長167cmと、宮内よりも10cm背が高い。お互いONE本戦のデビューとなるこの一戦でどのような戦いが繰り広げられるのか、注目が集まった。

ルーメットのミドル、ハイキックも冴えた

 1R、サウスポーの宮内に、ロングリーチのルーメットが右ミドルや前蹴りを放っていく。宮内は左ストレートをヒットさせるも、ルーメットが近距離で右の強烈なヒジ打ちを何度もヒット。宮内が右目のあたりをカットし、ドクターチェックが入る。再開後、ルーメットが組んでのヒザ蹴りをボディに突き刺していく。ルーメットが優勢を印象つけたラウンドとなった。

 2R、顔面前蹴り、右ミドルをテンポ良く放っていくルーメットに、宮内は左ローを蹴り返す。宮内は左ミドルで対抗するが、右ミドルからの右ヒジで襲いかかってくるルーメットに押され気味。自身のパンチを当てていきたい宮内だが、長い距離の蹴り技や組んでのヒザ蹴りを容赦無く出すルーメットに、ペースを引き戻すことができない。

ルーメットが宮内を攻め切り判定勝利を掴んだ

 3R、果敢に前に出ていく宮内は、左右のフックを振るう。ルーメットは、左のジャブで牽制し強烈なミドルで対抗。距離を測る宮内が、徐々に詰めていき、反撃のチャンスを伺うが、パンチを打とうとした際に、ルーメットの首相撲に巻き込まれてしまう。終盤には、ワンツーを当てた宮内だったが、ルーメットが終始優位に試合を進めて判定勝利。宮内は、本戦初勝利を掴むことができなかった。


ロイル(右)がパンチでTKO勝利を収めた

▼総合格闘技フェザー級(-70.3kg)
◯ベン・ロイル(イギリス)
TKO 3R※パンチ連打
●クインティン・トーマス(アメリカ)

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