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【BOUT】山川賢誠が山元剣心に判定勝ち、北海道初のOFGマッチで愛翔がダウン奪い勝利

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2022/07/25(月)UP

ダウンを奪った愛翔

▼RISE FIGHT CLUB提供試合 オープンフィンガーグローブマッチ -59㎏契約 3分3R
◯愛翔(Kickboxing Academy Sapporo)
判定3-0 ※30-26、29-27、29-28
●杉本 祥(TARGET SHIBUYA/第3代PRINCE REVOLUTION-58㎏王者)

 セミファイナルではRISE FIGHT CLUB提供試合として北海道初のオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチが組まれた。
 通常のボクシンググローブより遥かに小さなオープンフィンガーグローブを装着した愛翔と杉本祥がリングインしただけで場内には緊張感が漂う。
 愛翔には地元の応援団の歓声が飛ぶが、対する杉本も宮城大樹会長、YA-MAN、常陸飛雄馬がセコンドに付く必勝体制だ。

パンチで杉本を苦しめる愛翔

 1R、杉本が左を放つと、愛翔はそれ以上に強い左を打ち返す。杉本が右ボディフックを放つと、愛翔は左フックから右ミドル。さらには地元の温かい声援を背にバックスピンキックも狙っていく。
 ダイナミックな大技を狙う愛翔に対して、杉本はオーソドックスに左ミドルの連打を放ち試合の流れをたぐり寄せようとする。
 そうした最中、愛翔のバックハンドがヒット。その後、畳みかけるように愛翔がパンチの連打を放つと、杉本はグラついてスリップダウンを許してしまう。

 2R、杉本が起死回生の右クロスをヒットさせると、ファイターズハイの状態の愛翔は口から血を滲ませながら思わずニヤリ。飛びヒザ蹴りは空振りに終わったものの、左ハイを打ち込む。そして続けざまにバックスピンを相手のボディにタイミングよく打ち込むと、杉本は吹っ飛んだ。

ハイキックを当てる愛翔

 逆転を狙う杉本が左フックをヒットさせると、愛翔は再び不気味な笑みを浮かべた。そして痛烈な左をヒットさせ、先制のダウンを奪う。
 組んでからのヒザ蹴りで反撃を試みる杉本に対して、愛翔は離れるとノーガードで受けて立つ。ラウンド終了のゴングが鳴ると、舌を出しながら相手を睨み付けた。

 こうなると、試合は完全に愛翔のペース。3R、左フックで再びグラつかせると、右フックの連打で追い打ちをかけ、杉本を防戦一方に追い込む。その後蘇生した杉本はヒザ蹴りやミドルキックに活路を見出そうとするが、愛翔は回りながら冷静に対処。逆にワンツーを打ちながらラウンド終了のゴングを聞いた。判定は3-0で愛翔。北海道初のOFGマッチは新たな興奮とスリルを持ち込んだ。

 試合後、マイクを握った愛翔は「今日は自分の20歳の誕生日」とカミングアウト。「僕の憧れはYA-MAN。僕も成り上がってYA-MANと同じリングに立てるように頑張る」と締めくくった。


左ミドルで攻めるコーンリーチ

▼BOUTキックボクシングルール 72㎏契約 3分3R
●白岩昭人(GRABS)
判定0-2 ※27-30、28-30、29-29
◯コーンリーチ(エスジム/元カンボジアムエタイライト級王者)

 第2試合では札幌在住の元カンボジア・ムエタイライト級王者のコーンリーチが登場し、4年半ぶりのBOUT出場となる白岩昭人とBOUTキックボクシングルールで激突した。

 1R、白岩が右ミドルで攻めると、コーンリーチは左ミドルの連打でやり返す。さらにこのカンボジア人は相手がサークリングするところにミドルを合わせる。
 その後はお互いやられたらやり返す攻防が続く。ポイントはイーブンながら、手数はコーンリーチが上回っていた。

コーンリーチが勝利

 2R、ハイキックを狙うコーンリーチに対して、白岩は左ローを返していく。その刹那、バッティングによってコーンリーチの左目尻がカットするアクシデント。それでも左のテンカオ(カウンターのヒザ蹴り)をボディに打ち込むなど印象点を渡さない。

 3R終盤、疲れが見え始めたコーンリーチに白岩はラッシュを仕掛けるも決定打を放つまでには至らない。ジャッジは割れたが、全体を通してミドルで試合の流れをコントロールし続けたコーンリーチを支持した。


腕ひしぎ三角十字を極める江崎

▼BOUT′MMA GFG公式戦フライ級 5分2R
●藤田成保(T-Pleasure)
一本 1R 3分17秒 ※腕ひしぎ三角十字
◯江崎 壽(ALMA FIGHTGYM BASE/全日本アマチュア修斗選手権フライ級優勝)

 第1試合では藤田成保と江崎壽のMMA GFG公式戦が組まれた。藤田は“津軽の組技師”として知られ、私生活では孫もいる50歳の鉄人。対する江崎は全日本アマチュア修斗選手権フライ級優勝の実績を持つ札幌の雄だ。第1R開始早々、サウスポーの藤田に対し江崎は遠い間合いからダブルレッグへ。テイクダウンを許しながらも藤田はすぐトップを奪い返すが、江崎は冷静に体を入れ換え藤田をリング中央に持っていく。

江崎に勝利者賞が贈られた

 下から仕掛けようとする藤田に対し、江崎は絶妙のタイミングで腕ひしぎ十字固めを仕掛けると場内からどよめきが起こる。体を丸めるようにして藤田はそのアタックを凌いだが、江崎はオモプラッタからの腕ひしぎ三角十字でタップを奪った。デビュー以来3連勝を飾った江崎は「10月には(パンクラスの)ネオブラッドトーナメントが控えています。北海道で初めての優勝者になりたい」とマイクアピールした。

(レポート:布施鋼治、撮影:長尾廸)

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