【ナイスミドル】建設業41歳、肉弾戦を制しヘビー級新チャンピオンに
NICE MIDDLE実行委員会
『NICE MIDDLE 71』
2024年11月10日(日)東京・新宿FACE
旗揚げから17年目を迎えた、35歳以上の中高年世代を対象にしたキックボクシングイベント『NICE MIDDLE(ナイスミドル)』の71回目の大会が10日、東京・新宿FACEで開催された。
この日も、配送業、作業療法士、印刷業、不動産業、内装業、飼育員、銀行員、露天商、歯科医師など、さまざまな職業と人生を歩む中年ファイター34名が熱い戦いを見せ、ファイナルではNICE MIDDLEヘビー級タイトルマッチが行われた。
▼ファイナル(第17試合) NICE MIDDLE ヘビー級タイトルマッチ 2分3R
〝湘南の格闘GG〟
●高木昭彦(55才/蒼龍会館 金剛カラテ神奈川湘南支部/運輸倉庫業)
判定3-0 ※三者とも29-28
〝渋沢のリアルジャイアン〟
〇GARU(41才/GARUZAP/建設業)
※GARUが第3代王座に就く
髙木は物流会社で専務を務める55歳。2014年2月にヘビー級王者となるが、翌3月に心筋梗塞で倒れ即入院。心臓の半分は機能が停止。医師からは運動禁止が言い渡されたが、2年間のリハビリを経て復活。その後、2度の防衛に成功し今回が3度目の防衛戦。対する建設業41歳のGARUはナイスミドル4戦目にして念願のタイトル初挑戦だ。
試合は1R、互いに左右のローで距離を測る両者。しばらくローキックの蹴り合いが続く。1分半過ぎ、パンチの交錯の後GARUが猛烈なラッシュを仕掛ける。かなりのクリーンヒットがある一方的な展開が続くが髙木は倒れない。
2R、攻め疲れしたGARUに対し、高木の右ストレートがヒット。その後も髙木は組み付いてヒザ蹴りを繰り出す。終盤に髙木がラッシュし組み付いてのヒザ蹴りを決める。
3R、足を止めて打ち合う両者。場内に大歓声が響き渡る。一進一退の攻防が続くが、次第にGARU優勢の展開になっていく。高木も膝蹴りで反撃するがここでゴング。
判定は3-0でGARUの勝利。41歳のGARUが長年王座に君臨した55歳の髙木を下し、ヘビー級第3代王者になった。
▶次ページは、43歳歯科医師、郵便配達員をKOで下し2度目の防衛に成功
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