【ボクシング】但馬ミツロが初回TKO勝ちで再起戦飾る、デビュー2戦目・横山葵海が東洋太平洋5位に勝利
デビュー2戦目にしてメインイベントに大抜擢された横山葵海(ワタナベ)は、スーパーフライ級8回戦で東洋太平洋同級5位のデンマーク・ケビド(フィリピン)に判定勝利を収めた。
試合は、序盤から両者がハイレベルな技術戦を展開。1R、横山がサウスポーのケビドに対して、ボディジャブ、ボディストレートを打ち込み、試合を優勢に進める。2Rはケビドが変則の右フックをヒットさせて対抗。
3Rには、横山がロープ際でのコンビネーションで攻め込み、ノーモーションの右ストレート、左ボディを立て続けにヒットさせた。中盤は一進一退の攻防が続いたが、ロープ際で再三見せ場を作った横山が左ボディ、左ボディアッパーでダメージを与える。
横山が優勢な展開で迎えた7R、横山がスウェーバックでケビドのパンチを交わそうとしてバランスを崩したところに、ケビドが追撃の一撃を合わせてダウンを奪う。最終Rは上下にパンチを散らす横山に対して、ケビドがノーモーションで放つ左ストレートをヒット。
試合は判定に委ねられ、ケビドに後半の反撃を許したものの、横山が判定3-0(76-75、76-75、78-73)の僅差で勝利をものにした。
プロデビュー2戦目で東洋太平洋ランカーを相手に勝利した横山は2戦2勝(1KO)とし、東洋太平洋ランキング入りを確実にした。
メキシコ人同士の世界戦、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦として第1試合に行われた、同級3位ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)vs4位レネ・カリスト(メキシコ)の一戦は、1Rからメキシカンらしい打ち合いに。
被弾も構わずに左右のフックを振り回すガルシアに対し、バックステップを踏みながらカウンターを合わせるカリスト。両者が揉み合うクリンチが多い展開ながらも、クリーンヒットを続けるガルシアに対して、一発のダメージングブローを放つカリスト。
試合途中で両者ともに偶然のバッティングで出血するアクシデントがありながらも、一進一退の攻防は続いた。終盤に入っても手数が止まらないガルシアだったが、カリストの見た目の良いカウンターの右を被弾してしまう。
試合は最終回まで両者が意地を見せてパンチを出し続けるも、勝敗は判定1-1のドロー決着に(118-110、112-116、114-114) 。この結果、IBFスーパーフライ級の王座は空位のままとなった。
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