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 5月17日(日)東京・善立寺で開催された須藤元気主宰の『第弐回 一騎討アマチュア柔術大会』にて、強豪ぞろいの無差別級トーナメントを全試合一本勝ちで完全制覇した杉江。一本勝ち連発の秘訣とは、そしてどのような練習をして試合に臨んだのか?

※試合レポートはこちら

PROFILE

杉江大輔
すぎえ・だいすけ
1980年10月12日、愛知県出身
ブラジリアン柔術黒帯で国内屈指の実力者
2007年12月、第1回全日本オープン選手権で
黒帯レーヴィ級と黒帯アブソルート級優勝
2009年1月30日・2月1日、ヨーロッパ柔術選手権
黒帯レーヴィ級準優勝

■第1章 年齢と共に回復力も確実に落ちてくるので…

ーー『一騎討』にて全試合一本勝ちでのトーナメント制覇に驚きました。一本勝ちは最初から狙っていったのですか?

「一本は基本的に狙っていました。でも、どちらかと言えば一本を取ることよりも勝つことが大事だと思っていましたね。苦しい戦いになるだろうと思っていたので、そこまで一本を狙っていったわけではなく、たまたまいい流れになったというか。野球に例えれば、いい球が来たので打ったら当たってしまったというような感じです」

ーー元々、一本勝ちを狙っていく柔術を杉江選手はやられているんですよね?

「でも、柔術をやる人で、最初からポイント勝ちを目指してやる人はあまりいないと思うんですよ。絶対に、一本を取って勝ちたいってところから一般の人も入って来るんじゃないですか。KOしたいと思ってボクシングを始めるように、柔術も一本を取りたいと思ってみんな始めるんじゃないかと思います」

ーー例えば、柔道だと投げ技で一本を奪いに行く攻撃的な柔道が、欧米のポイントで勝つ柔道に負けてしまう、ということがあるじゃないですか。柔術にそれはないですか?

「柔術を学んでいくうちに、そういう戦い方になるというのはあると思いますが、誰もが始めた時からそっちを目指すことはないと思いますよ」

ーーその気持ちを杉江選手は今も持ち続けている、ということですか?

「そうですね。あとは単純に、柔術はゲーム化が進んでいくじゃないですか。やればやるほど。でも根本的な部分は“戦い”だと思うんですよね。その部分は自分の中に持っていると思います」

ーー特に今回、一本が取れた要因はあるのですか?

「一騎討はルール的に、一本でないと勝敗が読めないということが根本にありました。それと、発表から試合まで3カ月あったので、しっかりと準備する期間があったのも大きかったです。ちゃんと準備して試合まで持って行くという、試合のためのコンディションを作った結果なのかな、と思います」

ーー『一騎討』の中で、他の7選手よりも自分が確実に優っていたと思う部分はどこですか?

「準備にかけた時間と気持ちの部分は、もしかしたら一番優っていたかもしれませんね」

ーー杉江選手は現在、道場を建設中だそうですね。

「はい。CARPEDIEM HOPEというブラジリアン柔術専門の道場を、岐阜県岐阜市にオープンします。7月にプレオープンして、8月に正式オープン予定なんです。150坪もあって駐車場も完備している道場なんですよ」

ーーその状況下で、それだけの追い込み練習が出来たんですか?

「追い込んだ、と言えるほど自分では追い込んだとは思っていません。その道場の宣伝にもなるというモチベーションもありましたし、元気な姿を皆さんに見せたいとの想いで練習していました。

 僕も長く格闘技をやっているので、何が必要な練習で何がやらなくてもいいことかは何となく分かっています。年齢と共に回復力も確実に落ちてくるので、そこで追い込むだけではなく上手くバランスを取ってやれたのかなって思います」

ーー特にどういうことに気をつけて練習していたんですか?

「回復力は落ちてきているな、と感じました。そこで、 ・・・

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