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 6月1日(水)東京・後楽園ホールで開催された『REBELS.43』にて、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者ナーヴィー・イーグルムエタイ(タイ)を破り、タイ人以外では史上6人目、日本人では5人目のラジャダムナンスタジアム王座に就いたT-98。彼はいかにして500年の歴史を誇るムエタイを打ち破ったのか?

※試合レポートはこちら

PROFILE

T-98(たくや)
1985年6月28日、東京都出身
身長175cm
ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者
クロスポイント吉祥寺所属
※詳細は選手名鑑へ→

■第1章 ミドルを蹴られても、ただ受けるのと身体が流されるのでは印象が全く違う

――ラジャダムナンスタジアム王座奪取おめでとうございます。タイ人以外では6人目、日本人では5人目の快挙を達成したご気分は?

「試合後からFacebookとTwitterで、今までの試合の中で一番盛り上がってくれていて実感が沸いています。あと、リングを降りる時が凄かったんです。

 今までだと試合が終わったらすぐにリングを降りるじゃないですか。それが今回はみんな写真を撮ってくれて“こっち、こっち”とたくさんの人に言われてなかなかリングを降りることが出来ませんでした。リングを降りた後もずっと写真責めだったので、反響の大きさにビックリしました。

 タイトルマッチが決まった時からいろいろな人に声をかけていただいて、注目度の高さを自分の中でも感じていました。そのプレッシャーがあった分、試合が終わった後の反響の大きさが嬉しかったです」

――T-98選手は元々ラジャやルンピニーのタイトルを目指していたんですか?

「最初はヒジなしでやっていたんですが、ムエタイ路線になってからはラジャのタイトルマッチをやりたいと思っていました。でも、やるにはお金がかかるじゃないですか。やりたいとは思っていたけれど、出来ないかなって思っていたのが正直なところです。でも今回、こんなチャンスを頂いて、しかもそのワンチャンスで獲ることが出来たので本当によかったです」

――なぜラジャのタイトルが欲しかったのですか?

「やはりムエタイと言えばタイが本場。その中でもラジャダムナンとルンピニーは最高権威じゃないですか。僕がタイへ修行に行った時、お世話になったジムがラジャのプロモーターのジムで、ラジャで何試合かやらせてもらったんです。それもあってラジャの方が身近に感じていたので、獲りたいと思いました」

――タイトルマッチをするにあたってムエタイ対策はたてましたか?

「ある程度はしました。いつもタイ人トレーナーにミットを持ってもらっているので、自然とそれはいい、それはダメというのを教わっていました。例えば、蹴られてもビックリしてはいけないとか」

――特にこの教えが今回生きたというものはありますか?

「ボディブローとローキックです。僕は日本人が相手なら首相撲でいけたんですが、タイのトップとなると首相撲だけでは勝てない。僕は自分のことをムエカオ(ムエタイ選手のスタイルを表す言葉で首相撲&ヒザ蹴りを得意とする選手のこと)だと思っているんですが、ムエカオだけではタイ人には通用しないと思っていました。

 そこで最近、ボディとローが今まで以上にレベルが上がってきたのが大きかった。ナーヴィー戦ではそこまでクリーンヒットのローはなかったんですが、それでも効いていたので自分のローが強くなってきたんだなって実感しました。

 もっと上から下につなげることが出来れば倒せたと思うので、それは今後の課題です。タイ人はローのカットが上手いですからね。日本人なら簡単に当たるんですけれど、タイ人はなかなか当てさせてくれません。そこが面白いんですけれどね」

――倒さないと判定では勝てないと思っていましたか?

「タイ人コーチからダウンを奪えば勝てる、と言われていました。ナーヴィーはそんなに打たれ強くないタイプだと聞いていましたし、アゴも細かったので逆に力みすぎてしまったというのはあります。右が大振りになっていて。

 インターバル中にセコンドから、一発だけではなく何発かパンチを打ってローまでつなげろと言われたんですが、それがまだ30~40%くらいしか出来ませんでした。ずっと狙いすぎのところが多かったですね。

 痛くはなかったんですが、途中でミドルをもらいすぎだって思いました。でもそこで、露骨に身体が流れたり、ダメージがあると思われてしまうような表情や仕草をしてしまったら判定に大きく響きますが、そうならないように意識をしていました。丈夫でよかった、と思いましたね(笑)。蹴りで効いたのは最終Rのハイキックくらいで、それもすぐに巻き返すことが出来たので。最後は根性でしたね」

――ミドルに対しての対応は意識していたんですね。

「そうですね。ミドルを蹴られても、ただ受けるのと身体が流されるのでは同じダメージでも見ている側の印象が全く違うじゃないですか。だから蹴られても“関係ない”って態度を貫きました。ディフェンス出来るのが一番いいですけれど、ナーヴィーはテクニシャンなので、カット出来なくてもしっかり返せばいいと思っていました。でも、もっと上を目指すならしっかりカット出来た方がいいですね(笑)」

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