【ボクシング】高野人母美のトレーナー、世界戦は「分が悪い」

2015/09/07（月）UP
（最終更新：2015/09/07 18:18）

　11月11日（水）東京・後楽園ホールにて、OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美（たかの・ともみ/協栄ジム）がWBO世界女子スーパーフライ級王者ダニエラ・ベルムデス（アルゼンチン）に挑む世界タイトルマッチの記者会見が、9月7日（月）所属ジムにて行われた。

　高野は王者ベルムデスを、「とても強い選手で、ねちっこい、（気持ちが）折れない選手です。1発殴ったら4、5発連続で打って来る」と評する。

　萩原篤トレーナーは「チャンピオンはとにかくタフ。一発打たれても2発、3発と打ち返してくる。高野の気持ちが折れたら惨敗もありえます。勝てるように厳しいトレーニングを日々課していますが、今のままでは正直、分が悪い。彼女のノビシロを期待してトレーニングをしています」と、高野は厳しい状況にあるとコメント。

　しかし金平桂一郎会長は、「高野は女子ボクシングの可能性を広げるパイオニア的存在。必ず結果を出して女子を盛り上げて欲しい。高野が勝つことによって盛り上がります。萩原トレーナーは分が悪いと言いましたが、私は五分五分と見ています。ボクシングは最終的にはどちらが勝とうという強い意識を持っているかです。試合を組んだ以上は必ず勝ちたい、勝たせにいきたい」と強気の姿勢。

　さらに「どうせ勝つならKOで勝って欲しい。今までは10Rで勝つトレーニングをしてきましたが、これからはKOで勝つトレーニングをさせたい」とし、「高野のパンチをもらったら顔がボコボコになるとチャンピオンに伝えたい」と語る。

　萩原トレーナーも「高野はパンチ（力が）あるし、身体能力がずば抜けている。スタミナが切れなければ人が倒れるパンチの質です。当たれば倒れる」と、高野のパンチ力に懸けたいという。

　高野は「自分がきっかけで女子ボクシングを見てもらえたらと思います。扉をあけるという感覚で」と、女子ボクシングの人気向上に一役買いたいとコメント。9月30日（水）から10月3日（土）まで、和歌山・新宮にてキャンプを行う予定だ。

　なお、金平会長は「計量の時のコスチュームは衝撃的なものを考えています。高野の場合は試合と計量がセットで衝撃。趣向があると思うのでそこもお楽しみに」と予告した。