2016/06/04（土）UP
（最終更新：2016/06/06 13:44）

約2年半ぶりの復帰戦に臨む長野美香（左）と対するJEWELSスーパールーキーの向奈都美（右）

　6月5日（日）東京・新宿FACEで開催される『DEEP JEWELS 12』の公開計量が4日（土）12：30より都内で行われた。

　約2年半ぶりにDEEP JEWELS公式戦（グラップリングルール）のリングに復帰する長野美香（CORE王子豊島）と、その対戦相手の向奈都美（むかい・なつみ/マスタージャパン）はともに計量を一発でクリアーした。

“クロス・アーム・レインボー”と命名した腕ひしぎ十字固めを武器に、女子MMA（総合格闘技）のトップファイターとしてジュエルスを牽引してきた長野。2014年2月に引退セレモニーを行い、昨年4月に出産を経て、今年3月のDEEP奄美大島大会ではエキシビションに出場した。

　明日の試合に向け「自分の動きができるかどうかがテーマ」と言い、「ブランクが空き過ぎているので、リングに上がった時にどうなるかが自分でも不安ではあります。でも、今は子どもがいますし、出産して馬力も付いたと思うので、それを勝ちにつなげたいと思います」と、出産の経験も糧に勝利を目指す。

　対戦する向の印象については「前から話には聞いていたのですが、改めて見るとやっぱり強そうですね」と話す長野。向が得意とするアームロックについても「対策はしっかり練習してきたので大丈夫だと思います」と自信をのぞかせ、「こちらも狙っていきたいです」と得意技の”クロス・アーム・レインボー”の炸裂を匂わせた。

　一方、向は柔道全国高校体重別選手権大会準優勝、2014年サンボ全日本選手権大会56kg級優勝などの実績を引っさげ、昨年8月にプロデビュー。その後、プロ柔術の大会に出場し、DEEP JEWELSフェザー級王者（当時）V.V Mei、元DEEP JEWELSライト級暫定王者・富松恵美のトップ選手2人をアームロックで下しているスーパールーキーだ。

　そんな向は開口一番「長野選手、綺麗ですよね」と言い、長野に対し羨望の眼差し。長野が腕十字を得意としていることを聞くと「今初めて知りました（笑）」とマイペースだ。しかし、試合に向けた意気込みを聞かれると「お客さんに極める瞬間を見ていただきたいですね。一本を狙っていきたいと思います」と勝利を予告した。　