【UFC】ジョン・ジョーンズ王座剥奪か、またもドーピング疑惑
UFCライトヘビー級王者に返り咲いたばかりのジョン・ジョーンズ(アメリカ)が、またもドーピング疑惑。世界中の格闘技ファンに衝撃が走った。
8月22日(米・太平洋標準時刻)午後5時過ぎに、米のスポーツメディア『TMZスポーツ』が、ジョーンズのドーピング検査で筋肉増強剤「トゥリナボル」が検出されたという情報を得た、と報じた。
その後、UFCも公式ホームページで「アメリカ時間22日(火)、米アンチ・ドーピング機構(USADA)より、現地時間2017年7月28日(金)に行った計量後の競技外検査で採取したサンプルからジョーンズに潜在的なアンチ・ドーピング規則違反が確認された旨の通知を受けた」と発表。
ジョーンズは7月29日にカリフォルニア州アナハイムで開催された『UFC 214』でライトヘビー級王者ダニエル・コーミエに挑み、3Rにハイキックからパウンドを叩き込んでコーミエをKOし、ライトヘビー級王座に返り咲いていた。しかし、この王座は剥奪される可能性がある。
ジョーンズのドーピング疑惑は、これが初めてではない。昨年7月9日の『UFC 200』で、当時暫定王者だったジョーンズは、正王者コーミエと王座統一戦を行う予定だった。だが6月16日に行われたUSADAによる検査の結果、ドーピングの可能性があるとして、試合3日前の7月6日に出場が取りやめとなり、その後1年間の出場停止処分が下された。
ジョーンズはドーピング違反以外に、自動車での当て逃げ事件など何度も不祥事を起こし、2015年4月に王座を剥奪されている。
ジョーンズのマネージャー、マルキ・カワは以下の声明を発表している。
「私たちは驚きで言葉を失っています。ジョン本人と、彼のコーチや栄養士たちなどチーム全員が、過去12カ月間、このような事態にならないように懸命に、かつ細心の注意を払って努力してきたのです。私たちはサンプルをもう一度検査してもらい、それが正しいのか、あるいは何かが混入したのか、はっきりさせてもらうつもりです。ジョンは今回のニュースを聞いて、打ちひしがれています。私たちは、チームとしてできることを全てやり、彼をサポートしていきます」
はたして、潔白は証明されるのか。疑惑が覆らなければ、今回で2度目の違反となるため、2年間の出場停止処分となる可能性もある。
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